2024.8.14(水)
健大高崎 1-2 智弁学園 甲子園
夏の甲子園は現在3回戦を戦っております。これに勝てばベスト8進出。
本日の第1試合に登場する智弁学園に田近楓雅(たぢかふうが)君という背番号1がいて、私はたいへん注目しています。
ハッキリ言ってカープに来てほしいという意味です。
田近君の魔球
今日のテーマは「ハイタッチ」なので手短に済ませますが、智弁のエース田近君は背番号1の細身の左腕。3年。
MAX140kmのストレートとスライダー、チェンジアップが持ち球。
ストレートの角度が大変すばらしい。フォームも美しくて球速以上にストレートが速く見えます。
ピンチの場面でチェンジアップを投げるんですが、これが左打者にも右打者にも通用して空振りが取れる。
フィールディングも良いし、マウンド上での所作もカワイイ。顔も二枚目。スター性があり、カープ女子を増やせる顔です。
1球1球雄たけびを挙げて投げる闘魂スタイルもプロ向きだと思います。私の評価はドラフト4~5位級です。
もちろん即戦力ではありません。「4~5年後、玉村昇悟みたいになってくれたらいいな」という投手です。
4日前に完投勝利したので、今日はリリーフかもしれません。
熱中症対策
今年も高校野球は様々な熱中症対策が施され、17:00プレーボールとか18:30プレーボールの試合もありました。
それでも足をつる選手がちょくちょくいて、今年も大変だなあと見ております。
誰か一人が足をつるとすぐにタンカが出てきて、ダッグアウトの医務室で治療を受けます。
この時、両チームの選手も全員ベンチに引っ込みます。たとえ5分間でも日陰にいろという意味なのでしょう。コワいねえ…
私の熱中症対策はむしろ 汗をかくこと です。
素人の皆さんはいつも極端でゼロか100しかありません。ヒットを打てば英雄、凡打ならアウト。文春砲なんて一発アウト。
だが玄人の私はいつも 内容 を見ています。田近君のストレートは球速135kmです。でも打者は差し込まれてます。
中村奨成のスキャンダルもよくよく見ればカワイイものです。昭和なら全然オッケー。示談で決着ついてるんだからニュースになんかならないぜ。
あのなあ、いつも私が言ってるように、ヒットとアウトの中間にはいろいろな内容の 野球 が詰まっています。
野間のアウトは実に味わい深い。正田耕三のアウトより味わい深いよ。芸術的で山崎隆造レベルのアウトです。
末包のアウトも滋味深い。チャンスの場面で簡単にアウトにならないところが栗原健太や新井貴浩っぽいです。
このように「クーラーの効いた部屋で塩分チャージ」と「灼熱のグラウンドでフルパワーの野球」の間にもいろいろなものがあるのです。
例えば…
1.午前中はクーラーを使わず汗をかく
2.クーラーをつけても、常時つけっぱなさない。隙あらば消す
3.とにかく汗も少しはかいておけ
うちわやタオルを使ってるか、お前ら。
手ぶらで外出して、隙あらばクーラーの効いた乗り物や地下街に入る。んで後は夕方まで汗を一滴もかかない。
これは危険ですよ。ゼロと100ですよ。中庸のないデジタル社会の象徴です。
少しは汗もかかないと、人間の体って熱中症にかかりやすくなるはずですよ。
昔、「おじさんは喫茶店のおしぼりで体を拭くから汚い」とよく言われたものだが、そんなの 当然拭く っての。夏だったら「脇の下」まで行く時あるで。
顔や首は当然拭く。何を気取ってるんだ、お前ら。
昭和の人間は汗をかいてきた。野球部の汗は真っ黒い色をしてました。
夏の野球でピッチャーとキャッチャーが熱中症になるのはわかるが、外野手が熱中症になるのはちょっとよくわからない。
普段の練習でちゃんと汗をかいているのだろうか? 汗をかく前に練習を切り上げて、すぐに安全な場所に避難していないか?
くふうハヤテのジェリンソン=バスケス外野手も試合中に足をつったらしい。由宇球場で。
そうか、プロ野球の外野手も足をつるのか…
熱中症ってジワジワ来るものかと思ってましたが、案外「瞬発系」なのかもしれませんね。
ハイタッチは見ていて怖い
高野連が熱中症にここまで気を配ってるくせに、「ハイタッチ」にはあまり制限をかけていないようです。
若いうちは思い切り右手と右手でパチーンとやってもどうもないのかもしれませんが、私は高校か大学の頃からハイタッチをやめましたよ。
やめたというか、そうっとタッチするようになりました。前田智徳みたいに全くやらないのも雰囲気壊しますから。
なんで若いのにハイタッチをやめたかというと、プロ野球ファンなら誰もが知ってる「あの大事件」があったからですよ。
1989年、当時41歳の門田博光と35歳のブーマー=ウェルズがハイタッチ。
ホームラン王同士の全力ハイタッチはブーマーに軍配。門田は肩を脱臼して残りのシーズンを棒に振りました。
もちろんワザとじゃないですよ。門田の劇的なホームランを無邪気に喜んでタッチしたのですが、ブーマーにはいかんせんパワーがあり過ぎました。
この時、私は戦慄して、
「ハイタッチって怖いな…」
とビビるようになりました。
私は右利きなので、ハイタッチをする時は「まず左手から」を基本にソフトタッチ路線に切り替えました。
なのに今の高校野球。
思い切りハイタッチしているチームが無邪気に多い。
高校生なんだから無邪気なのが当たり前なんだけど、もぐもぐタイムとか低反発バットを導入するんなら、ハイタッチにも適切な指導がなされるべきだと私は思います。
プロ野球でもハイタッチする場面は多いですが、
パーティーの乾杯のように、テーブルにいるやつ全員といちいちグラスをカチンとやるの、私大キライなんですよね。両隣だけで十分だよ。お前、どこから手を伸ばして来てんだよ。
と言った具合に、今日も試合に勝った後、カープもマウンドで選手全員が自分以外の8人とハイタッチします。
んでベンチに戻るとコーチや選手全員とハイタッチ。あれって必要ですか?
もう要らないんじゃないか? なんの儀式だよ? コロナの時は無かったよ。
「脱臼する」とは言いませんが、「間違って小指骨折」くらいなら可能性ゼロじゃありませんよ。危ないよ。
ピッチャーだけでもハイタッチ完全免除してあげていいと思います。アマもプロも。
私は外野手でしたが、それでも左手でハイタッチしてました。
姿勢的に苦しい時は右手も使いますけど、思い切りタッチにはいきませんでした。
つまんないことですが、昭和の野球選手ってそこまで考えてやってました。
令和の子の動画解析もいいけど、夏には少し汗もかいておかないとバテるぞ、と言いたいのです。
本日のゲームプラン
大瀬良 vs 高橋奎二
結局大瀬良がスライド。明日は予定通り九里。
新井のコメントでは「中止の発表が早かったので、森下を神宮に移動させるのをやめた」とのこと。
ナイスアイディアです。神宮にいる大瀬良を投げないまま広島に帰らせて、わざわざ広島にいる森下を神宮に送る必要はありません。これぞ新井流の「マネジメント」
私はてっきり新井が九里亜蓮をナメていて、土日を森下大瀬良で行くのかと思ってました。
交通費の節約にもなるし一石二鳥。今日は大瀬良に頑張ってもらいましょう。相棒はアツ。
高橋奎二。
7/27(土)の広島戦に勝利して完全復活か?と思わせておいて2試合連続7失点。
相変わらず読めないピッチャーです。
打線ではオスナサンタナがいつも通り好調で、センターの岩田、太田なんてのも元気がいい。
長岡2番もイヤだなあ。1番の方がまだマシだった。
ヤクルトは12番に左打者を置き、3~5番がオスナ村上サンタナ。
大瀬良が苦手そうなバッターばっかり。アツの球数は3回50球では済まないでしょう。60球超えるかも。
ならばカープは打線が早めに援護したい。
2日空いたので休養十分。明後日も休み。神宮2試合は野手もリリーフも総動員できます。
12番は秋山野間。3番が再び奨成か。小園や野間のパターンもある。
4番は小園か末包。5番は末包か坂倉。6番7番菊池矢野。8番アツ。9番大瀬良。
秋山と野間はスタメンでしょう。
高橋奎二を打って崩したいならストレートに強い末包をスタメンで出したい。
大瀬良を援護しながら守って勝ちたいなら、進塁打や細かいこともできる中村奨成がスタメンか。
奨成はバントは下手だが右打ちは上手い。ベンチが相手バッテリーの配球を読んでサインを出せば、奨成のヒットエンドランが美しく決まると思います。