2020.7.26(日)
DeNA 6-10 広島 横浜
7回表、中村奨成(21)が代打でプロ初打席。相手は平良拳太郎(25)。結果は投ゴロ。
7回裏、6対0。「代打いたしました中村に代わりましてピッチャーDJ。9番ピッチャーDJ」
帰ったヤツがいると思います
ここらへんで雨が強くなってきました。
鈴木誠也が手も足も出なかった平良は7イニングを投げ切り球数91。完投完封も見えてきた。
7回終了。6点ビハインド。雨のハマスタ。午後9時。投手DJ。明日は月曜。
絶対ここで家に帰ったヤツがいるはずです。笑
8回表に2番安部タイムリー、6番堂林の2ラン、7番アツのソロ。
8回裏に菊池ヤスがオースティンロペス佐野を3人斬り。ズビシ!
9回表に4番誠也の同点タイムリー、7番アツの満塁HR。
これで10対6。逆転のカープ。
カープが8回6点差をひっくり返したのは70年ぶり。
ホエールズが8回6点差をひっくり返されたのは69年ぶりの奇跡でした。
ハイハイ。私は安っぽい奇跡はキライです。
ここから下は激辛批評。會澤批判です。
アツファンの方はこの先へ進まない方が良いと思います。
會澤翼のリードを非難します
遠藤淳志(21)が2回5失点。
スポニチの記事には松山のエラーから崩れたように書かれていますが、けっこう捉えられた鋭い打球でした。私は強襲ヒットだと思いました。
んでその後のヒットヒットで2失点。
2死12塁までこぎ着けて1番梶谷。
2番がオースティンだということをここで意識してちゃダメなのです。
先発投手は失点直後の打者を抑えなくてはなりません。
先制されたり逆転された直後が一番大事なのです。
昨日の試合では6番ソトに2点タイムリーを許した直後。無死1塁でした。
遠藤は7番戸柱に高め高めでカウント3-0。バントの構えはなし。
遠藤とアツ(32)は7番~9番を3人で斬りたい。
2人が「1人出せば梶谷に回る。2人出せばオースティンだ」と意識するべきタイミングは戸柱に1球目を投げる前でした。
コレは結果論じゃありません。
2回裏に4~6番にいい当たりを3つ打たれています。んで2点を失ったタイミング。
若い投手が崩れて四球を出す典型的なパターンです。
1塁手の松山は戸柱の打席で遠藤のとこに行きましたが、アツは行きませんでした。
んでカウント3-0です。3-2まで粘りましたが最後はセンター前。これで1発のある梶谷まで回る可能性が発生しました。
無死12塁となって澤崎コーチが登場。1手遅いんですよ。
カープが今最下位にいる理由は8番9番に四球を出して、1番2番に一発を食らったからです。もう忘れたんか?
8番大和にもボール先行。三遊間のいい当たりを打たれましたが、堂林がダイビングキャッチ。9番平良にもフルスイングされるなど、梶谷かオースティンにドカンと行かれる兆候はそこら中に満ちあふれてました。
んで梶谷3ラン。5対0。
ホームランは結果です。
しかし梶谷に強い当たりを打たれることはほぼ確実でした。70%くらい。
上記のような流れで打順が1番に帰り、積極的な梶谷です。
遠藤の初球は抜けた変化球。カウント1-0。2球目はストレート待ちの打者にストレート要求のアツ。
アツの名誉のために書きますが、2死13塁でしたからアツは「梶谷とオースティンのどちらかでアウト1つを取ればいい」と考えており、梶谷への2球目は外角低めのボールゾーンへミットを構えました。
ところがアツの深い考えは遠藤に伝わっていませんでした。遠藤は「早くベンチに帰りたい」と急いでいました。投手の本能。
んで2球目がど真ん中です。
コレは非常に「野球あるある」で必然的プレーです。
アツは遠藤をリードできていませんでした。
そして戸柱の打席でも「打順を梶谷まで回さない努力」をサボりました。
プロのバッターは打率3割じゃありません。もっと打ちます。
バッテリーがやることを全部やれば3割に抑えられますが、どれかをサボった時は7割くらいの確率でジャストミートされますよ。それがレギュラーの野手です。
アツの態度を非難します
その後、アツは2打席連続ホームラン。
大逆転の立役者。ヒーローインタビュー。
「最後まで諦めずに戦う姿勢は見せられたかな」
言ってることは確かにイイ。
しかしV3戦士があんなので喜んじゃダメだと思います。
5点取られたのはアツの責任。
6人のリリーフ投手に負担をかけたのもアツの責任です。
それをインタビュアーに促されて「そう言えば中継ぎも頑張ってましたね」じゃありませんよ。ったく。
アツの勝ち越し満塁ホームランの後の、アツのあのガッツポーズ。
皆さんは嬉しかったですか?
私はドン引きでした。
薄っぺらいホームランと軽薄なガッツポーズに私は「まるで巨人だよ」と悲しくなりました。
1992年。
前田智徳(21)にも同じようなことがありました。エラーした後、逆転2ラン。
前田は打った瞬間こそ反射的にガッツポーズしたものの、その後ヒーローインタビューを拒否しました。
「打ったところでミスは消えない」
「俺はミスをしない選手になる」
そういうプロ意識の表れです。中村奨成と遠藤淳志は今、この時の前田と同い年です。
近代でも守り勝つ野球はできます
2番安部がヒットで繋げば5得点入りました。8回も9回も。
やはり打線のつなぎ目は2番です。安部もいいけど私は2番ピレラがベストと思います。
曽根海成も2番の候補ですが今どこにいるのかわかりません。
基本的に6点差を満塁ホームランで逆転する野球は不安定な野球です。
「フライボール革命が」「セイバーメトリクスが」と言われてもカープに打ち勝つ野球は合ってないと思います。
緒方と佐々岡の言う「守り勝つ野球」は実現できると思います。打高投低の現代においても。
ヤスのコマンドとタナキクのゲッツーは今でもお金の取れるプレーですし、アツだって本来は事前に失点を防げる捕手です。
代走上本も甘いし、堂林の打順を下げたのも愚策でした。
ケムナがいないのに遠藤を2回で降ろしてどうするんだ?
薮田はいつの間に3連投もできるようになったのか?壊すんじゃないぞ佐々岡。
ピレラに守備固めを出さないと1点差ゲームを落としますよ。
満塁ホームランで打ち勝つ野球は不安定です。ファンが支持してはいけないと思います。
まずは6失点しない野球を目指すべきです。