2025.10.30(木)
阪神 2-3 ソフトバンク 甲子園
村上頌樹が第1戦のヒーローインタビューを受けた時、
「甲子園で決めるつもりです!」
と豪語していました。※中日新聞
同じ試合で藤川球児はニタニタ笑いながら
「野球っておもしろいですねえw」
と語り、そこから4連敗。ざまあ見るがよい。
今シーズンの矢野雅哉
さて今日は唐突に 矢野雅哉 の話をしたい。
近頃、新井が行く先々で「小園以外レギュラー白紙」を強調しているが、矢野はそれをどんな思いで聞いているのだろうか?
矢野は今季2番ショートで開幕。
4月の打率は.200であっという間に8番降格。
8番はボール球で攻められるため、打率はますます下降して1割台に突入。
オールスターまではスタメンで出ていましたが、オールスター以降スタメンは一切なくなりました。
9月は小園が休んだ1週間だけ、ちょろっとスタメンで出ました。打率はやはり1割台でした。
終わってみれば112試合に出場して打率.208、出塁率.288、OPS.535。床田寛樹はOPS.611でした。
私は矢野はもう少し打てると思っていて、盗塁もできると思ってます。1番を打ってくれないかなと期待している。
昨日の日本シリーズを見ながら、矢野の完成形はソフトバンクの牧原大成じゃないかなと思いました。
牧原のキャリア
牧原大成はアマチュア時代からセカンドが本職だったようだ。私はショートかと思ってました。牧原はショートも上手いからね。
牧原は高卒2年目に支配下契約され、代走と守備固めで一軍初出場を果たします。
プロ3年目にはプロ初スタメンを果たしますが、ポジションは7番一塁でした。
当時のソフトバンク内野陣は李大浩・内川・本田・松田・今宮など強力な布陣。牧原は二軍で二遊間を守りノーエラーでしたが、一軍では外野を守ることが多かった。
2023年、その高いユーティリティー性から侍JAPANに選出されWBC優勝に貢献。小園や今宮を差し置いて、牧原が選出された理由は内野と外野を両方守れるからでした。
ところが牧原は2024年に突如、
「もうユーティリティーはヤダ。二塁一本で行く」
と宣言。※東スポ
今季ちょろっと外野も守りましたが、牧原のショートやサードでの起用は2年間ゼロでした。牧原はポジションを固定されて首位打者に輝く。三森はDeNAにトレードされました。
矢野の完成形
矢野は10月のフェニックスリーグにショートメインで出場していましたが、実は3試合ほど二塁でスタメンした試合もありました。その時のショートは前川でした。
やっぱ矢野はセカンドやサードも守れないといけない。山足がいなくなったのでファーストの練習もしてもらいたい。モンテロの代走に出て、矢野がそのままファーストを守れたら大きい。
牧原も小園もポジションを固定した途端首位打者に輝きました。牧原はマグレっぽいが小園は実力。こいつらのポジションは固定しましょう。
何度も書いてますが阪神は佐藤輝明のポジションをコロコロさせません。たまに外野に入ったこともあったけど、基本的には熊谷が外野で出ててもサードはサトテルでした。
新井は小園にファーストやセカンドを守らせましたが、岡田も藤川もサトテルをサードに固定しました。新井ならサトテルのポジションも毎日コロコロさせたのだろうか?
ポジコロは補欠の仕事です。ユーティリティープレイヤーは補欠の仕事。だから私は二俣にユーティリティーをさせることにも反対だ。
ポジコロするのは矢野の仕事です。
矢野が二塁も三塁も守れるようになれば、ベンチ枠が広がる。
ショートしか守りたくないとかキクさんと二人でGG賞を獲りたいとか、夢みたいなことを言う前に、まずは全部のポジションで試合に出ろ。牧原大成はそれを10年やって来た。
お前もまずは全ポジションをやれ。矢野雅哉。
カープの二塁
ドラフト3位の勝田成は
「プロではセカンド1本。キクさんを超える!」
と高らかに宣言しました。
ビッグマウスと言われても仕方ありませんが、私は勝田の打撃と守備に篠塚や正田が見える。勝ち目はともかく挑戦権は十分にある。
羽月隆太郎も今年打撃できっかけを掴んだ。前川と佐藤もクビをかけて来シーズンを戦う。キクはキクで目標がある。
カープのセカンドはけっこうな激戦区になりました。まだ二俣もいますからね。
カープは勝田の他にも高校生の西川篤夢と育成契約の岸本大希をドラフト指名しました。
岸本君は2002年生まれの24歳で二遊間を守れる選手。目標は牧原大成ではなく周東佑京だそうだ。※徳島インディゴソックス
このようにカープの二遊間は小園をショートに固定することでグッと安定する。小園には代走も守備要員も必要ないからです。
矢野はどこでどうやれば生き残れるのか? セカンドで勝田やキクと勝負してもいいけど、そうなると今度はキクと勝田がもったいないと考える私もいる。
そこで「とんでもないこと」を思いつきました。
現役ドラフト
チーム事情で出場できない優秀な選手にチャンスを与えたい。
選手会のこの思いから誕生したのが現役ドラフト。
そう。
矢野雅哉を現役ドラフトにかければ、かなり上位で指名されると思います。
阪神のショートがポロポロエラーするたびに矢野なら捕れたかな?どうかな?と思いましたし、大竹と坂本がソフトバンクにスローボールを投げるたびに「こいつらの人間性は腐っとるな」と思いました。
矢野を現役ドラフトで出せば、カープは相当いい選手を獲れると思います。そして矢野も8番ショートで毎日出られる。
ソフトバンクもショートは日替わりでした。ハムもそう。阪神もそう。
広島小園、オリ紅林、ヤクルト長岡、西武源田、巨人泉口。この5人だけがショートのレギュラー当確。宗山塁ですらまだ当確ではない。
矢野をトレードすれば田中広輔の行き先が一つ減るので、それもやだなあと思いますが、矢野が望めば現役ドラフトやトレードも100%ないとは言い切れません。今でも矢野の守備はお金が取れると思ってる人が大勢いますからね。
私の現ドラ候補は遠藤淳志・林晃汰の2人。
矢野雅哉は年俸5200万円ですが、1人だけなら5000万~1億円の選手を現ドラにかけても構わない。何なら今年の契約更改で4800万に下がる可能性も大。
小園がFA権を取得するのは3年後です。2028年オフ。
矢野は12月で27歳になります。全盛期は今です。矢野は今、試合に出ないといけない。
ショートばかりじゃ試合に出られないぞ。セカンドにもヤバいヤツが入ってきたぞ。どうするんだ、矢野は?
本人は一生懸命練習するだけですが、球団と新井は矢野の使い方を考えてやらないといけません。