昨日は開幕ベンチ入りする3人の捕手を考察しました。
今日はその勢いで開幕ベンチ26人も考察しちゃろうやあ!ってことで、現時点での開幕メンバー候補たちの現状を見ていきたいと思います。
26人全部やろうと思いましたが、長くなったので今日は野手だけにしときます。
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捕手3人
昨日も書きましたが私の捕手はアツ、磯村、高木の3人。
中村奨成や渡邊悠斗が緊急捕手をできると言っても、それは「オプション」であって「プラン」に含めるのは良くありません。
開幕26人のうち3人が捕手。3人目は清水でも持丸でもオッケー。
ルーキー安竹の支配下登録はまだです。実績ゼロなのに貴重な支配下枠を与えるわけにはいかない。
石原貴規が遅くとも4月中旬には復帰すると思います。開幕からの15試合はイソとアツに頑張ってもらいましょう。その後は石原貴規が主戦捕手です。
野手14人
投手9人がベンチ入りするとなると、 26-9-3=14 で野手14人が開幕一軍。
その時、スタメン7人で控えが7人。
仮に「スタメン7人」と「控え7人」を以下のように分類してみます。
先発:モンテロ、キク、小園、矢野、ファビアン、秋山、二俣
控え:堂林、佐々木泰、野間、末包、林晃汰、羽月、大盛
二軍:内田湘大、中村奨成、佐藤啓介、渡邉悠斗、山足、韮澤、田村、松山、田中、上本。ケガしてるのが中村貴浩と宇草。
打順の話はひとまず忘れて、「先発」の7人がスタメンするとします。
すると「控え」の7人は上のような感じになると予想されます。予想の根拠はここまでのオープン戦の成績と過去の実績から。羽月と大盛は「スペシャリスト枠」でベンチに必要。
モンテロとファビアンは故障しない限り、まずは開幕スタメンでしょう。打順は未定。
二俣翔一 もスタメンで使わない手はありません。変化の象徴。
林晃汰 にもワンチャン外野でスタメンの可能性があります。今の調子なら「開幕戦で5番ライト林」も夢じゃありません。相手は右の村上頌樹ですし。
二俣をスタメン起用すると「控え内野手」のレベルが少し落ちます。去年までは上本崇司や田中広輔が務めていましたが、それをやると今年も4位です。守り勝つチームに逆戻り。
矢野や二俣に代打を出せば、内野の守備固めに入る選手がいなくなります。すると矢野と二俣に代打を出せない「窮屈な野球」になります。
「矢野に代打なんか要らないよ!」
とおっしゃるあなたの気持ちもわかる。矢野の打撃は信用できる。
だけどカープが
「矢野にも代打を出せるんだぞ、オラ」
ってメンバーをベンチに揃えておかないと、相手は矢野に対して簡単に左投手を出してきます。
カープは阪神に「村上を引っ張るか、桐敷に代えるのか」を考えさせないといけないのです。
「桐敷を出せば、矢野に代打末包や代打佐々木を出すぞ、オラ」
と構えないといけないのです。
矢野に代打を出した後、山足達也 がベンチにいれば、カープは思い切った代打策を使えます。山足自体が打てなくても、山足は代走や守備固めでチームに貢献できます。山足は田中や上本と一軍枠を争います。
野手の現在地
さっきの表をもう一度貼ります。
先発:モンテロ、キク、小園、矢野、ファビアン、秋山、二俣
控え:堂林、佐々木泰、野間、末包、林晃汰、羽月、大盛
二軍:内田湘大、中村奨成、田村、佐藤啓介、渡邉悠斗、山足、韮澤、松山、田中、上本、中村貴浩、宇草
スタメン当確は 小園、モンテロ、ファビアン の3人だけでしょう。矢野だってまだわかんないよ。モンテロも開幕戦に限っては林晃汰に負けるかもしれない。
控え7人のうち、開幕スタメンに最も近い選手は 野間、末包、林、佐々木泰 あたりじゃないでしょうか。
野間or末包がスタメン時は キク が外れそう。二俣を内野に持って行って野間or末包が外野。
林or佐々木がスタメンの時も キク が外れる。レフト林でサード二俣かもしれない。林の外野守備って 案外見れる んですよ。上手いという意味です。林の外野守備はたぶん佐々木泰より上手い。
以前も書きましたが、新井の掲げる競争って結局
打ったヤツがスタメン
だと思うんですよ。
守備力はある程度犠牲にしても構わない。
足を使えなくても構わない。
今年のカープは打てるヤツを試合に出す。秋のキャンプからオープン戦まで見てきて、私はそういう風に感じています。
堂林 も打撃好調ですが、右のモンテロに代えてファースト堂林は考えにくい。堂林がスタメンするなら外野起用となるでしょう。
控えの7人はスペシャリスト2人を除き、開幕スタメンの可能性が十分あります。残り14試合のオープン戦次第でまだまだ結果はわかりません。
ポジション争い
続いて「どこでどんなバトルが繰り広げられているのか」を整理してみます。
再び先ほどの表。
先発:モンテロ、キク、小園、矢野、ファビアン、秋山、二俣
控え:堂林、佐々木泰、野間、末包、林晃汰、羽月、大盛
二軍:内田湘大、中村奨成、田村、佐藤啓介、渡邉悠斗、山足、韮澤、松山、田中、上本、中村貴浩、宇草
小園、モンテロ、ファビアンは開幕スタメン確実。
これで内野2個と外野1個が埋まりました。
残るは内野2個と外野2個。そうです。今、ここを目指して野手全員が競争しているのです。
内野候補:キク、矢野、二俣、佐々木泰、内田、林、佐藤
外野候補:秋山、野間、奨成、田村、二俣、林、佐々木泰
ここから内野2人と外野2人が開幕スタメン。
申し訳ないが 渡邉、山足、韮澤 のスタメンはちょっと厳しいと思います。
佐藤啓介も候補に入れましたが、開幕スタメンはかなり「がけっぷち」です。ボール球を振り過ぎです。中村貴浩はケガ。
開幕すればまたチャンスは巡って来ますが、今は「開幕戦だけ」を考察してます。貴浩と佐藤啓介はちょっと厳しくなってきた。
韮澤もオープン戦は6打数1安打。沖縄ではよくヒットを打ってましたが、韮澤には長打も足も守備もないので、相当な率を残さないと守備職人の人たちや長打力のある人たちをベンチに押しやることはできません。
今、一番内容のいい打撃をしているのは 秋山翔吾 です。やはり別格。ボール球を全く振りません。
数字は6打数0安打ですが打撃内容は素晴らしい。外野守備もチーム1位。
ただし秋山にも弱点があります。それは 長打力 です。去年は138試合で4本塁打。二塁打も20本。これは少し寂しい。
盗塁6個、四球32個も少ない。1番打者としては寂しい。
秋山が一番打てると言っても単打ばかりでは得点が入りません。
秋山の後ろに30発打てるヤツが3人いれば強いけど、カープにはいない。
外野のファビアン、奨成、末包が20発打てるようだと、秋山翔吾とてスタメン確定とはならないと思います。
林晃汰も20発打てば「センター二俣、レフト林、秋山ベンチ」とか十分あり得るよ。
代打の切り札
最後に「代打の切り札」にも触れておきましょう。
長年、代打の切り札としてベンチに欠かせない男だった 松山竜平。
私は小園、秋山と並び松山竜平の打力を信頼しています。1打席勝負なら野間と坂倉より松山の方が打つと思ってます。
だがそんな松山も今、競争の中にいます。
現在39歳の松山がこの先オープン戦の打席に立つことはあるのか?
私は ない... かもしれないと思います。
松山が不要という意味ではなく、「松山の能力はもうわかってる」という意味です。
同じ理由で上本、田中、野間も残り14試合のオープン戦には出ないかもしれない。公式戦でいきなり打てるのがこの人たちです。
だから新井はまず若手に一軍のオープン戦を経験させて競争させてる。
佐々木や内田が一軍投手を打てなくても、簡単に逃がさないのが新井という男です。
もし残りのオープン戦で若手がガンガン打つようだと、一軍ベンチの「代打枠」も若手のものになるかもしれません。
私は秋のキャンプからポスト松山を 中村貴浩 と 宇草孔基 に期待してきました。今は二人とも故障中ですので、代打の切り札枠を左右関係なく若手で争ってもらいたい。
今年は松山のような「代打の切り札」をベンチに置くのではなく、その日スタメンで出られなかった若手が「その日の切り札」になればいいわけです。林がスタメンの日は佐々木が切り札になってもいいし、佐々木が出る日は林が切り札になればよい。
今日からの14試合が最後の競争です。
関東遠征にはまた少人数で行くのかな。内田よ、打てよ。
矢野がJAPANに行ったので、野手を一人追加しないかな。