2022.5.11(水)
阪神 2-3 広島 甲子園
ロースコアの投手戦は最高ですね。ディス・イズ・野球って感じ。
ルーズベルトゲームって7対6だっけ8対7だっけ。玄人はそういう試合を喜びません。
昨日のヒーローインタビューはまさかの森浦大輔でした。なんで?笑
ヒーローインタビュー
ヒーローインタビューの人選は、おそらく勝った球団の広報かマネージャーが決定します。
カープなら河内貴哉です。この話は私の想像です。
昨日の試合で河内がチョイスしたのは勝利投手の九里亜蓮でもなく、同点3塁打の小園海斗でもなく、決勝犠牲フライの末包昇大でもなく、1死23塁のピンチに登板してゼロで抑えた森浦大輔でした。
河内が現役引退してから6年経ちました。今年が広報7年目。初めてです、こういう人選は。フランスアがマツダのお立ち台に立ったことはありましたね。
とにかく勝利投手でもないリリーフ投手がお立ち台に上がることはたいへん珍しいレアケース。これはカープに限った話じゃありません。
ふーん・・・
そういう選び方をすることもあるんだね。滅多にないだろうけどさ。
試合の勝敗を左右する男
2~3週間前に私が書いた
という記事があるのですが、昨日はまさにそういう試合展開でした。
マクブルームの2安打とキクの守備もかなり勝利に貢献しました。この二人もカープの勝敗を左右する男です。
ですが昨日の試合をコントロールしていたのは完全に坂倉将吾です。
九里が立ち上がりからあっぷあっぷ。ケムナは連続四球で降板。
だが私と坂倉は負けるなどとは1ミリも思っていませんでした。なぜか?
阪神が打ってくるからです。アホやでホンマ。
じっくり来られるとイヤでしたね。特にターリーの時はね。
2死満塁で九里をターリーに代えた時は、さすがの私もほんのちょっぴり度肝を抜かれました。
佐藤輝明はボール球を振る振る振る。振るスイングで三球三振。全部ボール球でした。
これも坂倉の立体的リードのおかげなんですよね。
コントロールの悪いターリーに「内角or外角」ではなく、「真ん中and真ん中」を要求した坂倉。坂倉はストライクゾーンの奥行を使いました。ストレートストレート、最後にカーブ。
私はストレートの方が安全だと思いましたけど、坂倉は「今後のこと」を考えてカーブを要求しました。実話ですよ。
佐藤をまっすぐ一本で抑えることも十分できました。データには載ってませんが、2球ボール球を空振ってる佐藤の反応を見れば明らかでした。
だが坂倉はそこでカーブを要求する。イヤなヤツだなあ。笑
九里が投げてる時もそうでした。阪神をおちょくるような配球をしていました。いつもの坂倉が戻ってきました。
昨日のヒーローというか、勝敗を左右したのは坂倉です。
1点リードのドタバタ継投にヒヤヒヤされたのはど素人のみなさんです。
私は「坂倉」という名の大船に乗った気で左うちわでした。
坂倉のリードと配球を見ていれば、
「ああコイツ、わかっててワザとやっとんな」
というのがよくわかります。今日は負けない。大丈夫。そういう感じで昨日の試合をみることができました。
今日は大雨なので、坂倉の張った「伏線」が活きるのは次のカードかもしれませんが、まあ坂倉のリードは試合の勝敗を左右する力があります。アツ以上のインパクトがあります。
そして菊池涼介も6人目の「カープの勝敗を左右する男」に加えます。キクの守備はカープの勝敗を左右する決定力です。
昨日の解説が阪神と広島でコーチされた岡義朗さんだったんですよ。1979年の江夏の21球の時にカープのレフトを守ってた方。元々は内野の名手でコーチとしても名伯楽でした。性格は変人。
その岡さんが
「私が菊池の守備にどうこう言うことはできません」
と発言しました。これは相当凄いことです。
なんつったらいいんだろう。現代で例えるなら松井稼頭央が小園海斗に「言うことはありません」と言ってるような感じです。小園は昨日も堅実な守備と派手なファインプレーと両方を見せました。
小園ももうすぐカープの勝敗を左右するようになるでしょうね。