私の査定ポイントを紹介します。昨日のMVPは近本光司です。

2020.8.30(日)

広島 3-5 阪神 マツダ

接戦をことごとく落とすのう・・・見事だぜ。

佐々岡の更迭、佐々岡の休養、佐々岡の改心。

どれかをやらないと今年は優勝できないかもしれません。


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私の査定ポイントを紹介します

昨日のヒーローインタビューは延長10回決勝タイムリーの大山。

しかし私の査定では昨日のヒーローは近本光司です。2位が岩貞。3位タイがサンズと梅野。

サンズの3ラン。大山の2点タイムリー。菊池涼介の3ラン。

私の査定によるとこれらの得点シーンはどれも「防げる得点」でした。よって査定ポイントは低め。

打った人たちは立派ですよ。でも守る側から見ればどれも防げる失点でした。

 

サンズの3ランはフルカウントからボール気味ストレート。

サンズの打席だけを見ると広島バッテリーの配球は正しいし、打たれた球もナイスボールでした。

ならなぜ打たれたかと言えばサンズの前の「糸井を歩かせたから」です。

1死1塁で3番糸井。カウント0-2から4球連続ボールで四球。中田良弘は「カープが近本の足を警戒しすぎた」と言っています。

糸井四球で12塁。近本は2塁へ進塁。ベースはもう1個空いていたんですが、満塁もイヤ。

シングルヒットが一番イヤで遠藤坂倉の若いバッテリーがサンズへ三振狙いの勝負をしたら力でホームランされました。

 

ちなみに10回表の大山のポテンヒットも同様。大石大二郎は「カープが近本の足を警戒しすぎた」と言っています。

長野と誠也が超前進守備を敷き、その間にポテンと落ちました。

 

足の速いランナーが1塁にいる。

足の速いランナーが2塁にいる。

んで打席のバッターと連動する。

これが機動力野球で、カープも土曜日の試合では大盛や羽月がこの野球を見せていました。

しかしたった1日でコロッと忘れる佐々岡と朝山。

緒方もよく忘れてました。

近本は守備でも2回裏の左中間フライを好捕しています。何気なく捕球していますが守備範囲は広いです。2死1塁で走者坂倉ですからもし抜けていたら1点確実でした。

よって私の査定では「近本は5得点のお膳立てをして、さらに1失点を防いだ」という計算になり昨日のMVPとなります。

 

比較対象はアベキクの1番2番

ヒーロー近本の理由は「5点に絡んで1点を防いだから」だけではありません。

近本はどの打席でもボール球を振らずにストライクを振っています。んでインサイドアウトの空振りしにくいスイングを心がけています。

打撃内容にとても説得力があります。

近本は5回1死1塁でレフトフライを打ち上げましたが、これは遠藤の球威が勝ったと言うこと。

第2戦で薮田からダメ押しソロを打ったみたいに、状況によって一発長打を狙うこともたまにあります。

 

いつも一発長打を狙っているのがアベとキクです。

長打は言い過ぎとしても「クリーンヒット」しか選択肢がないような打撃です。

キクは5回裏に同点3ラン。あれがなければ3対0の完封負けだったのですが、あの3ランはハッキリ言って交通事故で偶然の産物です。

一発に期待する野球は不安定です。長期的に見れば必ず負けます。

 

こんなプレーがありました。

8番田中の1塁ゴロで、阪神の秋山がベースカバーの時に右足をひねりました。

トレーナーも出てきて治療。プレー再開。

9番遠藤、送りバント成功。1死23塁。得点は0対3。

暑さのせいか痛みのせいかわかりませんが、汗を大量にかいている秋山。

1番安部はボールボールの後、フルスイングしてファール。

4球目もボールになってカウント3-1。絶体絶命、秋山梅野。

5球目に梅野は真ん中カットボールを要求。梅野のいつもの手です。カウント3-1から連続ストライク取れないので打者に打ってもらう作戦。

しかし秋山は引っかけて内角低め。ボールからボールになるカットボール。

安部友裕はこれに飛び付いて空振り。カウント3-2。

こうなると梅野はラクです。同じ内角低めに今度はストレート。安部友裕は手が出ず見逃し三振。

 

もしカープの1番が安部でなく近本だった場合。

ヤツは何をするか?

足をひねって脂汗を浮かべている秋山に向かってセーフティバントしたかもしれません。

1死23塁でセーフティバント?

ハイ。そうですよ。

カープは土曜日に小幡竜平にセーフティスクイズをやられたばかり。3連戦は繋がっているのです。

「近本ならやりかねん」

そうカープが思えば思うほど近本に対して投球数がかさみ四球の確率は上がります。んで三遊間のヒットゾーンまで広がっちゃう。

ディス・イズ・機動力野球。

 

対するカープ。

7回裏。3対3の同点で1死1塁。走者田中、打者アツ。

田中広輔はスタートを切るそぶりすら見せませんでした。

足を大きく上げて代打アツと真っ向勝負を繰り広げる岩崎梅野。

渾身のストレートを投げ込む岩崎。ファールで粘る會澤翼。

男と男の直球勝負。1対1の真っ向勝負。ランナー田中は助太刀しない。

結果は男會澤の粘り勝ち! 詰まりながらレフト前ヒット。1死12塁。

ここで代打に前日のヒーロー上本崇司。カウント1-1から3球目をフルスイング。ポップフライ。

同点3ランの菊池。カウント1-1から3球目をフルスイング。ポップフライ。

完全無欠のアホ野球。2者連続3球目ポップフライは小学生レベル。

打つだけのアメリカ野球。まさに個人軍。

「クリーンヒット3本でやっと1点」のアホ野球。

代打アツの打席ではランナー田中は走れない。阪神バッテリーにもバレバレでした。

 

サンテレビの解説・岡義朗は

「上本で走者を進めてから會澤を出されるとイヤでしたね」

と発言。古葉野球を知る男に失笑されました。古葉野球はボテボテ内野ゴロ1個で1点を取る野球でした。

 

羽月降格、安部の昇格について

もともと羽月は安部と入れ替わりで一軍に昇格しました。

1ヶ月ほど前のこと。

この頃の安部は不調でもなく、なんだか唐突な入れ替えに思われました。

おそらく例のコンディション不良というやつでしょう。

二軍降格後の安部はしばらく試合に出ませんでした。

 

んで3日ほど前から安部は1番サードで二軍の試合に出場し、昨日一軍復帰。

安部が復帰するまでの「期間限定」だった羽月が降格という流れです。

私は羽月を「一軍で先発させてほしい」と思ってますが、佐々岡は安部を選択しました。

常識采配で極めて適切な判断だと思います。

 

ただ事実として昨日の1番サード安部は全く機能しませんでした。

上述の三振だけでなく、3点ビハインドの1回裏は初球をポップフライ。3回裏の無死1塁もショートゴロゲッツー。

んで7回裏に代打を出されて途中交代。

 

アベもキクも初球から積極的に行くタイプです。打ちに行くのは悪くありませんよ。

思えば佐々岡カープの開幕戦は、テイラー=スコットがクローザーで1番打者はホセ=ピレラでした。

本当に適材適所を見抜けているのでしょうか?

 

現在は2番セカンド菊池涼介。

小園海斗も羽月隆太郎も2軍です。

佐々岡はついに「打ち勝って勢いに乗りたい」とコメント。

どんどんカープが悪い方向に迷走した始めた感じがします。

 

今のメンバーで打ち勝つ野球は困難です。3番長野5番松山では火力が弱い。

バティスタを解雇したのは佐々岡です。

それを今さら「打って勝ちたい」はムシが良すぎます。

打って勝つには「補強とトレード」が必要です。今からでは間に合わないと思います。

龍馬も打つだけの選手ではありませんよ。センター大盛、レフト龍馬。

ファースト堂林、サードには上本崇司。ショート上本は心配ですが昨日の「サード上本」は安定感がありました。

ショートは田中でOK。他にいないんだもん。代打は長野松山です。

 

明日また13連戦の勝ち方を考えてみます。

目標は11勝2敗です。