田村俊介サヨナラ本塁打!歴史的大勝利

2025.4.5(土) 広島

横浜 200 000 005 00  7

広島 020 200 021 01x 8

延長11回裏、代打田村のサヨナラ本塁打。プロ第1号。

いや、ハッキリ言ってこれは…

 

歴史的大勝利 です。

 

今年の優勝はもちろん確定。

そして未来の大打者・田村俊介が完成した日になるかもしれません。

 

主力選手の寸評

私は玄人のカープファンです。

そこらへんの素人が

「田村おめでとう!二俣もよく頑張った!」

とか言ってる言葉の意味と、私が言ってる同じ言葉の意味は大きく異なります。

 

今年2月の練習試合で末包昇大が逆転スリーランを打った時、私は

「マグレ当たりだ。あんな打撃ではこの先打てない。末包は1ヶ月以上打てないぞ」

と言いました。※参考記事

事実、末包は1ヶ月間打てませんでした。私は開幕直前にようやく「もう大丈夫。これなら打てるだろ」と末包にGOサインを出しました。※参考記事

現在の末包は打率.308、2本塁打、5打点でチーム2冠王です。

 

私のブログはその選手が打つ前に「打つ」と書きます。素人は打ってから「打った」と書きます。

昨日打たれた栗林にも

「開幕直後の栗林は打たれるぞ。覚悟しておけ」

と書いています。※参考記事

しかし、この予想は昨日のことではありません。もっと前です。

ハッキリ言って栗林は昨日で100%仕上がりました。打たれたことはたまたまです。昨日はたまたま制球を微妙に乱しましたが、ストレート、カット、フォークのキレは100%戻ってきてました。

よーく思い出してください。栗林の失点は小園のエラーと山本のポテンヒットです。あんなの栗林のせいじゃありません。栗林の投球内容はとても良かった。

栗林は今日も1点差の9回に出しますよ。そのために昨日、途中で引っ込めたのです。

 

栗林の後を受けた塹江と島内もグッジョブでした。

塹江は左をスライダーでピシャリ。島内は逆転されましたけど、ありゃ牧と佐野だから仕方ありません。打たれる可能性は当然ある。島内はキレずにその後のオースティンをよく抑えました。島内も完全に勝利の立役者です。

 

曾澤翼。9回裏無死1塁で送りバンターとして登場。

これは完全に新井の采配ミスです。この時、ベンチに残っていた野手はアツ、奨成、林、田村の4人。

4人の中で同点の走者を2塁へ送れる可能性が最も高いのはアツの75%。奨成と田村で50%。林は40%。

だから新井はアツを出したのですが、7回裏2死無走者で磯村を代打に出したことが采配ミス。そういうどうでもいいところで奨成や田村を使っておくべきでした。

そもそも同点の1塁走者・野間も石原貴規への代打でした。私の采配は「石原そのまま、島内→野間」でした。まあここは9回裏ですから1点取らないと負けるので「石原→野間、島内→田村」は攻撃的で良い作戦です。しかしそれも1手遅いのです。磯村が残ってりゃ、代打を贅沢に使えたし、後に逆転の走者となるアツにも代走を送れたのです。よって新井の采配ミス。磯村をもっと丁寧に扱え。磯村に打席をあげたかったんだろうけど。

 

森浦大輔。2回無失点。ヒーローインタビュー。

勝ち投手になりました。大ヒーロー。

私は10回のピッチングを見て、「森浦に回跨ぎさせろ!」と騒いでました。んで新井は11回も森浦を出しました。これは大正解。

私は島内が打たれて森浦が抑えたから言うんじゃなくて、9回表の牧のところで「森浦だ!」と思ってたんですよ。ホントですよ。森浦は7回に一度肩を作ってましたから。

 

森浦は牧がドラフト2位指名される直前にカープが指名した投手です。あの時、私は牧を1位で獲れ!と騒いでましたが、森浦が来てくれて本当に嬉しかったよ。

森浦をドラ2で指名した次の日のブログで、私は栗林のことでも牧のことでもなく、ドラ2の森浦の スライダー を大絶賛しています。※参考記事

昨日の森浦はカーブを多投していました。ストレートとカープがあまりにもキレキレで、解説の達川と山内がうるさくて仕方ありませんでした。

今日の森浦はイイ! カーブがスゴい!

わかったよ、たっちゃん。見りゃわかるよ。

 

私は大学生の森浦大輔を一目見て「チェンジアップとスライダーがいい」と絶賛しました。

参考記事で私は森浦を「ナムコスターズのきやらか投手」に例えたくらいです。

ナムコの名作「プロ野球ファミリースタジアム」で「きたへふ投手」と「ひかしお投手」のカーブが12ポイントなのに対し、きやらか投手は14ポイントもあったんですよ。「えがわ」は16だったけどさ。

「おおの」のカーブが10で、「かわくち」のカーブは8でしたから、きやらかの14にはかなり驚いた。森浦のスライダーを初めて見た時、私はきやらかのカーブを思い出したんですよ。

 

二俣翔一のバント

話が長くなってスミマセン。

まだ今日の記事の 50% です。今日は嬉しいのでとても長文です。

続いては 二俣翔一の話

 

9回裏、6対7、無死12塁、投手入江。2塁走者羽月、1塁アツ。

この場面で打席には1番二俣。

実は9番のアツに対して、入江は内角に2球150kmの抜け球を投げていました。2球目がアツの左手に当たりデッドボール。

前日も矢野が死球をもらっており、投手森下の打席まで危ないインハイが来てました。だから私は「行け」と思いましたが、カープは行きませんでした。マジメだねえ。

アツのためにも「行け」と思ったんですが、何より次打者が 二俣 なんですよ。

歯のない二俣の顔付近に150kmが来たら、たまったもんじゃありません。私は二俣にインハイを投げさせないために「行け」と思ったのです。

 

入江投手もアツにしっかり謝罪して、戸柱もごにょごにょとフォローしていたみたいです。

いや、アツに対してはそれでいいよ。でも次打者の二俣はどうすればいいんだよ。プロの150kmはコワすぎるよ。

私は「負けてもいいから二俣に打たせてやれ。送りバントは無し」と思いました。

今の入江の150kmをバントするのは怖すぎる。藤浪晋太郎vs黒田博樹まで思い出しました。

なのに新井のサインは 送りバント でした。

ウソだろ、新井。鬼か、新井。

 

構えるマティ。投げる入江。

真ん中低めストレート、ボール。150km。

 

「バスターの感じが全くないな。マジか新井。いや、まだわからんぞ。さすがに2塁走者は走れないけど、二俣のバスターはきっとあるはずだ。だって顔に当たればマティが死んじゃうもん」

とか思ってると、2球目に羽月が走った。単独スチール。

 

入江の150km、今度はインハイ。

 

こないだと同じタマだ! 

ギャーーーー!

 

コキッ。

マティは静かにバント成功。1塁側に打球を殺したいいバントでした。顔はちょっと逃げてたけどね。

 

怖すぎた。

達川も感動してました。「いい根性しとる」

 

私も昭和人ですが、昭和人でもこういうムチャはあまりしません。金本と衣笠の時は記録がかかってたけど、普通は野球で命を懸けない。

目先の1勝よりマティの安全が大切です。スタメンは続けるがマティの送りバントには反対です。マティに打たせて試合に負ける方がマシです。

サードを守らせることにも反対です。江藤智のケガをまだ覚えてるから、サードゴロも怖いのです。歯が治るまでマティはセンターでよろしい。

あと送りバント成功して盛り上がってるベンチで、末包がマティの頭を軽く叩いてました。ダメだよ、顔はまだ痛いから。

 

田村俊介の第1号

お待たせしました。ようやく田村の話です。

2024年3月、田村が侍JAPANに選ばれ、世間が田村フィーバーに沸く中、私だけが

「時期尚早。田村はまだ打てない」

と言い続けてきました。

なんでかと言うと、1年前の田村はキレイなフォームで甘い球をライトに打つことしかできなかったからです。

なるほど。打撃練習を見れば井端が田村を気に入る理屈はわかる。

しかし試合になれば、相手投手が田村に真ん中を投げないのはわかり切ったことでした。

 

だから田村は春先苦しみ、夏頃から変化球をセンター返しし始めました。※参考記事

皆さんもお気付きだと思いますが、田村俊介のセンター返しは足がガニマタ気味に開いて、カッコ悪く、打球も弱いです。

開幕直後、新井に「シブいヒットだったねw」と笑われたこともありました。※デイリー

あの時は初球の低めをレフトにポトリ、2打席目はインハイに刺されてセンターにポトリしました。2打数2安打1打点。

どちらも不細工なヒットでした。しかもどちらも ファーストストライクを打ったもの でした。

 

「追い込まれるまでは甘い球を待て」

もわかるんですが、それをやって去年の田村は二軍に落ちました。ど真ん中ストレートを待ち続けて、2球でカウント0-2でした。

2ストライクから3割打つのは落合と龍馬にしかできない。イチローでもたぶん3割打ててないんじゃないか。

レギュラー獲ろうと思ったらやっぱり2ストライク取られる前の「ファーストストライク」を打ちたい。誰もがみんなそう考える。

 

昨日の田村のサヨナラホームランは初球の甘いストレートを捉えたものでした。これは去年の田村には絶対来ないタマでした。

しかし今年の田村には来た。DeNAが今年の田村は初球の変化球を振って、インコースのストレートに詰まってることを知ってるからですよ。

 

初球をライトに強振していた去年の田村が、夏からコンパクトにセンター返しに変わった。

これに伴い、田村らしいライトへの長打も消えていたのですが、今年3月からちょいちょい出るようになった。

3月12日のオープン戦。DeNA篠木から打ったホームランはライトへの力強い打球でした。※参考記事

 

昨日は公式戦で初ホームラン。決勝打というのも自信になるし、サヨナラホームランというのも自信になる。

今年の田村は打つよ。大人の階段を上ってる。

田村の打撃が完成したとは言いませんが、今年は120試合で打率.270、12本塁打くらい打てるんじゃないか。非常に楽しみです。

 

キクと秋山には悪いが、お前らの2000本安打は後回しだ。

1800安打で終わっても、お前らが偉大な選手であることに変わりはない。

今年は田村と内田と林を出す。奨成も出したいがお前は今、何をやっとるんだ。

センター二俣、サード林、セカンド小園、ライトとファーストに田村と末包。

 

本日のゲームプラン

森翔平vs平良。

昨日球場に行った人はホント良かったね。

今日もいいお天気なので、行った方がいい と思います。

 

昨日26球の栗林は今日も9回に出します。

29球の森浦はベンチ外。2イニング投げましたからね。

森浦の枠に 二軍から誰か一人 を呼びましょう。

実は雨で流れたドミンゲスの枠が今1個空いてるんですよ。カープの一軍は今30人なんですよ。

 

ここが横浜ならまた遠征費をケチるとこですが、ここは広島です。しかも二軍も由宇にいるので、すぐに一軍合流できます。

二軍の投手が今日の勝ちパを投げるわけではないので、上げる投手は誰でもかまわない。私は最近二軍を見てないので、今日誰が投げられるのか知りませんが、おそらく河野佳、高橋昂也、遠藤淳志あたりが有力かと思われます。

 

今日の勝ちパは栗林、島内、ハーン。ここに 鈴木健矢 も加えなさい。

鈴木健矢を 牧とオースティンにぶつけろ という意味です。きっと通用すると思います。

 

攻撃の方はファビアンの調子が上がってきて、二俣の調子が落ち気味。

二俣はいいムードを持ってるので今日も1番センタースタメン。

矢野もいまいち当たってないが今日も2番でバントを決めろ。

4番は堂林でもファビアンでも構わない。5番は必ず田村でしょう。

6番7番で林と末包を使いたいが、キクが今日もスタメンだろう。

 

8番キャッチャーは石原貴規。

坂倉の留守をよく守ってくれてます。昨日も栗林のフォークと島内のチェンジアップを全部止めてました。

打たれるのは仕方ありません。リードは難しいし、DeNA打線はセリーグ最強だから。

点を取られたら取り返せばよい。石原の打撃にはたいへん期待している。私なら1点負けてる9回裏、石原に代打は出さないぜ。


おしまい
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ありがとうございました。

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