2021.2.12(金)
紅組 0-3 白組 コザ
11日に予定していた紅白戦をスライド開催。試合結果詳細は「安芸の者がゆく」さんでご覧下さい。
野村謙二郎は野間峻祥の打撃を絶賛。東出世代は堂林翔太のインコース打ちと中村奨成のベースランニングを絶賛。
2021年はこの3人で戦うシーズンになるのか!?
いや、まさかね・・・笑
喜ぶのはまだ少し早い。
紅白戦ざっくり
思いつきでまた不定期シリーズを立ち上げます。
名付けて「守り勝つ野球」シリーズ。第1回目は「田中広輔に守備固めを出す必要があるかどうか」を検証します。
と、その前に昨日の紅白戦をざっくりふり返り。
白組が主力組。1~3番タナキク誠也、4番クロン。6番DHアツ、9番捕手奨成。
紅組は若手組。12番に羽月と矢野。3番正随、4番林、5番石原、6番大盛。
投手陣は床田、矢崎、ケムナが紅組をシャットアウト。完封。
祐太、森浦、大道、塹江は主力を相手に5回3失点。しかし全失点が風速10mの強風の影響を受けたもの。
白組の打者はみな良かったです。
田中は3タコですが内容は良い。キクもサードゴロとライトフライ。去年ならサードゴロ×2だったのが1個右に飛んだのでヨシとする。
クロンのタイムリーはラッキーヒットで祐太の勝ち。にしてもクロンは守備の時も走者の時もいつもニコニコしてます。チームに馴染んでいて非常に好感が持てます。こういう外国人選手ってもれなく活躍するイメージです。
野間。1打席目は中村祐太のスライダーを強く引っ張り鋭いライナー性のゴロでライト前。野間はシート打撃の時からこの打球が多い。走りながら打ってはいますが、真ん中寄りのタマを強く引っ張れています。んで打球も速い。誠也並み。
誠也並みは言い過ぎかな。笑 でも少なくともメヒア並み。ノムケンが喜ぶ気持ちもよくわかる。ただし守備走塁は相変わらずで成長してません。
堂林は1打席目、祐太のスライダーを引っかけ遊ゴロ。2打席目はインサイドアウトを心がけ塹江の内角低めスライダーをセンター前にシビれるバッティング。祐太の方が甘かったです。初球でしたから。2打席目の堂林は反省して芸術的なバッティングを見せました。これは塹江が可哀相でした。
5回裏に堂林のナイスヒットが出て無死1塁。打者は野間。2打席目。
解説の金石は「進塁打を打ってほしいですね」と一般論を展開。
視聴者の私は「いや、野間が塹江の外スラを右に転がすのは無理だ」と持論を展開。
ヘッドコーチの河田は野間と堂林に初球エンドランのサインを出しました。
塹江外スラ、野間走り打ち。結果は遊ゴロ。矢野は1塁に送球、アウト。1死2塁を作りました。
素晴らしい攻撃でした。野間の特性を活かした見事な進塁打。もし2塁アウトでも野間ならゲッツーはない。
金石と私の予想を超えるサインを出した河田。新しい攻撃の一端を見ました。素晴らしい采配。こういう野球が見たかったのよ。去年はヒット3本でようやく1点でしたから。苦笑
羽月と矢野
紅組で目立ったのは羽月と矢野。あと上本と曽根。
先発の守備位置は4羽月、6矢野、5上本、8大盛、9曽根でした。
4回から5羽月、6矢野、4上本、9大盛、8曽根に変わりました。
上本は1回にサードでエラーを記録しました。待ってもよかったが前に突っ込んでエラー。前に出るのはキライじゃありませんがベテランらしくないプレーでした。3回のキクは曽根の強いセカンドゴロをしっかり腰を落として確実に捕球しました。打球が速いのでまず捕球を優先したのです。んで時間をかけて送球動作に移り1塁ギリギリアウト。曽根もかなり速い全力疾走だったんですが、キクは曽根の足を知っている。昨日25m走をやったばかり。笑
上本は右打者(キク)のサードゴロでしたから待っても良かった。てか待つべきでした。
去年もショート上本のエラーで落とした試合があります。
当たり前の話ですが勝てる試合を1つ落とせば1ゲーム差広がります。「1勝」が「1敗」になると貯金が2個減ります。あたりまえ体操。
結論を言えば「上本のサードとショートはコワい」です。外野も見てらんない。セカンドは上手い。ついでに言うと打撃は信頼してますが送りバントはイマイチ信用できません。
去年までは内野のユーティリティープレイヤーとして曽根、三好、上本がいて何となく「代走曽根」「三塁三好」「便利屋上本」という役割分担でした。
しかし今年はニューカマーが登場しました。
ハイ。
羽月隆太郎と矢野雅哉です。新婚小園にも期待してます。
この二人、昨日の紅白戦でシブく光りました。
1回表に2人がかりで床田に20球投げさせて「1死1塁」を作りました。
3回表には羽月が内野安打で「無死1塁」を作って2番矢野が打席に入りました。結果は「牽制アウト」でしたがこれは矢崎の牽制が上手かった。
もう1度言います。
矢崎の牽制が上手かった。
タイミングをズラして羽月のウラをかきました。
私は「牽制が来るな」と感じましたが羽月は引っかかりました。公式戦ならリクエストを求めるようなギリギリアウトでしたけどね。
とにかく羽月と矢野は意外と打撃も頑張っています。開幕一軍、大いにあり得る。羽月に至っては開幕1番もあり得る。大盛が元気ないので。
その羽月にサードゴロが飛んできました。難なくアウトにしましたが華麗さには欠けてます。羽月のサードも「守れる」というだけのレベル。上本とどっこいでしょう。矢野もあまりサードは上手くなかった。これはシート打撃でのハナシ。
田中の遠投
んでタナキクの守備である。
紅白戦5イニング。15個のアウトのうち9個がタナキクでした。
5イニングでゲッツー3個ですよ。なんだコイツら。笑
どれも見事でした。アライバなんかメじゃありません。
2回のは奨成がインローに構えて床田がそこにツーシームを投げて、セカンドゴロを打たせて4-6-3のゲッツーです。お見事すぎてため息出ました。打者は大盛穂でした。チーム1位の俊足を見事に併殺。大盛は見事に引っかかりました。
んで今年もGG賞を狙うタナキクではありますが、実は気になるプレーもありました。
それがさっきの羽月の内野安打です。
3回表。投手はすっかりゴロピッチャーに100%イメチェンした矢崎拓也。金石はグダグダ言ってましたけど昨日は良いピッチングでしたよ。2回無失点。
先頭の羽月にしっかり内野ゴロを打たせた矢崎。羽月も引っかけずしっかり三遊間へ流し打ち。
んで田中広輔が捕る、1塁に投げる、ギリセーフ。
んーーーーセーフというか同時でしたね。どっちとも言える判定。
ご承知の通り、田中広輔は遠投がちょっぴり苦手。
ほんのちょっぴりですよ。
地肩が強くないことは認めますけど、それを補って余りある「打球への入り方」と「送球の角度」を持っているのが田中広輔です。
打球への入り方は内野の基本。特に三遊間の野手は打球に向かって真っ直ぐ捕りに行くのではなく、1塁へ投げやすい「斜めの角度」から打球を捕りに行きます。
送球の時に田中は近い距離は低いタマ、遠い距離は高いタマを投げます。これは弱肩をカバーするため。
内野手は高めに抜けるのがコワいので遠い距離をよくワンバウンド送球させます。強肩のサードとショートはこれで良い。ファーストが捕れなかった時のダメージが大きいから。←打者走者が2塁に行くから
弱肩の田中の場合、ワンバウンド送球だと「1塁セーフ」になる確率が高い。だから田中はノーバン送球をする。久慈照嘉や小坂誠もこうでした。並みのショートであれば暴投のリスクがありますが、田中の暴投って見たことあります?私はたぶん一度もないです。田中の低い送球を一塁手がこぼすことはありますが、田中の送球が高い暴投になったことはここ数年たぶん一度もないんじゃないか。私も全試合見てるわけじゃないですが。
とにかく田中の送球は安定してます。遠投の確実性は極めて高い。
一体どれだけ練習したんだろうなあ・・・
だから田中も菊池も丸も誠也も大好きで尊敬できる人物です。
矢野の遠投
今日も長くなりました。てへ もうすぐ終わります。
昨年までなら田中広輔に守備固めを出そうなんて発想はありませんでした。
しかし昨日の紅白戦、ショート田中は1番羽月の出塁を許しました。
誤解しないでもらいたいのは田中の守備にミスはありませんでした。まあちょっと羽月のスピードを甘く見たところはあるかもしんない。
イチかバチかのチャージをする手もあったけど、田中はワンバウンド遅らせて捕る方をチョイスした。1番羽月はセーフでしたけど2番矢野ならアウトだったかもしれない微妙なところ。今、私は「100分の1秒」の話をしています。
とにかく羽月はセーフ。無死1塁
天を仰いだ田中広輔。めんどくさそうな顔の矢崎拓也。してやったりの羽月隆太郎。
この時、私ちょっと閃いたんですよ。
ショート矢野なら
どうだったかな・・・?
私にはまだわかりません。だってまだ矢野の三遊間の守備を1回しか見たことないから。
そん時は「噂ほどじゃないな」と思いました。
矢野君は強肩を自慢するし、ローカル局のド素人は130m130mってバカ騒ぎするけど、
スローイングに関しては遠投130mの矢野雅哉より
田中広輔の方が上じゃないですかね。私の見た感じでは。
ずっと矢野の肩にも注目していますが、昨日の羽月を矢野が殺せるんなら矢野を一軍に残すのは面白いです。
曽根、上本、矢野、羽月。4人全員が一軍に残ることは低確率です。二軍には三好、小園、安部もいる。
助走をつけて130m投げる能力は野手に全く必要ありません。投手なら役に立つかもしれないですけどね。
矢野君が自慢するべきは遠投の距離ではなく、ショートからのスローイングであるべきです。
田中広輔は弱肩だけどスローイングは超上手いですよ。