今日はカープの貧打を考察し、得点方法を提案します。
今日のテーマは「打ちにくいピッチャーをどうやって攻略するか?」
要するに「敵ピッチャーのタマにバットが全然当たらない時にどうするか?」ってことです。タイムリーな話題でしょ。
前半が草野球の技術論。後半がカープの得点方法についての提案です。能書き不要の方は後半へどうぞ。ショートカットできます。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
山崎正貴vsトクサン
まず下の動画を見てください。久しぶりのトクサンTVです。
全部見るのが面倒だって方は3人目に登場する山崎投手(元オリックス)と谷内田捕手(元巨人)だけでもいいです。どうぞ。
動画解説しているトクサンはご存じの通り元帝京高校。夏の甲子園にも進出したチームのキャプテン。
その後、創価大学でプロのスカウトにも注目された内野手。押切もえちゃんの元カレ野間口貴彦の1個後輩。
同学年には浅尾拓也、岸孝之、長野久義など。チョーさんも去年トクサンTVに出演しています。このブログでも確か紹介しなかったっけ?知らんけど。笑
背番号0番の左打者がトクサンで、主に草野球チーム天晴(アッパレ)で1番か2番を打つことが多いです。
で今から解説します。
山崎投手vsトクサンの対決。4球映っています。全部ストライク。だから1打席での結果ではありません。3打席か4打席を編集した動画です。
【1球目】内角低めストレート→見逃しストライク
【2球目】外角低めストレート→セーフティーバント→空振りストライク
【3球目】外角カーブ→見逃し。打者はストレートタイミング。
【4球目】内角カーブ→セカンドゴロ。「8割カーブ、2割真っ直ぐ」くらいの待ち方。たぶんツーストライク。
どうです?
打てそうな気がしないでしょ。笑
まさにプロ野球レベル。トクサンの天晴チームも軟式野球で全国優勝するぐらいの猛者揃いですが、完全に山崎投手に圧倒されています。
私が個人記録だけを追い求める一人の打者だったら「ストレート1本狙い」をします。カーブ2球とも低めに決まっていてゴロになりやすいからです。
この動画で山崎投手が投げたタマは何球か、わかります?
4球じゃありませんよ。
実は5球です。
トクサンに投げる前に投球練習を1球投げてます。
ズルい?
ズルくありません。
草野球選手なら相手投手の投球練習を必ず観察します。しないヤツもいるけどさ。笑
だって情報無いんだもん。だいたいいつも初見だもん。
ちなみに初対戦のチームでは捕手の肩も見ますね。投球練習のラスト1球、キャッチャーは2塁に投げますよね。
とにかくvs山崎。
1球目の真っ直ぐは完璧です。狙っても前に飛ばないでしょう。
2球目は真っ直ぐがややシュート回転してませんか?カットかもしれないし、トクサンがセーフティーバントしたのでちょっとわかりづらい。
3球目のカーブ。トクサンはまっすぐ狙い。見逃し。
4球目もカーブ。トクサンは待ちきれない感じで低めカーブを引っかけたので、これはたぶんツーストライクを取られているでしょう。あとの3球はたぶんワンストライクかノーストライク。悠々と見逃しているからです。
でこの4球と投球練習の1球を見る限りでは、真っ直ぐの方がコントロールが甘い気がします。
5球で感じた私の感覚です。確かに速いけど「投球練習」と「打者への2球目」はノビが弱い。指にかかり切らないシュート回転。
真ん中に来れば長打を打てるかもしれない。だから「私個人がヒットを打ちたい」「個人記録をアップさせたい」と考えるなら、この真っ直ぐを狙います。この打席の目的が「ヒットを打つこと」ならば、手段として最も良い方法がストレート狙いだと思います。
今のカープ打線がやっている打撃はまさにコレ。ほとんどの打者がストレート狙い。
チーム全員が自分の打ちたいタマを打ち、クリーンヒット狙いの攻撃。あとはせいぜい送りバント。
こないだのD柳の時だけはちょっとだけ「打線」として変化球を狙ってました。キクと誠也は右打者なのにカットボールを狙ってました。今シーズン初めて?ってくらい久しぶりでした。
好投手を攻略する方法
野球というスポーツの目標は通常「チームの勝利」です。決して「ヒットを打つこと」ではありません。何回も同じこと言ってごめんなさい。
前述の山崎投手をチームとして攻略するなら、私の狙いダマはカーブに変わります。
なんでか?
私のチームの他の8人がみんなストレート狙いだからです。
コレ以前も書いたけど、私のいたチームは半分くらいが初心者で変化球打てないヤツが多いんですよ。
だから私は経験者のヤツらに
「俺らまでストレート狙いなら簡単にカウント稼がれてまうやんけ!」
と言うんですが、経験者のヤツらも
「ヤダ。俺、カーブキライだもんw」
とか言うヤツらだったんですよ。
もう完全に個人軍。笑
チームの勝利より自分のヒット。私にもそういう時代はありましたよ。「負けても自分が打ったからいいや」っていう時代。まあリーグにも所属してないおっさん野球はコレでいいんですよ。楽しいから。
山崎投手は草野球界で最高峰の投手です。全員がストレート狙いではやられる可能性が高い。
だから私一人だけでもカーブ狙って相手バッテリーを困らせたいというハナシです。昔の私は初球のカーブを思いっきりホームランして相手キャッチャーが驚いてる顔を見るのが大好きでした。笑
もしマグレでも私が山崎投手のカーブをヒットできれば相手は考えます。それにセットになればリズムを乱せるかもしれない。動画の山崎投手は4球とも「走者なし」の場面で大きく足を上げて投げてます。1塁走者がいる時に同じボールを投げられるかどうかはわかりません。
あと草野球が7イニング制とはいえ、普通は先発ピッチャーは途中で疲れます。真っ直ぐの球威は絶対落ちます。落ちないヤツはいません。人間だもの。だからカーブを投げにくくしておけば後半、真っ直ぐ狙いのヤツらが打ってくれると思うのです。
「山崎投手が元プロ」という現実はここでは忘れることにします。一般論では「走者ありの方が球威は落ちる」「試合終盤に球威は落ちる」が普通です。どっちかで好投手を攻略するのが定石です。
蛇足ながら今回のテーマに関連するオモシロい記事を見付けたので紹介しときます。
松山聖陵のアドゥワ誠を攻略するために取った高校野球の戦術。
花咲徳栄の高橋昂也を攻略するために藤井黎來君のチームが取った戦術などが紹介されています。
※参考記事:夏の甲子園で好投手を攻略するための意外と原始的な方法(2016.8.16ポストセブン)
カープ打線が得点する方法
さて本題。なぜカープは点を取れないか?
そして、
どうすれば点を取れるのか?
説明しよう。
山崎隆造は今の朝山野球を「無策状態」と言い、
川口和久は今の佐々岡野球を「鈴木誠也任せ」と激しく批判しました。
河田雄祐も同罪。無策で選手任せ。ヒット3本狙い。1イニングにヒット3本打たないと点にならない。それに足もクロンも使わなければ奇跡の3連打でようやく1点です。勝てるわけねーだろ。怒
キャンプで散々練習したケース打撃「1塁走者を走らせて、左打者に左方向へゴロを打たせる攻撃」はたぶんオープン戦含めて2ヶ月間で1回もやってません。どうしたの?カープの新しい攻撃パターンじゃなかったの?
オープン戦は封印してたんだろ。公式戦に隠してたんだろ。今やらないでいつやるの、河田!
好投手を攻略する方法は無限にあります。
草野球レベルの作戦は
「カーブを捨てろ」「カーブを狙え」
「高めを捨てろ」「低めを捨てろ」
「早めに始動しろ」「反対方向へ流し打て」
「待球作戦」「バント攻撃」
など。プロレベルならもっとあると思います。
朝山は「目線を上げて狙い球を絞って行け」と毎日言ってます。
手の内を隠すためにそうコメントしていると思ってましたが、実は去年からずっと朝山はこの作戦しかやってません。本当に無策です。
だから河田を呼んで「やれやれ」と思ったら、河田も無策。朝山野球は今年も続いています。
打線が線になってないんですよね。点で相手エースと真っ向勝負してます。
走者が出ないことには作戦も立てられないっていうけど、狙い球をジグザグで変えるだけでもバッテリーを困らせることはできますよ。
カウント球は通常2つ。エースでも3つくらいですよ。森下は4つ。
真っ直ぐじゃない方のカウント球をフルスイングするんですよ。打ち損じたら負け。仕留めれば相手エースは5回で疲れます。カウント取るのに四苦八苦するからです。
草野球じゃないのでプロはエースが疲れてもまたリリーフの専門家が出てきます。だから疲れさせて攻略する作戦もベストではないかもしれない。相手投手の決め球を真っ向勝負で仕留める方がカッコいいかもしれない。
しかしカープの今のメンバーでは無理だろう。相手のウィニングショットをガツーンと遠くへ飛ばせるのは誠也と松山くらいです。誠也でもムリかも。今の状態では。
龍馬と堂林がせいぜいツーベース。残りの選手はウィニングショットをファールして逃げるしかありません。前に打つと凡退します。
相手投手に気持ちよく投げさせないこと。
秋山とか柳とか実に気持ちよさそうです。
具体的な手段は
【1】投手を除く8人の打者がカウント球についてミーティングで話し合うこと。たぶんカープは去年からやってないと思います。
【2】塁に出たらとことん走る。盗塁のサインを河田が出す
打てないくせにジッとしてたらノーチャンスです。盗塁のサインも今年はベンチから一度も出てないんじゃないか。たぶん選手任せ。
相手バッテリーの様子を観察してもっと仕掛けなきゃ。鈍足走者も走らせろ。