近本光司と秋山翔吾が高橋慶彦に挑戦した日

明日から甲子園で阪神戦。

台風の行方も気になるところですが、もっと気になるのが現在29試合連続安打中の近本光司です。

連続試合安打の日本記録はご存じわれらの高橋慶彦です。33試合連続ヒット。

22歳の高橋慶彦がドラマチックな展開で日本新記録を打ち立てたのが1979年。昭和54年です。

以後、高橋慶彦の33試合に最接近したのが西武ライオンズの秋山翔吾選手でした。

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秋山翔吾の挑戦

2015年7月12日(日)の試合で秋山は31試合連続ヒットを達成。

当時の慶彦はyoutubeなどやってないのでノーコメント。

このブログを立ち上げる前の私は、例の「きたへふさんブログ」で

「秋山君なら慶彦の記録を抜いてもいい

と発言しました。記録はいつか破られるものだし、秋山翔吾という選手は高橋慶彦を超えるにふさわしいファイターだったからです。

 

そして7月14日(火)の西武ドーム、楽天戦。エース則本昂大は秋山にストライク真っ向勝負で4タコにねじ伏せました。

ところが9回ウラに西武が同点に追いつき、試合は延長戦に突入。

10回ウラ、秋山に無かったはずの5打席目が訪れました。

 

楽天のマウンドにはクローザーの青山。10回ウラ、2対2同点。1死無走者。打席に1番秋山。

一発サヨナラ。かと言って足のある秋山に四球も出せない。2番栗山、3番浅村、4番おかわり。

青山は絶対にホームランを浴びない外中心のピッチングでカウント3-2。

この時、西武の田辺監督は「打っていい」とサインを出していたそうです。

運命の6球目はアウトローギリギリ。なんと秋山は見逃してフォアボール!

1死1塁を作り、後続に託します。

 

この後、4番おかわりのサヨナラスリーランで西武は勝利。

お立ち台に立ったのは秋山とおかわり。

秋山は「打ちたかったけど自分勝手な打撃はできなかった」と発言。

西武ファン、楽天ファンから盛大な拍手を浴びました。

 

近本光司の挑戦

そして2022年。

明日から近本光司はカープ戦で高橋慶彦に挑みます。

カープの予想先発は床田、ノムスケ、アンダーソン。ちょっと心配なメンバーです。笑

 

阪神の矢野監督はこの期に及んで、近本をまだ3番で使い続けています。これはけっこうたいへんなことです。

近本は29試合中25試合くらいを「3番でヒット」しているのです。

慶彦も秋山も1番で30試合連続ヒットしました。打席数が一番多く回る上、1番打者は四球で歩かされにくいです。

3番は1塁が空いていると勝負を避けられる場面もあるし、走者がいれば右へ打たないといけない場面もある。3番は1番よりはるかにヒットしづらい打順です。

ただそれでも矢野監督は近本を3番で起用するでしょうね。個人記録のためにチームの流れを変えるわけにはいきません。3番近本の挑戦は1番秋山より難しい条件です。

 

迎え撃つカープもレジェンドの記録を死守したい。

もし3試合連続でヒットされたら近本の記録は32試合連続ヒットとなり、NPB2位タイに躍り出ます。

まあ近本も好きな選手なので、打たれても仕方ないと思いますが、試合展開次第でターリーのフォアボールとかで記録ストップすると、秋山翔吾に真っ向勝負した則本や青山に申し訳ないです。

そういう恥ずかしいことを平気でやりそうなのが佐々岡カープ。笑

ターリーvs近本に注目です。

 

オマケ。西川龍馬の挑戦

実は2019年の西川龍馬も27試合連続ヒットをマークしました。

あの時の龍馬は打順5番で27試合連続ヒットでした。コイツもなかなか変態です。笑

28試合連続をかけた西武戦。

西武の投手は全員龍馬にストライク勝負してくれました。その時、私は「あんがと、西武」と発言しています。

だから甲子園で近本に四球を出すのは恥ずかしいし、ブーイングされると思います。

佐々岡とアツとターリーに言っている。3人ともボール球が好きだから。