2023.9.12(火)
ヤクルト 2-1 広島 神宮
昨日の記事で私は
「長谷部銀次を上げろ」
と書きましたが、上がってきたのは田村俊介でした。
その田村は即スタメンで3打数1安打。嬉しいプロ初ヒット。
だがチームはあと一本が出ずに負けました。5連敗。
この5連敗は佐々岡時代の5連敗。ヒットを待つだけの朝山野球に逆戻りしています。立浪ドラゴンズも同じ症状です。
走れないヤツは2人まで
いつも言ってますが「走れない選手をスタメンさせるなら、それは2人まで」に留めるべきです。
一軍昇格の田村俊介を即スタメンさせるのは非常によい。
だがその結果、マクブルームが昨日の試合には出場できませんでした。末包もそう。
素人の皆さんはすぐに「田村が二軍で3割打ってるから田村を上げろ」とおっしゃいますが、話はそう簡単なものではないのですよ。
昨日の記事にも書きましたが、カープは秋山翔吾をスタメンで使わないといけないという契約があります。
そしてバイプレーヤーの野間、当たっている堂林、末包、マック。
田村俊介をスタメンで出す時、コイツらがスタメンを外れるのです。
私だって田村が好きです。だが田村は一軍での使い所が難しいと言っているのです。
中村奨成だって泣く泣く二軍送りになりました。10日に1度しか打席が来ないのは奨成のためにもチームのためにもならないから仕方がないのです。
打てない時の対策
チームが打てない時の対策は、3割打者をズラリと並べることではありません。
それをやったのが佐々岡と朝山です。カープの歴史上、初めてのことでした。
私は50年しかカープを見ていませんが、過去の対戦打率順でスタメン9人をガラリと入れ替えるカープを見るのは初めてでした。
打てない時の対策はズバリ
相手に先制点を与えないこと
です。
3割打者など一人も必要ないのです。
カープはこの5連敗中4試合で相手に先制点を許しています。
先発投手はみな試合前に
「相手に先制点を与えないようにしたい」
と言ってマウンドに向かっていきましたが、全員失点しました。
カープは移動距離が長く、セリーグで最も体力を必要とされる球団です。
野手がヘバるのはわかる。
だが、先乗りできる先発投手に夏の勝負所でヘバられては非常に困る。
カープの強みは投手陣。
特に森下と床田である。
キャッチャー坂倉もカープの強み。
この3人があっさりと失点しているようでは、味方打線もふん詰まります。
5回終わって0対0、とかの展開がカープのペースです。マジック3とした阪神も昨日は3安打で勝ってますよ。
チーム編成の話
昨日、長谷部でなく田村を上げたことが私にはけっこうインパクトのあることでした。
末包が好調なところに秋山が復帰。
中村奨成が登録抹消されて田村が昇格。
今日もヤクルトの先発は右投手なのでマクブルームと末包がベンチスタート。
私は「西川龍馬が一軍復帰したらカープの外野はどうなるんだろう?」と思わざるを得ません。
10月に入れば第一次戦力外通告とドラフト会議が行われます。
例年、戦力外通告→ドラフト会議→日本シリーズ→FA宣言→契約更改の順。
去年からは契約更改の後に現役ドラフトが加わりました。
カープの外野には今言ったメンバーの他に大盛穂、中村健人、中村貴浩もいます。
なので宇草孔基はかなりがけっぷち。中村奨成も坂倉がFA宣言した時の備えとして見られているのかもしれません。
今、11タコの秋山翔吾が1番を打ってる理由は来月のクライマックスシリーズまでに調子を上げてもらうため。
だから今打てなくても、秋山には打席が必要です。ここはガマン。
だが来年以降の秋山にはハッキリ言って休み休み出てもらいますよ。今年の離脱も年を考えずにフル出場してきたから。
来年は目標120試合出場くらいでよい。打順は3番。
秋山が休む日に田村俊介が3番に入るとか、そういうイメージでいいんじゃないか。
野間と龍馬も目標100~120試合。コイツらは秋山より多くの休みが必要でしょう。
西川龍馬は実は国内FA権を持っていて、1年契約です。
CSを勝ち抜いて日本一に輝いても龍馬は出ていかないと思いますが、まあ一応そういう事実も頭に入れておきましょう。