突然ですが皆さん。
レギュラー捕手が入れ替わることはちょいちょいありますが、
第2捕手がそのポジションを取って代わられる、つまり奪われるってケースを目撃したことがありますか?
あったらごめんなさい。私はあまり記憶にありません。
磯村嘉孝vs石原慶幸のケース
磯村嘉孝(27)が一軍に合流。
2019年、イソの打棒が大爆発。65試合で.278、4本塁打。
特筆すべきは30安打21打点。代打での勝負強さが際立ちました。
長野久義(2.2億)は45安打20打点です。
そんな打てて守れる磯村捕手は里崎智也から「楽天はC磯村をトレードで獲得すべし!」と言われるほどの人気銘柄。
今年の推定年俸1800万円。グレるな、磯村・・・
いよいよ今季は石原を抜いてイソが「第2捕手」へ昇格。
注意。
今日は誰を一軍に置くべきか?という議論はしませんよ。
その話はキャンプの時に終わってます。参考記事:大英断!石原慶幸二軍スタート(2020.2.11)
今日ののテーマは
「第2捕手と第3捕手の序列が変わる瞬間」
です。
地味。笑
対戦相手はDeNAが有力も、現時点では未定。
んで、私の構想ではやっぱ石原慶幸は開幕二軍です。ごめんなさい・・・
ベンチに置いて坂倉と若いピッチャーにアドバイスさせたい!って声は無視します。その役はアツとクラ。
石原はアツとイソが故障した時に一軍を助ける役目。石原は中村奨成と石原貴規をコーチング。持丸はバッター重視。
よって第2捕手・磯村が正式決定。
第3捕手は坂倉でスタート。新旧ダブル石原がバックアップ。
山中潔vs植田幸弘のケース
1989年(平成元年)、南海ホークスがダイエーホークスとなって福岡移転。
この年、捕手不足だった杉浦ダイエーはカープの第2捕手、山中潔の獲得を熱望。
カープは山中潔(26)をダイエーにトレード。交換要員は山田勉。
これに伴い、山本浩二新監督は植田幸弘(24)を第2捕手へと「昇格」させました。
第1捕手はもちろん達川光男(32)。珍プレーも絶好調でした。
山中潔はこんど選手名鑑でもやりますけど、実はカープ移籍後に出場試合数を伸ばしています。
1981~1988、カープ8年で248試合
1989~1996、他球団8年で302試合。
ダイエー→中日→ハム→ロッテと小刻みに移籍してシブく働いた山中。
5球団で野球を学んだ山中は引退後、名指導者となってロッテの里崎智也&橋本将らを育てました。
赤坂英一さんの本の中で「山中潔の第2捕手人生」が詳しく語られています。
とにかく1989年、カープは達川のライバルだった山中を放出しました。
こうして植田は第2捕手へと昇格。2年間(’89~’90)で140試合に出場。10本塁打を放つなど大活躍。
1990年オフ、ドラフト1位で瀬戸輝信(22)を獲得。西山秀二(22)はまだ全然でした。
第2捕手の序列変動はレアケース?
磯村の昇格で色々考えていて、「実力で第2捕手が変わるケース」って実はけっこうレアケースじゃないか?と思ったんですよ。
山中はトレードがなければカープの第2捕手として安泰でした。守備も打撃もハイレベルでした。
植田は肩とパワーは十分でしたがリードとキャッチングでは達川、山中に一段劣ってました。顔と歌は一軍レベルでした。
磯村の昇格は石原の衰えの影響もありますが、実力で第2捕手を奪ったレアケースの一つじゃないでしょうか。
アツの守備、打撃を100とした時、イソの守備は80、打撃は90くらいなイメージです。
石原は「100、10」で坂倉は「30、70」。イメージですよ。
アツの残留とドラフト2名で一気に層が厚くなったカープ捕手陣。
去年は一軍4名捕手体制だったけど、今年は中継ぎ投手を1枚増やしたい。高橋樹也と藤井皓哉のために。二軍にはケムナと藤井黎來。
捕手は3人。27、40、61。緊急事態には上本崇司。
今で言うと巨人が小林&炭谷に大城を絡ませようとしています。
ただしコレはどちらかと言うと第2捕手ではなく正捕手争いの話。
原辰徳は30代の小林&炭谷ではなく、打てる大城をスタメン起用したい。
H城島健司もL森友哉も「抜擢感」の強い人事でした。「正捕手は試合で育てろ」って考え。私も好きな考え方です。
正捕手争いでこういう抜擢があっても、第2捕手では滅多にない。
ガチガチの正捕手がいるチームで「第2捕手の序列」を変更する必要はありません。
第2捕手に若手を「抜擢」する意味も薄い。それなら「二軍で試合に出せよ」ってハナシ。石原貴規の降格はまさにコレでした。
今日は地味な話題でオチもないんですが、
「そう言えばトレードやケガがないのに第2捕手が入れ変わるケースって珍しいなあ」
と思ったので書きました。磯村と石原を見ていて。