2023.2.21(火)
広島 4-6 ロッテ コザ
新井監督初黒星。投手陣の8四死球と若手野手陣の貧打がさみしい試合でした。
1イニング3四球の長谷部銀次にしても佐々岡なら「入りが悪い」と言うところですが、新井監督は「相手に向かっていく姿が良かった」とポジティブ発言。やっぱ新井はスゴい。人気があるはずです。俺も見習おう。
試合寸評
先発投手・コルニエル。3回4安打1失点。
なぜ先発にコンバートしたのかな? 0対0の初回に登板させる投手ではないような気がします。これから成長してくれるのかもしれませんが、もう彼27歳なんですよね。密かに今シーズンがけっぷちな投手です。カープアカデミーのラストサムライですが一軍で先発するのはかなり厳しいですね。敗戦処理でのびのび投げるのがいつまでも似合ってる感じ。外国人枠をこんなのに使っていいのか?笑
コルニエルは好きですけど、カープの先発陣は余っています。アンダーソン、遠藤、玉村、森の中から2人しか入れません。新井の口癖は「何かあった時のため」ですが、何かあった時は野村祐輔や薮田和樹が先発すればよい。タフなコルニエルは従来通りの「敗戦処理ロングリリーフ」が合ってると思います。
長谷部銀次。1回3四球0失点。
投げるたびに「よっしゃー!」とか「よいしょー!」とか雄叫びをあげるスタイル。ケンティーの後輩はみなうるさいのか? 立ち上がりはすごく良かったのですが、一人走者を出すとストライクが入らなくなります。田中広輔が声かけしたり、新井監督がいいとこを褒めたりしたけど、カープの先輩は優しいなあ。いいものと悪いものを両方見せた長谷部。とりあえず次のチャンスを与えたい感じのピッチングでした。
戸根千明と森浦大輔。ともに1回2失点。
戸根はカーブ、スライダー、シュート、チェンジアップを投げました。捕手のサインに首を振って変化球を投げるなど、何か課題を持って投げたのでしょうね。巨人時代はまっすぐでゴリゴリ押すタイプの投手でしたから、昨日の変化球主体の投球は明らかに調整目的でしょう。
森浦は藤原恭大にツーラン被弾。チェンジアップを拾われたんですが、坂倉森浦のコンビが左打者にチェンジアップを投げるのもこの時期ならではの光景。いろいろ試していい時期だと思います。
森浦は侍JAPANの予備登録選手なのでもっと早く仕上げてもいいんですが、他のピッチャーとあまり変わらない感じでした。呼ばれるかどうかもわからないので、森浦はおそらく3月9日の1次ラウンドは意識していないのでしょう。マイペース調整でいいと思います。
デビッドソン。1打数0安打1打点。ゲッツーと犠牲フライ。打撃の評価は低いです。相変わらず空振りが多い。コンパクトにセンターに犠牲フライを打ったと言いますけど、カウント2-1から外角低めのボール球をセンターフライってのは私の中では低評価です。3番は論外。やっぱり7番か8番の選手です。
ただデビッドソンのサード守備は案外いいです。足が動かないと見ていましたが、けっこう動いてます。守備範囲も普通のサード並みの広さがありそう。守備力Eかと思ってましたが守備力Dくらいはありそう。開幕サードはデビッドソンでいいと思うようになりました。打順は7番か8番。
西川龍馬。2打数2安打。打撃内容最悪。全然ダメですね。昨日の打ち方では長打は出ません。1本目はワンストライク、2本目は初球をライト前ヒットしましたが、どちらも泳ぎ気味。ツーストライク後のミート打法です。近年の龍馬はボール球をだいぶ我慢できるようになりましたが、今年はツーストライク前のミート打法も封印してもらいたい。一発打てよって意味です。主砲ですからね。
数年ぶりにファーストに入ったのはやはり「何かあった時のため」。マクブルームとデビッドソンに代走を出して延長12回に入った時、龍馬のファーストはあり得るのでその時の練習です。
坂倉将吾。1打数1安打1本塁打。超特大の場外ホームラン。目指せ30発。
石原貴規。1打数0安打1四球。初解説の安部友裕も「100点満点」と絶賛した3回の打席。ツーナッシングから8球粘って四球で出塁。その直後1番秋山、2番龍馬、3番デビッドソンの3連打で3得点。ディスイズつなぎの野球。石原は0打点ですが石原の四球が3点の呼び水になりました。
大盛、羽月、宇草、末包、持丸、みんなだいたい2打数0安打。ノーヒットは悪くないんですがツーストライク前にボール球を振りすぎです。昨日は特に大盛と宇草が酷かった。初球からホームベース手前のワンバンをマン振り。これはチームの勢いを削ぎます。「初球だからOK」という考え方もありますが、私は大盛と宇草には一発長打より出塁率を求めたい。羽月もよくボール球を振りますが、丸や田中のように見逃し三振を恐れず見逃して四球を選ぶ方が羽月と大盛には合ってると思います。宇草はイチロー、小園のようにボール球をヒットするタイプを目指してもいいかもしれません。
田村、韮沢も初球攻撃。若いんで彼らはこれでいいと思います。
ただこの試合で私が感じたのは「レギュラー野手と控え野手の差は大きいなあ」ということでした。
レギュラー野手には上本、堂林、磯村も含まれます。矢野ももうレギュラー野手でよい。
そのポジションを奪わないといけない大盛、宇草、末包、羽月、持丸、石原貴規が初球のボール球を空振りしているようではかなり物足りません。
ハッキリ言って二軍降格の四文字が私の頭の中を駆け巡っています。
ケンティーと貴浩のダブル中村。おっと奨成、トリプル中村。
二俣も二遊間の練習を始めたし、うっちーはセガサミー戦で2安打をマーク。
内田くん右適時打キタ━(゚∀゚)━! pic.twitter.com/zQcAOXepEd
— みい。 (@speedcarppp) February 21, 2023
ま、うっちーは下でじっくりでいいけど、林晃汰とトリプル中村は一軍に合流させてもいいと思いますね。
そのタイミングが沖縄キャンプ中なのか3月なのかは新井の腕の見せ所。交通費をケチって3月合流でも私は悪くないと思います。
投手もスゴいんです。私が絶賛した玉村を筆頭に高橋昂也、塹江も良い。先発の5番手6番手が森と玉村になる可能性も大いにあります。すると床田を含め6人中3人が左。リリーフにも塹江、ターリー、戸根、森浦が揃ってベンチ入りする可能性もある。左打者が多いセリーグで「カープの左」は武器になるかもしれません。
最後にロッテ。
WBC予備メンバーの岩下はまっすぐとフォークオンリーでした。3失点しましたが投げっぷりが良かったです。上原浩治みたい。
ルーキー高野と最後に投げた小沼投手もストライク先行の好投手でした。
右打者の山本大斗、池田来翔、茶谷健太がマルチ安打。思い切りが良い。岡大海も1番で2安打1盗塁。相変わらずうるさい。
四番ポランコ。安部友裕も言ってましたがひげを伸ばすとデビッド=オルティスにそっくり。2打数1安打1四球。守備では石原貴規に弱肩をナメられて2塁からのホームインを許す。ここは巨人時代と変わってないですね。笑
藤原恭大が森浦からツーラン。ストレート狙いのタイミングでチェンジアップを拾ってライトスタンドに放り込みました。その前のファールの感じとかを見ているとたぶんマグレだと思います。笑
ルーキーの友杉篤輝。私がカープに欲しかった遊撃手。※参考記事
ショートゴロを3つくらい捌きましたが、やはり上手い。センスを感じます。肩も強い。小坂誠とまでは言いませんが、エチェバリアより上だと思いますね。守備範囲も含めて。
ただし友杉君は打撃がダメっぽい。見逃し三振はOKですが送りバントが致命的にヘタ。少年野球でもあんなヘタな子はいないんじゃないか。同点の8回、無死1塁。この場面で腕だけでバントして2球ファールからの空振り三振。森浦のチェンジアップは天理大学でよく知ってるだろうに・・・
まあプロで成長してください。カープに欲しかった選手ですから大いに期待してます。小坂になれ。