ポスティング申請でMLB挑戦を目指した西川遥輝が日本ハムと年俸2.4億円×1年契約を結びました。
ご本人の悔しそうな顔を見ると、おそらく「年俸5000万円のマイナー契約」程度のオファーはあったように私は感じました。
日刊スポーツ掲載の西川のコメントからそこが読み取れます。
「(代理人から)日本でやるほうがいいと言われた」
「狂っちゃいそうな感じだった」
狂っちゃいそうの意味は「いい条件が出なくて悔しい」ではなく、私の妄想では
「どうして俺はマイナー契約を飲めなかったのか?わずか2億円のお金を選んだ俺は本当の野球人なのか?」
と悩み苦しんだ結果だと思います。
菅野智之のケース
一方同じく昨年末にポスティング申請した菅野智之は貫禄の巨人残留。
菅野にとって夢はMLBではなく高年俸が夢だったのです。わかりやすくて非常にイイです。
お金も大事です。ポスティング不成立後の菅野の態度とコメントは全く私のイメージ通りでした。
「ポスティング期限30日は短かった」
「(納得できなかった点は答えられません」→お金だから
夢を掴み損ねて悔しい西川遥輝。
あっけらかんと高年俸を選択する菅野。
実に対照的でオモシロい。
実は2019年オフにポスティング申請をした広島・菊池涼介も菅野智之型でした。
菊池涼介と秋山将吾のケース
菊池のポスティング申請によるMLB挑戦はマスコミによって「無謀」と言われました。
二遊間を守れる菊池と、外野オンリーの西川遥輝。
菊池は色よいオファーがなく年内にカープ残留を決めました。菅野みたいにズルズルとゴネませんでした。
「ボクの値段はそれくらいですか。わかりました、やめときます」
キクが「年内」に決断したのが大きなミソでして、チーム編成にも大きく影響しますし、仲間への影響もあるはずです。
小園海斗はセカンドのポジションが埋まったことでモチベーションを下げたかもしれないですが。
同じ年、首位打者の秋山翔吾は2019年のオフにFA権を行使してMLBに挑戦しました。
秋山はポスティング申請をせずに西武と2年契約を結び海外FA権を行使しました。
西武球団にとっては「移籍金」の入らないFA流出は痛いっちゃ痛いんですが、そのぶん30~31歳の秋山将吾を2年間つなぎ止めておくことに成功しました。
2018年と2019年の秋山将吾は2年間で384安打、44本塁打を打っています。これで秋山は5年連続143試合出場も果たしています。
その秋山がコロナ禍の2020シーズン、MLBで54試合出場、38安打、0本塁打、打率.245に終わりました。
秋山に似た「首位打者&盗塁王」型の西川遥輝も秋山に近い契約が結べると踏んだのではないでしょうか。
しかし結果は芳しくありませんでした。
秋山は年俸7億円×3年契約。
西川遥輝の悔しがり方は「秋山とそこまでの差は無い」と思っていたのでしょう。私もそう思います。守備力が低いとかわれてますけど、スピードは遙輝のほうが上ですからね。
まあキクと秋山はコロナ前の話で、菅野と西川はコロナ後の話。
同列で語ることはできないです。
田中将大も未契約。仙台がざわついていますが、私は国内復帰はないと思う。
4月までずれ込んでも田中はMLB残留じゃないでしょうか。
吉田正尚と山岡泰輔のケース
あまりニュースになっていませんが、実はオリックスの吉田正尚と山岡泰輔がまだ契約更改を済ませていません。
この二人はFAもポスティングも無関係。
主砲とエースがゴネているわけでもないようですし、報道も少なく理由がよくわかりません。
昔は金額でゴネて
「キャンプには自費で参加するぜ!」
と豪語するヤツもちょいちょいいましたが、だいたいそう言う選手もギリギリ1月末に契約をまとめるものでした。
最後に自費でキャンプに参加したのは2011年の久保康友(阪神)らしいです。ソースは野球太郎様
この頃の阪神は強かったので選手も強気でした。久保はもともと強気だし。笑
久保田智之も結構ゴネてたらしい。智之はゴネる名前なのかね。
あとゴネる球団と言えば中日。阪神と双璧。
中日は今年の契約更改でも選手会から抗議文をもらうなどモメモメでした。
そんな中日最後の自費キャンプは2007年の福留孝介でした。さすがの守銭奴。笑
福留は43歳の今も「まだ現役をやりたい」とゴネています。ドラフト拒否、逆指名、自費ドラフト、FA、全部揃い踏み。さすが。
まあ前監督の落合博満が中日球団をこう変えたのかもね。その前からでしたかね?私は知りません。
とにかく阪神と中日は昔からゴネたりモメたりが大好き。お家芸です。笑
福留は今シーズンから中日に復帰。恩返できますかね?
オリックスも結構モメるイメージがありますが、吉田と山岡にはゴネるイメージは皆無です。
おそらく球団の不手際か何かでしょう。知らんけど。