根尾昂は現役ドラフトにかかるのか?

本日現役ドラフト。

カープの本命は遠藤・林・アドゥワ。大穴に矢野雅哉・羽月隆太郎。

 

ハツヤノ

羽月と矢野は貴重な控え内野手。守備固めと代走に重宝する選手。

本人がその役目で満足しているなら、カープは出したくない。

だが本人が「もう一度GG賞を獲りたい!」とか「40個以上走りたい!」と思っているなら、本人が現ドラ志願すると思うんですよ。

 

私はカープファンなので、羽月と矢野が競争に勝ってキクのポジションを奪ってくれることが理想です。

だがこないだ巨人の山瀬慎之助(24)が言ってたように

「二軍で3割打っても、スタメンで出られない」

ようであれば、選手は球団に訴えていいと思います。

 

現役ドラフトの精神は「控え選手が他チームのレギュラーを取ること」です。現役ドラフトは原石ドラフト。

若けりゃいいってものでもありませんが、矢野は27歳、羽月は25歳。

私は矢野が来季打率.260、出塁率.350を残せると思ってますし、羽月も40盗塁を狙えると思っています。

だが小園がショートでフル出場すれば、キク矢野羽月でセカンドは1個。勝田と前川、佐藤啓介もいる。

 

カープが「攻めの現ドラ」をやるなら、羽月と矢野も候補になります。チームにはマイナスだが、羽月と矢野には圧倒的なプラスだ。

「他チームが強くなる!」

と思ったアナタ。その通りです。巨人や阪神なんかに行かれたらたいへんです。

だがそうやって飼い殺されてる選手に出場機会を与えようというのが現役ドラフト。

私は本人の意向を尊重したいですね。トレードも含めて。

 

中村奨成

根尾の前に中村奨成の話もしよう。

3年前、私が「中村奨成の打撃は完成した。今すぐ一軍3番センターで使うべし」と言った時、佐々岡がやったことは 秋山翔吾の獲得 でした。※参考記事

秋山は歴史的大打者で守備もまだまだGG級。一言多いが、かなりの人格者。

 

私が3月にポジポジだった頃、カープと佐々岡はコッソリ秋山にオファーを出していたのです。んで5月に秋山入団。

奨成の出番は激減しました。奨成が「俺、中村奨成だけど知ってる?」と言ってスキャンダルされたのはこの年のオフでした。

現役ドラフトが始まったのも2022年から。

カープは正隨を出して戸根千秋を獲得しましたが、毎年のようにカープファンから「奨成も出せ!」と言われてきました。

 

現役ドラフトは「打てない選手を放り出す」ものではありません。

「打てるけど試合に出られない選手を」出すものです。

3年前にそういう気持ちで「奨成を出せ!」と言ってたファンは正しい。私が今年「羽月と矢野にチャンスを!」と言ってる理屈と同じだからだ。

 

根尾昂

以上を踏まえて、いよいよ 根尾昂 の話をします。

今日、根尾昂は現役ドラフトにかかるのか?

私にはわかりません。中日の内部事情まで知りませんよ。

 

ただどの球団も根尾を

育ててみたい

とは感じてるでしょうね。

根尾がスカタンなら要らんけど、150km出せてストライクも入る魅力的な投手です。

これまでは「二刀流」とか「先発」とか大きな目標を立て過ぎたんですよ。1イニングのリリーフ勝負なら十分通用しますよ。

彼は頭がいいんで、バッターを観察する能力なんかにも長けてると思うんですよ。

二刀流とかマルチポジションとか、そういうスケベな考えを全部捨てて、野球一筋に真摯に向き合ってみればどうだろうか?

 

今や中村奨成が根尾昂に

「野球に真摯に向きいなさい」

と言う時代になったのです。プロ野球恐るべし。

 

私は根尾が好きなんですよ。ドラフトの時は「小園に行け!」と騒ぎましたが、根尾も好きでした。今も好きなんですよ。

中日ファンは「根尾は地元のスター」って言うけど、根尾は岐阜です。カープファンが岡山の選手を地元だと言っても。味はちょっぴち薄口です。

カープには佐々木泰を筆頭に岐阜の選手が何人かいる。そして何より小園がいる。 

そりゃ理想は羽月がカープで盗塁王、根尾が中日で胴上げ投手になることですが、選手の は短いのですよ。

 

現ドラの趣旨

巨人の山瀬はいいバッティングといい肩を持ってる。24歳。

今、一軍でスタメンできないんじゃ、そりゃグレるよ。ナンパもするよ。

奨成はギリギリ間に合ったけど、間に合わずにクビになった選手も大勢いる。

 

高橋大樹は丸佳浩が移籍してチャンスだと思ったら、長野が来て龍馬と誠也も外野に来ました。んで27歳でクビになりました。高橋大樹も私が「3割打てる」とお墨付きを与えたバッターでした。

このように今日の現役ドラフトは「要らん選手」を出すものではありません。「実力があるのにレギュラーが固定されてて試合に出られない選手」を出すものです。

カープが現役ドラでいい選手をなかなか取れないのは「いい選手」を出してこなかったから。

だから去年は思い切って矢崎拓也を出したんですが、他球団も矢崎以上に魅力的な選手を出してきた。30歳の実力派と25歳の若手選手なら25歳のほうに人気が集まる場合もあります。

 

これまで通り「出番のない選手」を出せば、カープはいい選手を獲れません。矢崎以上に「他球団の欲しがる選手」を出す可能性はゼロではない。

仮に現ドラの指名順位が3位だとすると、4~5名×10球団で40~50人の中から欲しい選手を選べる。

これがもし10位だったら4~5名×3球団=12~15名。12位のケースはもう考えたくありません。

 

ちなみに私は去年の山足はけっこう上位で指名したと思っています。それこそ3位くらいだったんじゃないか。

残っていたのは畠星周とか上茶谷とか矢崎と似たタイプのピッチャーばかりでした。カープが山足を上位で指名したのは悪い戦略ではなかったと思います。

ドラフトで勝田を獲れたので、山足は第二次戦力外となっただけです。私は堂林をクビにして山足を残せという考えでした。※参考記事