カープの「今」を支えているのは菊池であり大瀬良であり小園であります。九里も床田もそう。
そういう選手たちをスカウトしてきた苑田さんが今シーズン限りをもって現役引退するという。
御年80歳。アマチュア時代の黒田博樹との因縁が有名ですが、実はこの方、高橋慶彦の前に背番号2を付けていた内野手です。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
高橋慶彦
そもそも高橋慶彦を知らないか、今の人たちは。
男前で真っ赤なポルシェを乗り回した盗塁王の名ショート。背番号2。
中田翔や坂本勇人など足元にも及ばないくらいのワルで、エース北別府とは犬猿の仲でありました。
しかし西暦2024年の今日、マツダスタジアムで「あなたの好きなカープのOBは誰ですか?」とアンケートを取れば、慶彦は今でもベストテンに入るんじゃないかな? もう無理かな? 新井と前田が強そうだな。
高橋慶彦はエラーの多いショートでした。
足が速くて強肩なんですが、なぜか正面の緩いゴロをポロリとする。だから北別府ににらまれる。
だけど古葉監督も阿南監督も慶彦に守備固めは出しませんでした。
一度もありません。慶彦は守備範囲が広くヒットをアウトにしてくれることも多かったからね。
昨日の契約更改で矢野雅哉が年俸1650万円→5300万円へジャンプアップ。3倍増。
去年の島内颯太郎が2300万円→7000万円に3倍増しました。
当時私は「最優秀中継ぎ賞のタイトル料1000万円を含む3倍増だ」と書きましたが、矢野の3倍増にもゴールデングラブ獲得のお祝い料が含まれているのかもしれない。
矢野の来年の目標は盗塁王だそうだ。素晴らしい。
今のカープで1番塁に出て、1番足を使える選手は矢野雅哉だと私は考えている。
安打数では小園や秋山が上かもしれないが、矢野は泥臭く粘って出塁率で勝負できる。塁に出ればカープで1番積極的なのも矢野。
矢野雅哉は顔も性格も1番バッターに向いている。高橋慶彦と似たところもある。
矢野のポジション
私は矢野をセカンドで使えと考えています。小園をショートに固定したいからです。
オフシーズンに入ってから、新井も矢野も小園も「来年は誰がどこを守る」とは一切語っておりません。
かつて坂倉もサードやファーストで起用されましたが、プレミア12をご覧になりましたか?
キャッチャー坂倉は大爆発。捕手でベストナイン選出。
セカンド小園も大爆発。毎日マルチ安打でベストナイン。
西武源田もかつては名ショートでしたが、足も肩ももう弱ってます。ショート源田、セカンド小園に私は納得できないです。
高橋慶彦より守備の上手いショートは大勢いました。高橋慶彦は一度もゴールデングラブ賞を取っていません。
だけど慶彦はベストナインを5度取ってます。同年代のライバルは宇野勝と高木豊でした。
要するに小園矢野キクの3人で二遊間を守ってもらいたいのです。
サードには内田と佐々木。将来の大砲を育てる。二俣と林も育てないといけない。
小園や坂倉をサードで便利使いするからカープはBクラスなのです。
2023年のカープは小園をサードで起用していません。サードは主にデビッドソンでした。
今年もレイノルズがサードで、ショートは小園の予定でした。
サード小園はあくまでも「イレギュラー」なのです。
百歩譲って「セカンド小園、ショート矢野」ならいい。
ただし矢野が打てなくなった時、都合よく小園をショートに戻せばいいと思ってるヤツは佐々岡レベルのアホ野郎ですよ。
ショート矢野が打てなくなればショートは二俣か韮澤です。小園と坂倉のポジションは永久にコロコロさせてはいけません。打順も固定してあげたいくらいです。
ショート矢野には保険がありません。
ショート小園には保険がある。それがショート矢野雅哉。
春のキャンプが楽しみです。今さら矢野をショートから外すというのも素人の監督にできることではありません。私レベルの大局観がなければ「ショート小園、セカンド矢野」の決断はできませんよ。
矢野はマルチポジションOK。小園と坂倉のマルチポジションは 絶対にNG です。
小園と坂倉が打てなくなってもいい、マルチポジションが便利だラクだと思うならさせなさい。佐々岡レベルのアホ野球です。
苑田さんならきっとやらない。
私と苑田さんはラクな道と険しい道があれば険しい道を選択します。そのほうがチームが強くなるからです。
カープは高橋慶彦を育てた。矢野も小園も内田も育てるのです。
大山獲って来いとか原口とか西川渡部は佐々岡レベルのアホ野球です。