坂倉将吾の骨折から2日経ちました。
捕手はケガの多いポジションなので、坂倉の長期離脱も想定の範囲内。
しかし「石原貴規と同時に長期離脱」はさすがに想定外でした。
そこで今日は開幕戦にベンチ入りするべき 3人の捕手 について考察します。
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ケガの状況
坂倉が3月2日に「右手中指骨折で全治2ヶ月超」と報道されました。
どうやら故障箇所は右手中指の指先らしい。爪のすぐ下あたりらしい。
そこはボールを投げる時に最も負荷がかかる箇所。手術も難しく、自然に治るのを待つことが多いらしい。
「なら投げなきゃいいじゃん。代打かファーストはできるんじゃない?」
とも考えましたが、人差し指ならなくても打撃とファーストをできそうですが、さすがに中指抜きで打撃はキビシイ。それに無理して完治が遅れるのが一番ダメ。
やっぱり2ヶ月かけてリハビリ組でしっかり治すことを最優先しよう。坂倉の代打起用も一切ナシ。坂倉復帰は 5月3日 が目標です。
続いて石原貴規。
石原は「1月25日に左手有鈎骨を手術した」と発表。
左手有鈎骨とは左手の甲の骨。キャッチングとバッティングを支える重要な箇所です。
当時「復帰時期は不明」とありましたが、有鈎骨骨折は通常全治2ヶ月と見られており、実際2月27日の中国新聞に「3月半ばの二軍戦に合流したい」と報じられました。ジャスト2ヶ月です。
石原に焦りもあるでしょうが、こちらも焦ってケガの長期化が一番困ります。仮に3月15日に二軍に合流できたとしても、そこから一軍合流までには最短でも 3週間 はかかるでしょう。この場合、石原貴規の一軍復帰は4月7日頃。
私は4月7日でもまだ早いくらいだと思います。ここは慎重に 4月15日 くらいでいいと思います。石原はキャンプをできてないのでね。
2人の捕手
以上を踏まえ一軍公式戦の日程を見ていくと、3月28日の開幕戦から4月15日までカープは 15試合 を戦う予定となっております。
「坂倉と石原抜き」で戦う試合は15試合。
「坂倉抜き」で戦う試合は およそ30試合 です。痛い。
まあしかしキャッチャーにケガは付き物。
こういう時のためにカープは 磯村嘉孝 と契約してきました。
かつての 白濱裕太 も今の磯村と同じ役割でした。レギュラー捕手が長期離脱した時に必要なベテラン捕手。※参考記事
曾澤翼と磯村がいれば「一軍のスタメン捕手」には困りません。
「5番打者」には困るけど、それはまた別の機会に話しましょ。
今日は「捕手の話」に専念します。
捕球能力
スタメンはアツと磯村が交替で出ればよい。打順も7~8番。
問題は「第3の控え捕手」です。本日のテーマはコレ。
現在一軍に清水叶人がいるので、そのまま清水を使えって人も多そうですが、私は清水の捕球能力とリード面に一抹の不安を感じております。
第3捕手の候補は3人。高木翔斗、清水叶人、持丸泰輝。
この3人の守備力について「キャッチング」「リード」「スローイング」の順に見ていきましょう。
まずは捕球能力。キャッチングについて。
持丸泰輝が今年の一軍キャンプでパスボールをたくさんやらかしました。あれで持丸のイメージも悪くなってるんですが、私は「持丸の方が清水より捕球能力は上」と見ています。だって6年目なんだもん。
2024年のウエスタンリーグ公式記録によると、
■清水叶人 36試合、154守備機会、捕逸1
■高木翔斗 37試合、165守備機会、捕逸3
■持丸泰輝 68試合、391守備機会、捕逸3
となっております。※NPB
捕逸(パスボール)の数だけが捕球能力の高さを示すわけではありませんが、一つの目安として清水の捕球能力も持丸並みに安定しているのかもしれません。私はこの3人のキャッチングについてまだ詳しく知らないんですよ。
上の表の「守備機会」は「刺殺数+補殺数」であり、こちらも捕手としての守備力の目安とは言えません。ただまあ「試合で守ったイニング数」の目安にはなると思います。ちなみに捕手の刺殺数は「三振を奪った数」で、補殺数は「キャッチャーフライを捕った数+ホームベースでタッチアウトにした数」です。
捕逸の数は高木が一番多く、捕逸率は「 3/165 」でした。「165分の3」と読んでください。坂倉は一軍で「 3/476 」でした。
ランナー無しの場面で捕逸が記録されることはありません。だから捕逸の数なんてキャッチングの上手さを知るための目安に過ぎません。少なければ少ない方が優秀に決まってますが、それが捕球能力の全てではありません。
それに20歳や21歳の若者にパスボールするなってのもおかしな話です。一軍の投手たちがしっかり低めにコントロールすればよいのです。
捕球能力は 持丸>清水>高木 の順番なのかな。
リードと肩
続いてリード面です。
私のイメージでは
持丸>高木>清水の順。持丸が1番いいリードをする。
「単なる年功序列じゃん!」
と言われたらその通りです。高木と清水の違いなんて、わかるはずないでしょ。
ただ3年目の清水、4年目の高木に比べ、6年目の持丸のリードには一日の長があります。これは昨年のファームの試合と今年の練習試合を見ていて 強く感じました。
清水は今年のキャンプ中、走者13塁でテンパって、ダブルスチール対策サインを出し忘れたことが 2回 ありました。3回だったかもしれません。
あと清水は「困ったら必ずフォークを要求」します。笑
フォークを見逃されても、まだフォークを続ける。
左投手の時はこれがスライダーに変わります。玉村がイヤそうな顔で頷いてスライダーを多投してました。
あと清水はジェスチャーで投手を引っ張る感じも少ない。「腕を振れ」とか「今のいいよ」とかが少ない。
日曜の楽天戦では坂倉骨折を聞いて張り切ったのか、よくジェスチャーをしたり、マウンドに行って声をかけたりしてました。
高木翔斗のリードも清水と似たようなレベルかもしれないが、去年ファームで見た高木には「キャッチャーっぽさ」というか「兄貴っぽさ」を感じました。体がデカいから、そう見えるだけかもしれないけど。
最後に肩。
肩は清水>高木>持丸の順でしょう。清水のスローイングは一軍でも上位ですよ。強さと正確さが両方備わってます。
高木もなかなか「バズーカ」です。正確さは知りません。
持丸は普通。刺せないことはないが、若い2人より一段落ちるイメージ。
以上のように「捕球能力」「リード面」「肩の強さ」を総合して、3人の中で最も守備力の高い捕手は
持丸泰輝
に決定したい。
異論は認めます。あくまで私個人の意見です。
だから一軍の第3捕手は持丸泰輝…とは ならない のも私個人の意見です。
打撃能力
一軍捕手に必要な能力は守備力もそうですが、打撃力 も無関係ではありません。
特に今年のカープは 打って勝つ をスローガンに掲げています。一軍の第3捕手に求める能力が「打力」であってもいいんじゃない?
先述したように石原貴規が復帰するまでを「15試合」と仮定します。
この15試合で私は「第3捕手」を代打でも使いたい。別に昨日のオープン戦で決勝打を打ったから高木っつってんじゃないですよ。私は去年から高木のバッティングを買ってるんですよ。
「んじゃ渡邉悠斗でもいいじゃん!」
これはそうかもしれないが、渡邉悠斗は「坂倉復帰後の第3捕手」なら可能性あります。しかし坂倉抜きで渡邉悠斗の第3捕手プランはさすがに危険すぎると思います。
「持丸も打つし、清水も打つじゃん!」
イヤ、このご意見に関しては 真っ向から否定したい と思います。
なるほど高木翔斗の打率は昨年.180でした。一昨年も.150。まだ二軍でホームランを1本も打ったことありません。
ただ彼、去年もオープン戦で決勝タイムリーを打ってるんですよ。※参考記事
上の動画を見ると内側からバットが出ていて、いかにもアベレージを残せそうな打撃なんですが、なんで二軍で打てないんだろ?
高木翔斗は今年も内田湘大や末包昇大と一緒に鈴木誠也塾に通ってました。
過去2年打てないからといって今年も打てないと決めつけるのは巨人のアホ野球です。甲斐と田中で戦うようなもの。
清水も起亜戦で5打点を挙げましたし、持丸も元々キャッチャーとしてよりバッターとして評価されてきた選手。
ただ一軍の左投手を打てるのは3人の中で高木翔斗だけだと思います。
桐敷やバルドナードを打てる可能性が最も高いのは高木翔斗。
右の代打が右投手を打つことはできますが、左の代打が左投手を打つのは難しい。
よって私の一軍第3捕手は高木翔斗です。そりゃ簡単には打てないだろうけど一番元気がいいのも高木翔斗。
元気の順なら高木≧清水>持丸です。
私の一軍第3捕手は「一番元気のいいヤツ」です。やっちゃろうやあ!
持丸泰輝でも清水叶人でも文句はありません。