朝晩はかなり涼しくなりました。昨日の夜、コオロギの声を聞きました。
夏の甲子園ベスト8が激突。私、つい勢いに乗って 4試合全部 見てしまいました。
今日は甲子園の4試合を「ドラフト目線」で語ります。最後に本日の巨人戦です。
[1] 東海大相模 1-2 関東第一
東海大相模のショートがイイ。
名前は才田和空くん。読めねえ…
さいた・わく選手。右投げ右打ち。西宮市出身の18歳。
負けちゃったんで、もう甲子園では見られないんですけど、才田君のフットワークとグラブ捌きが非常に良かったです。
田中広輔は元東海大相模のショート。だからカープと才田君が全く無縁なわけじゃない。
相模の高校生はほぼ全員が東海大学へ進学するイメージでしたが、巨人大田泰示以降、中日小笠原、オリックス吉田、巨人石田など意外と「高校→即プロライン」が確立しつつあります。
才田君は西宮出身で鳴尾中学だそうですから、かなりの確率で阪神ファン。東海大学を蹴ってカープに入団するかどうかは微妙なところ。
ただ阪神タイガースには東海大相模でヤンチャした百崎碧生がいます。
私は百崎のことが大好きで、去年もカープに3位指名しろと言ったくらいです。
だが才田君が百崎をどう思ってるかは知らない。面識がないから関係かもしれない。
相模のエース、藤田琉生君も良かった。U18日本代表候補。彼も高卒即プロ入りできる逸材。
まあでもカープには必要ありません。藤田君が悪いという意味ではなく、カープの補強ポイントはそこじゃないという意味です。
関東第一では噂の坂井遼投手を初めて見ました。10番の子を受け継いで、1点リードの9回に登板。
圧巻でしたね。さすがドラフト上位候補。準決勝での活躍にも注目します。
坂井君にはプロでの大きな伸びしろを感じます。
[2] 青森山田 1-0 滋賀学園
最近、滋賀県勢が強いです。
滋賀学園の先発投手は背番号11の2年生、土本君。
ひょろひょろしていて背も低いのですが、顔だけ黒田博樹にそっくりでした。思わず応援しちゃいましたね。
土本君は投打に大活躍しましたが、チームは0対1で惜敗。来年もまた甲子園で会いたいね。
1番セカンド多胡君も3安打の大活躍。多胡君は顔も打撃も元南海の大道典良にそっくりでした。多胡君は本家よろしくとても勝負強かった。滋賀学園はホントに楽しいチームでした。
青森山田。
背番号1の関浩一郎もドラフト候補。せき・こういちろう。18歳投手、右投げ右打ち。186cm、89㎏。
この子もイイです。甲子園で優勝すればドラフト2位くらいで指名されそう。
148kmのストレートが糸を引くように美しく、138kmのカットボールは真横に滑ります。
だがカープには要らない。育成の杉原含め、カープはピッチャーが余ってるんですよ。関君が3位で残ってたらカープと縁があるかもしれませんが、残ってないでしょう。
青森山田のショート吉川勇大君、右投げ右打ち大型ショート。181cm、84kg。
申し訳ないけど、この子は大会ナンバーワンの スカタン ですね。
まず髪型がスカタン。サッカー部か、お前は。
ショートの守備も適当すぎ。佐藤輝明や新井貴浩がショートを守ってる感じでした。
吉川君が唯一の得点となる決勝タイムリーをかっ飛ばすんですが、コイツ、ワンストライク取られた後に球審にタイムかけて「すいません、すいません」と言いながらどこかへ行くんですよ。
木製バットを使っていたのでヒビでも入ったのかと思いきや、吉川君はネクストにいたチームメイトとおもむろに会話を始めます。
吉川「なあなあ、このピッチャーの持ち球って何だったっけ？」
橋場「え、今頃？ スライダーとチェンジアップにシュートだろ」
吉川「ああ、そうだった。ありがとう」
直後の高めのボール球をフルスイングしてゴン。決勝タイムリー。球種関係ないやん。笑
試合後に悪びれた風もなく、満面の笑みでヒーローインタビューを受けた吉川君。報道陣を笑わせる場面もありました。
よっぽどの大物かスカタンです。新井貴浩や長嶋茂雄になるかもしれないが、私にはドラフト指名する勇気はありません。
[3] 京都国際 4-0 智弁学園
私の応援していた智弁が敗れました。完敗。
京都国際の西村一毅は2試合連続完封勝利。背番号11の2年生。
プロでどうこうという感じではありませんが、西村君は今大会のヒーローになる可能性が高い。
キャッチャーの奥井君とも抜群に呼吸が合ってる。私の予想では京都国際が決勝に進むと思います。
ショートの藤本陽毅君もセンス抜群。170cm、70kgなので高卒即プロはどうかなと思いますが、守備にも走塁にも非常にセンスを感じます。
藤本君は4対0でリードしている7回裏に三遊間を破るレフト前ヒットで出塁します。
智弁学園は「また打たれちゃったよ」と思ってちょっぴり気が抜けました。
その時です。
藤本君は鬼の形相で一気に2塁を狙いました。悠々セーフ。素晴らしい走塁。攻撃的走塁。
藤本君は4点リードでも集中しています。んで相手選手の心理を読んでプレーしている可能性も高い。
要するに藤本君は野球センス抜群。敦賀気比の東出やPLの立浪みたいでした。
智弁学園。
連投の田近君を投げさせられず敗戦。仕方ない。
1番の子、3番の子、6番の子、みんないいキャラでした。
中でも田近投手に代わって先発した18番の1年生、杉本真滉君。岡本和真みたいにふてぶてしくて笑いしました。
彼も大物になると思います。まだ1年生です。私は高1の年に身長が1年で10cm伸びました。杉本君の将来がとても楽しみです。
[4] 神村学園 8-2 大社
6回までは2対3でした。大社高校。
島根県の県立高校。隠岐の島出身の子も何人かいるみたい。
選抜準優勝の報徳学園、創成館、早稲田実業を破り93年ぶりベスト8進出。立派です。
大社高校の爽やかさをドラフト目線で語りたくありませんが、ここはプロ野球ブログなので少しだけ書きます。
大社高校のエース真庭優太君。18歳投手、左投げ左打ち。176cm、81kg。
今回の大活躍でプロや大学から色んなお誘いがあるでしょう。
プロはやめときなさい。いいとこの大学へ行きなさい。青学とか明治とか。
真庭君のピッチングは高校生離れしていて完成しています。言い換えると伸びしろがありません。
ディスってんじゃないですよ。頭のよさそうな子なので、頭の悪いプロ野球だけが人生じゃないと言っているのです。
そういえば去年の夏の優勝投手を覚えていますか？
そう、慶応義塾高校の小宅雅己君。18歳、高校2年生・・・ってアレ？
今年のドラフトで楽しみにしていた小宅君、なんと留年してしまったみたいなんですよ。今年のドラフトで小宅君を指名できません。
常廣といい、小宅といい、あんな賢そうな子でも文武両道は厳しいのか。真庭君も負けるな。
神村学園。
私は神村学園が決勝に進むと予想します。
昨日は大社高校につかまってしまいましたが、エースの今村拓未君はかなり良い。伸びしろを感じます。性格もマジメそうでカープ向き。
一方で今村をリリーフした2年生の早瀬朔君。
彼も1年経てば青森山田の関君みたいなスゴい右投手になりそう。ただ早瀬君はキレやすい。
5点リードした7回裏、1番藤原に投手強襲安打を浴びた早瀬君。
大社の藤原佑君はメチャクチャ俊足で、この日も2つ盗塁を決めています。
とはいえ5点差の7回です。走るなら走らせていい場面。
この場面で2年生の早瀬君。1塁への牽制球を10球 投げました。しかも140kmの剛速球で。
10球はいってないかもしれませんが、少なくとも2番打者の初球を投げる前に5球連続140kmの牽制を投げました。解説の高嶋御大もドン引きでした。
ピッチャーには闘争心も大切ですが、あいつはちょっとヤバいんじゃないか。
藤原の2盗塁にムカついていたのか、ピッチャー返しにムカついたのか知りませんが、もし暴投してたら諦めかけてる大社高校に元気を与える可能性がありました。
本日のゲームプラン
お待たせしました。本日の巨人vs広島。東京ドーム。
山崎伊織 vs 森下暢仁
紛れもない首位攻防3連戦。そのカード頭に先発するのが山崎伊織。25歳。東海大相模。
カープは前回、山崎から5点も取ってるのか。凄いなカープ、どうやったんだ？
私は山崎伊織を高く評価しています。制球力はセリーグでもナンバーワンじゃないか。守備も打撃も良い。
ただ今年の山崎はちょぴり球威が弱いような気がする。ピッチングが大人しい。いい子ちゃん。
一方のカープ。
新井監督に言わせると…
カープの選手たちは…
ギラついているらしい。
ホンマか、新井。笑
ホンマなら頼もしい。まあ矢野はいつもギラついてるけどさ。
今日のスタメンマスクはアツ。となれば1塁坂倉。
外野は秋山、野間、末包でしょう。
奨成推しの私ですが、首位攻防戦に秋山と野間は欠かせません。
去年、山崎伊織にめちゃくちゃ強かったバッターがいたと思うんだが、誰だったっけなあ…
あ、思い出した。
マット=デビッドソンだったわ。
デビッドソンはいないけど、今のカープには中村奨成がいます。さすがに今日はベンチスタートだろうけど、代打で一発頼んだぞ。
先発森下は東京遠征に帯同せずグッスリできた。栗林と島内も休養十分。
7回の男が必要な場合、基本的にはテイラー=ハーン。だけど丸に打順が回るようだと「7回に塹江＆森浦」のオプションもある。
首位攻防戦で同点の7回に丸vs塹江。新井も良く考えたものだよ。
森浦大輔vs岡本和真は天理高校vs智弁学園のライバル。
どうでもいいけど智弁学園を応援してたら、智弁学園のあの「べん」の難しい方の漢字を書けるようになりました。
意外と簡単ですよ、智辯の辯。「辛い」を書いて「言葉」を書いて、また「辛い」です。
