若い時の苦労は買ってでもせよをシンプルに解説します

「若い時の苦労は買ってでもせよ」という言葉がありますが、その賛否はけっこう割れがちです。

苦労したほうがいい、苦労なんかしない方がいい。私の主観ではその賛否は国内で50-50くらいじゃないでしょうか。

 

割れる理由

意見が割れる理由は時代のせいではありません。

理由は 国語力の低下 です。スマホのデジタル野郎には1と0しかありません。人生のグラデーションに乏しい。単純。正義と悪しか選択肢がない。

 

いいですか、皆さん。

 

苦労って…

 

何かね?

 

苦労を単に「苦行」としか思えないやつは「苦労なんて買う必要はない」と考えます。

苦労を「挑戦」と考えるやつは、マジで金を使ってでも飛び付きます。

 

意見が分かれる理由は「問題の意味を理解していないから」です。

本を読まないスマホ野郎はYESとNOしか知らない。苦労と聞けば100%マイナスオンリー。苦労の先に得られる喜びを知らないのです。同じ意味でデジタル野郎には不幸も貧乏も「100%かわいそう」しかありません。

「苦労が人を成長させる」と知ってるヤツは、苦労を買うよ。俺もずいぶん買いましたもん。

 

苦労とは挑戦

「若い時の苦労」と言うから、令和のデジタル野郎が勘違いするのです。

今風にアレンジして、「若い時の 挑戦 は買ってでもせよ」に置き換えたらよい。意味は全く同じです。

 

中村奨成が来年の護摩行をキャンセルしたという。

私はいいと思います。

限られたオフの時間をどう使おうが、それはてめえの責任です。ファンとマスコミを喜ばせる練習など全く必要ありません。

 

プロ野球選手の旬は短いのです。

2017年に奨成と同期入団した6人のうち、9年目を迎えられる選手は 3人 です。9年目で50%は けっこう多いほう です。

その3人とは奨成、遠藤、ケムナ誠です。遠藤とケムナはもう後がありません。 

 

私が遠藤なら

遠藤は今年のオフ、マエケン塾を卒業して単独で自主トレをするらしい。

もしマエケンがカープに来ていたら遠藤はどうするつもりだったのか、少々気になりますが結論は出ました。

 

私が遠藤なら坂倉に相談しますね。

遠藤も相談してるのかもしれないけど、9年目の来年、急にまっすぐが速くなったり、フォームを変えたりもできない。

 

中村奨成の飛躍のきっかけは「バットを寝かせてオープンスタンスにしたこと」と言われていますが、多少ボールが見やすくなったという影響はあるにしても、私は打撃フォームの変化は大して影響していないと思っています。

奨成は3年前からプロのタマに慣れてきました。スマホ野郎にもわかるように説明すると、タイミングが合ってきた んですよ。3年前から。

 

相手がストレートを投げますと言って投げてきたストレートなら誰でもタイミングが合いますが、ピッチャーはバッターのタイミングをズラそうとして投げてきます。

そこでストレートにも変化球にも対応するのがバッターの仕事。多くのプロ野球選手は「ストレートを待ちながら変化球にも合わせていく」と言いますが、私の場合は「変化球を待ちながらストレートにも対応する」イメージで打ってました。

たぶん「やってることは同じ」だと思います。意識の違いです。私はストレートを意識すると、ボールになる変化球を追いかけちゃうので、変化球の割合を高めに設定してました。

 

話を戻しますと、奨成には3年前から飛躍のきっかけがありました。末包にもあります。

遠藤にはまだ無いんですよね…

いい時に勝つのは若手でもできます。

9年目の選手は悪い時にも勝てないといけない。遠藤にはそれを感じない。

 

球種を増やすとかフォームを変えるとかいろいろ試してきた。

今年は確かスライダーを多投してたし、一時期セットで投げて、シーズン途中でまたワインドアップに戻したりもしていました。

投手は相手バッターのタイミングを外すために、出どころを隠したり、同じフォームで投げたり、足の上げ方を変えたり色々します。

 

遠藤の持ってるタマや身体能力はマエケンと森下が絶賛するほどです。

ただいかんせん、打者とのタイミングを外すことができていないんです。ツーストライク追い込んでも、決め球が中に入って打たれてしまう。

勝てるピッチャーは決め球が甘くなっても、バッターが打ち損じたり空振りしてくれるものです。今年の場合は高太一がこれに近かった。

高の分析はまだできていませんが、なんであの球威とあのコントロールで打者が打ち損じるのか、私にはまだ理解できていません。高はけっこう甘いタマも多いです。遠藤や森がいつも打たれるようなパターンでも高は打ち取ることができていました。単にルーキーだからって可能性もありますよ。

 

とにかく遠藤は持ってるタマのわりに打たれるんですよ。

今季最後の登板は8月17日のヤクルト戦でした。この試合、同年代の奨成が4安打、小園が3安打。遠藤は村上宗隆にスリーランを打たれて7失点でした。

遠藤はこの試合を最後に一軍で投げることはありませんでした。

 

現ドラのリストには遠藤もケムナも林の名前もあったと思います。だが選ばれたのは大道でした。

遠藤も先発ローテを狙ってるみたいですが、栗林が来たので競争は厳しい。

私が遠藤なら、球種とかフォームを変えないで、坂倉と徹底的に話し込みますね。

坂倉と遠藤は長年コンビを組んで、プロ初完投勝利とかやってきた仲です。※参考記事

 

遠藤淳志はがけっぷち。ヤクルトや楽天に金銭トレードとかもありそうですが、何かを変えないと来年ヤバい。

遠藤の苦労が報われると嬉しいが、大瀬良・床田・森下・栗林・森・高・ターノック・岡本の強力ローテ。

遠藤にもチャンスはあるはずですが、数は少ないです。

私は坂倉のリードに付いてくのがいいと思います。