田村俊介の夜明けは近いぜよ

2024.5.5(日) 

広島 0-5 DeNA マツダ 

アドゥワ、森下、九里と最多勝候補3人を立ててカード負け越し。1勝2敗。世の中そんなに甘くない。

なぜ2敗したかというと理由は簡単。2試合とも無得点だったから。いくらエースでもそりゃ勝てないよ。

今シーズン、28試合戦って9試合目の無得点です。無得点率.321。首位打者の打率並に完封されてます。0勝6敗3分け。

そんな完敗の中にも明るい兆しがいくつも感じられました。今日もファールの話です。

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主力選手の寸評

九里亜蓮。6回4失点。

調子が悪い中、なんとか粘っていたのですが佐野と牧にツーラン被弾。

牧のは低めボール球でした。牧が上手かっただけで九里は悪くありませんよ。

 

坂倉将吾。4打数1安打。

プロ入り初の「四番キャッチャー」だと思います。チャンスで2度凡退。

打率はまだ1割台ですが、いちおう坂倉は2試合連続ヒットです。兆しっちゃ兆し。

 

小園海斗。3タコ1三振。

乗れそうでなかなか乗れないですね。最近早いカウントでアホなボール球を強振しています。

2戦目の3回裏、1死23塁で小園は浅いレフトフライを打ちました。3塁走者はタッチアップできず。

この場面で解説の達川は

「内野はバックなんだから、ゴロを打てばいいのに」と言いましたが、私はヒットを打ちにいった小園の姿勢を評価します。

小園がアホなボール球を振るのは良くないと思われるかもしれませんが、私は初球や打者有利のカウントなら一発大きいのを狙う打撃も必要だと考えます。昔の選手はワザと初球の変化球を空振って「三味線」を弾いたものです。

だからDeNA戦で小園が長打を狙ったのなら、私は嬉しい。これも明るい兆しだと思います。

 

羽月隆太郎

羽月隆太郎。4タコ。

この日は7番サードでスタメンしました。4タコですが鋭いライトライナーが2本。ボール球もあまり振りませんでした。

サードゴロも4つ無難に捌きました。そのうち5→4→3と5→2→3のゲッツーが2つ。無難でした。サード羽月はスタメンで十分使えそうです。

 

この日のスタメンはサード羽月、ショート小園、セカンド矢野でした。

「普通はサード小園、ショート矢野、セカンド羽月じゃないの?」

と考えたくなりますが、そこを敢えてサード羽月でスタメンさせた新井の狙いは「羽月、小園、キクの同時スタメン」であると思われます。

途中から二俣が出ましたが、新井はそれでもサード羽月を続投させて、セカンドに二俣を入れました。新井は今後もサード羽月を継続する気満々です。それはつまり羽月をスタメン要員と考えていること。

羽月がスタメンする場合、カープは代走の切り札を失うことになりますが、別に羽月が2番サードで盗塁王を取ったっていいんですよ。

 

田村俊介のファール話。

田村俊介。4タコ。

2週間ぶりのスタメンでしたが4タコ。

私は非常に注目して田村を観察しました。

 

ハッキリ言って田村の打撃は

 

これから・・・

 

上向いてくる

と予想します。

 

そう感じる最大のポイントは田村が待ち球を変えたこと。

ブログで再三言ってきたように、これまで田村は2ストライク取られるまで変化球を一切振りませんでした。

1回裏、0対0。2死満塁で打者田村。

初球のフォークが低めに外れてボールワン。

2球目、真ん中スライダー。田村はこれを振りました。プロ入り初めて、カウント球の変化球を振りました。フルスイング。

結果は一塁側への特大ファール。ほんの一瞬だけですが満塁ホームランを夢見るファールでした。 

 

「そんなの泳がされてるだけじゃんw」

ハイ。仰る通りです。

しかしDeNAバッテリーは肝を冷やしたと思います。DeNAも完全に満塁ホームランを感じたと思います。

 

「そんなの、大貫が計算してファールを打たせただけだよw」

いいえ。それは真っ向から否定します。大貫は田村が振ってこないと思って真ん中にスライダーを投げました。私にはわかるのです。ウソだと思うなら大貫に聞いてみるがよい。

 

3球目。ブルった山本祐大はフォークを要求。低めに外れてカウント2-1。

4球目。山本祐大は外角低めに構えるが、大貫のストレートはインローに来ました。

「打て!」

と思ったアナタはまだ若い。野間ならこのタマを振らない。コースギリギリだったから。

松山と小園なら振ったかもしれない。あの人たちはインローが大好きだから。

結果は田村も振りました。田村はストレートが好きだから。

結果は一ゴロ。3者残塁。

もう少し高いコースだったら打球がファーストの頭を越えたかもしれませんが、詰まった当たりの一ゴロでした。

 

レギュラークラスならあのタマを見逃して「カウント3-1」を作れるのですが、田村は2週間ぶりのスタメン。第1打席が2死満塁。今日は子供の日。

いろいろ考えて、打ちたくなっちゃいました。若さです。

昨日「力を抜いて打て」と言ったのに、今チームで一番力んでるバッターをスタメンさせた新井貴浩。どこまでもハートウォーミングです。

 

田村俊介のファール話。その2

田村のファール話はもう1個あります。

vs大貫の3打席では全部ボール球を振らされました。

この日の大貫はテンポもコントロールもめちゃくちゃ良くて、田村の打席での失投は満塁ホームランを夢見たファールの1球だけでした。

田村の他の3打席も変化球に泳がされて、内野ゴロ祭りでした。

 

vs康晃の打席は5点差でしたから、康晃は田村に初球ストレートを投げてきました。

田村はこれを振り遅れてファールしたんですよね。バックネットよりやや三塁側へのファール。

ということは、田村はストレート一本のタイミングではなく、ある程度甘いコースで待ってることの証明。

こういう待ち方をすると、田村は

打てるようになる

と思うんですよ。

 

具体的にどう打てるようになるかと言いますと

「センター前ヒットが増える」と思います。

今までの田村はストレートを引っ張るタイミングでボールを待ってました。

しかし今日の田村には「甘いコースに来れば変化球でも打ってやる」と感じました。

まだまだ泳がされて前に出されているんですが、それでも

バットには当たるようになってきました。

今まではファールすら打つことなく、スライダースライダーを見逃して追い込まれていましたからね。

 

明日からの阪神戦は大竹→村上→伊藤将司が先発予定。左→右→左。

宇草も好調で、新井はいったい誰をスタメンさせますかねえ。私は田村でもおもしろいと思います。

何度も言うが、田村はライトの守備がダントツに上手い。野間や末包より上手い。ケンティーと五分。

だから宇草と田村の打力が互角と見るなら、田村の方が有利なのである。

 

二軍情報

最後に明るい兆しをもう一つ。

明日5月6日(月)に常廣羽也斗がウエスタンリーグで初登板するらしい。※日刊スポーツ

こちらも明るい兆しでしょうが。要チェックです。

今日は遠藤淳志がオリックスを7回無失点。昂也→河野と繋いで1対0の完封勝利。

中村奨成は貫禄の4タコ。二軍で打ったってお金にならないからね。