2022.6.10(金)
西武 3-6 広島 西武D
今季初登板の野村祐輔が6回途中3失点で今季初勝利。去年0勝だったので2年ぶりの白星でした。
良かったね。おめでとう。
だけどノムスケは本日登録抹消されます。ごめんね、ごめんね。
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2012年のできごと
野村祐輔は広陵高校出身。甲子園に何度も出場し、明治大学では全日本入り。菅野智之らとともに「大学BIG3」と呼ばれドラフト1位でカープ入団。この時2位指名されたのが菊池涼介です。
プロ1年目の2012年は統一球の時代でしたが、ノムスケはいきなり防御率1点台の大活躍で新人王を獲得。カープが25年ぶりのリーグ優勝を決めた2016年には16勝3敗をマークし最多勝に輝きました。
アマチュア時代からの華麗な戦績から、今もなおノムスケファンは多いのです。
しかしカープは3連覇した後、今季まで3年連続Bクラスに沈んでいます。ノムスケの成績もそれに呼応するかのように低迷。昨季はわずか8試合の登板で0勝4敗、ERA6.31でした。
年俸は1億2000万円→7200万円。今シーズンはがけっぷち。
そこで見せた意地の1勝。感慨深いノムスケファンも大勢いらっしゃることと思います。
だが私はあえて言います。
ノムスケ、登録抹消されるってよ。
2012年に映画化された「桐島、部活やめるってよ」みたいに言ってみました。
映画は見てないけど、原作は読みました。おもしろかったですよ。
ノムスケvs西武
昨日のノムスケは初回に「どすこーい」をされてしまいましたが、ストレートに力がありコントロールも良かったです。だいたい山川に打たれたシュートも悪い球ではありませんでした。
アツの臆病なコーナーピッチングに西武打線が結構手を出してくれてノムスケは助かりました。
セリーグとの対戦ではコーナーピッチングをじっくり見極められて、フルカウントから甘く入る球を捉えられるのがノムスケのパターン。
西武はカットボールやチェンジアップをおもしろいように引っかけてくれました。交流戦で良かったね、という感じでした。
「昨日勝ったから、ノムスケは来週も先発だー、わーいわーい!」
とはならないです。残念ながら。
ノムスケは本日登録抹消される可能性が高い。ひょっとすると森下暢仁も明日抹消されるかもしれない。
なぜかと言うと来週は火水木の試合がないからです。交流戦の予備日です。
来週は先発投手が3人でよいのです。火水木に投げた「床田、遠藤、九里」が登録抹消されなかったということで、来週の金土日はこの3人が投げると思われます。
ノムスケが再来週の火水木に投げるにしても中12日です。だから大瀬良の状態に関係なくノムスケは一旦抹消されるのです。
積極的休養
最近流行りの先発投手、中10日。
若手の奥川恭伸や佐々木朗希だけでなく、ベテランの石川雅規やライアン小川もやってます。
特にヤクルトが中10日ローテを得意としています。先発投手を休ませながら戦うのが上手い。
こないだは阪神も売り出し中の湯浅君を抹消しました。「オールスターにも選ばれるだろうから、湯浅に早めの夏休みを」だそうです。素晴らしい。
カープは過去にこういうのをあまりやったことがありません。
むしろ「野手のフルイニング出場」にこだわったりして、毎日試合に出続けることが偉いという文化です。
フランスアが月間18試合に登板し、以後数年間低迷したままです。中﨑翔太もそうですね。3年間で180試合に登板した今村猛は昨年30歳の若さで戦力外となりました。
しかしカープの流れも変わりつつあります。
昨日、中村奨成がスタメン落ちしました。
「いいヒット打ってたのになんで?」
と思ったカープファンのみなさま、ご安心下さい。
奨成のスタメン落ちは積極的休養です。
木曜日は仙台での楽天戦に捕手としてフル出場。
金曜日は所沢で移動日ゲーム。おそらく奨成は「休養日」をもらったんだと思います。奨成は9試合連続スタメン出場中でしたが、そのうち2試合が捕手出場です。
「なら坂倉も少し休ませてやれよ」
と思った途端、二塁打にホームラン。スゴいヤツです。笑
先発投手中10日プラン
話を戻しますけど、先発投手中10日プランにカープもチャレンジしてみてはどうだろう?
ちょっと今は二軍でケガ人が多いみたいですけど、いまいち調子が上がってこない九里亜蓮もどこかで1度ローテを飛ばしていいかもしれない。次は中7日で行くのか9日で行くのかわかりませんけど。
遠藤淳志も絶好調だけど無理は禁物です。
よそは上手くやってるんですよね。
長いイニングや規定投球回数も男のロマンですけど、休むことで投手のパフォーマンスが上がるならそれも一つのプランです。
栗林良吏の状態もグングン上がってきてます。交流戦でたくさん休めたからです。笑
カープには野村祐輔や森翔平みたいな「谷間を埋める投手」がいますので、大瀬良や九里が疲れているなら無理をさせなくてもいいという意味です。
そして谷間の投手や、主力を休ませる選手というのも立派なプロ野球選手です。
二俣翔一が一軍でサードを守れるなら、主力選手を2~3日休ませることができるのです。
ま、佐々岡はそういうところもどんくさそうですが、うまくやり繰りしてほしいですね。