昨日のドラフトを「75点」と書きましたが、12球団で一番いいドラフトをしたのはカープだと思ってますよ。
阪神もクジには当たったけど、2位でもサードの子を獲ってる。ちょっと偏り過ぎだよね。
1位平川、2位齊藤
1位平川と2位齊藤の評価は一晩経っても変わりません。
2~3位クラスの選手と見ている。
平川を糸井とかギータに例えてくれるのは嬉しいけど、糸井と柳田とあと野間峻祥。この3人はマジでバケモンでしたから比較対象になりません。あの3人は滅多にいません。
平川の足と肩も見たけど、「A弱」って感じでした。AとBの中間くらい。それで糸井はおこがましい。
2位齊藤も同じ。ドラフト2~3位ならいいピッチャー。
巨人の山崎伊織のようにバッターとの駆け引きに長けたピッチャーなら、あの球威でも一軍で活躍できると思いますが、フォークを投げてるだけならイマイチだと思いますよ。6回3失点ならどこにでもいる投手ですよ。
3位勝田
んで3位の勝田君もどうせ守備固めタイプのユーティリティーなんだろと思って、いろいろ調べてたら、
彼のバッティングはめちゃくちゃ良い。
全然知りませんでした。だって彼、大学全日本で立石の守備固めにちょろっと出てただけでしたから。
リーグ戦の勝田はスゴイ。毎年4割打ってる。
映像も見ましたが、しっかり引っ張れるし、空振りしない。
成績を見ても「大幅に三振<四球」です。
アマチュア野球では「三振<四球」の選手は1チームに1人くらいいたりしますが、だいたい「三振≒四球」で「わずかに四球が多い」くらいのことが多い。
しかし勝田君は四球の数が三振の2倍くらいあります。今年の大学生では勝田と小島くらいです。
勝田の今現在の成績を書いてみると、
43打数14安打。二塁打6、三塁打1、本塁打1で長打8本。
四球10で三振4。打率.326、出塁率453、長打率581、OPS.934。
映像も見たけど、走り打ちではなく、しっかり振ってから走っている。走力はB~B強。Aまでは行かない。
プロで長打はさておき、相手に球数を投げさせて出塁することは十分できそう。
大学全日本の内野は小田・立石・松下・大塚でしたけど、勝田も9番セカンドとかで十分スタメンできた。それぐらいの打力と走力があります。
いや、この子が3位なら値打ちだわ。
セカンドの守備はもちろん一級品。ユーティリティーよりセカンド一本、篠塚利夫か正田耕三の道じゃないか。
走塁センスも素晴らしいです。タイムリーを打ったら必ず2塁へ進塁してる。
勝田にはドラ1級の価値がある。勝田成は価値だ、なる。
4~7位は奇跡のドラフト
4位以下は昨日も絶賛しました。世が世なら全員ドラフト2位の逸材ですよ。
だから要するに昨日のドラフトは1位~7位までが全員ドラフト2~3位クラスなんですよ。
立石はもちろん1位クラスですけど、平川も2~3位クラス。齊藤も2~3位クラス。これから育てばいいわけです。
平川もショートとして大きく育ててみてはどうか?なんかイマイチセンターって感じじゃないんだよな。
5位の赤木と7位の高木は案外即戦力。素人は「ケガが…」とか「経験が…」とか言いそうですが、私は去年の今頃、「岡本駿は案外即戦力だ」と即座に見抜いています。※参考記事
岡本駿・赤木・高木に共通することは、
同じフォームで同じストレートを同じコースに連続で投げられる
ところです。
これができるヤツは最低限の仕事ができる。調子のいい日は無双できるし、調子のよくない日でもなんとかごまかせる。
1位の平川がオールBなら、カープの昨日のドラフトも1~7位までオールB。7人の総得点を合計すれば最高のドラフトだった可能性もある。
私をその気にさせてくれたのは、3位の近大・勝田君です。
よしわかった。もう近大と二岡智宏のことは許してやるぜ。
オマケ
育成ドラフトで西武から6位指名を受けた正木悠馬君という大学生がいます。150kmピッチャー。
彼の学歴はレグモント高→上智大だそうだ。
えっ! 上智大学に硬式野球部あるの?
調べてみたらありました。明日は学習院と試合だそうだ。
ちょっと待て。
上智vs学習院? ある意味見たいぜ。女子野球?
ただの練習試合ではなく「秋季リーグ戦」と書いてあったから「なんていう名前のリーグなんだろ?」と思ったら、まさかの 東都大学リーグ でした。
マジかよ。上智と学習院の男子野球部が東都なのかよ。3部ですがしっかり東都でした。
野球って奥が深いな。よく考えりゃ東大の六大学も意味が分かんないけどね。
東大出身プロ野球選手は過去に数人いました。しかし上智出身は1人もいない。
私が正木悠馬君の父親なら一旦「やめときなさい。社会人野球に行きなさい」と伝えますが、本人がやりたいと言えば止めません。
でもやっぱやめた方がいい。トヨタかJRに就職できるんだからさ。