2月3日(金)はキャンプ3日目でした。
近年のカープのキャンプは「3勤1休」パターンが多く、4日(土)は休みかなと思いきや、土日も普通に練習するみたい。
5日連続キャンプで月曜日まで休みはナシ。ケガしないようにお願いしますね。
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いい感じの距離感
日程の妙なのかもしれないけど、今年の日南キャンプは休みが少ないです。
カープ公式サイトによると2/1~2/15までの15日間で休みは2日しかありません。2/6(月)と2/10(金)。日南の1軍キャンプは「5日やって3日やって5日やる」ペースです。
実は2軍も同じペース。2/1(水)~2/5(日)まで由宇でキャンプやって2/6(月)に日南入り。2軍の東光寺球場と1軍の天福球場は車で5分ほどの距離です。
新井監督は若手の木下や末包をいじりつつ、ベテランにもしっかり配慮しています。
打撃フォームを模索中の秋山翔吾や、復活をかける中崎翔太と田中広輔に優しい声をかけています。サンスポ
まだ3日目ですが新井の態度はなかなか立派だと思います。
通常、新監督1年目は自分が前に出たくなるものです。しかも新井は年齢も若くて現役選手たちとの距離も近い。
なのに新井は近すぎず遠すぎずの絶妙の距離感を保てているような気がします。とても「いい感じ」です。
5日連続休みなしのキャンプは久しぶりな気がしますが、新井と藤井がオーバーワークにならないような配慮をしっかりしてくれそうな気がします。特に広輔と秋山がずいぶん張り切ってるみたいなので、新井がしっかりブレーキかけてあげてほしいですね。
立浪監督の距離感
さてキャンプイン3日目で私が今一番気になってるチームが中日ドラゴンズです。
立浪監督2年目の中日。去年カープと0.5ゲーム差の6位だった中日。
キャンプ初日のブログにも書きましたが、中日投手陣の仕上がりが非常に早い。全部見たわけではありませんが、WBCに出場する高橋宏斗が初日から
「もう出来上がってんじゃないの?」
ってくらい凄い球を投げてました。
んで、これに待ったをかけたのが誰あろう立浪監督でした。
「由伸フォームはやめたほうがいいんじゃね?」報知新聞
私は中日の事情を知らないので、どちらが正解かわかりませんが、とりあえず言いたいことは
「立浪よ、我慢しろ。まだそれは言うな」
ってことです。
私が見たキャンプ初日の高橋宏斗は完全に由伸フォームで投げてました。私も「うん?ずいぶんヘンなフォームだな」と思いました。
だが高橋宏斗は自主トレからこれをやってきた。キャンプ3日目でグダグダ言うのはまだ早いんじゃないか?
立浪の言うこともわかります。あまりにも去年のフォームと違うので不安になる気持ちはもっともです。
だがグダグダ言うのはまだ後にしたほうがいい。失敗してからやり直しても高橋宏斗には時間が十分あると思うのです。
2020年に遠藤淳志がキャンプでソフトバンク千賀滉大の投球フォームをマネしたことがあります。だが遠藤は10日目に断念。元の自分のフォームに戻しました。
シーズンが開幕すると、プロ3年目だった遠藤淳志は主に坂倉将吾とバッテリーを組みプロ初完投勝利を含む自己最多の5勝をマークしました。
何が言いたいかというと選手はみんな「自分によかれ、チームによかれ」と思って新たな取り組みにチャレンジするのです。
もちろん成功することもあれば失敗することもあります。やってみないとわからない。
昨日、ロッテの吉井新監督がシブいこと言ってました。
「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションの事を言う」千葉日報
カッコいいこと言うじゃないの。なんだアインシュタインの言葉だったのか。
とにかく立浪はもうちょっと我慢を覚えたほうがよい。
新井は若いくせによく我慢してる。まだ3日目ですがここまでの新井はよくやってるように見えます。
フリー打撃
そのカープ3日目の日南キャンプですが、昨日は早くもフリー打撃練習が行われました。
けっこう「主力組」も登場して面白かった。
投手陣はケムナ、島内、森、遠藤、レイラ、松竜の6人。
打者陣は広輔、石原、ケンティー、木下、堂林、羽月、秋山、磯村、小園、末包、マクブルーム、デビッドソンの12人でした。
ケムナはストレートに威力アリ。ボール球がちょいちょいありました。
島内は変化球が1球も決まらず全部ボール球。ストレートもいいのと悪いのが極端でした。まだまだ調整不足。
森、遠藤はまあまあ及第点。低めに集まっていて球威もアリ。順調です。
藤井黎來もまとまったピッチングでしたしたが、贅沢を言えば荒々しさに欠けてました。アピールせんかい。ルーキーに負けるぞ。
松竜は100点。最高でした。全球ストレートで前半は全球ストライク。20球過ぎてコントロールがバラけ始めましたが、たぶんあれも自分で自分を試しているのでしょう。
打者陣ではベテランがさすがで、若手はまだまだでした。昨日のフリー打撃で「去年までの序列」をひっくり返せた若手は1人もいませんでした。
石原、ケンティー、羽月、末包の控えメンバーはボール球を振りすぎでした。
特に木下元秀は何でも振ってました。新井監督も見てたので打撃についてはそうとう株を落としたでしょう。マジで酷かったです。相手は島内でした。
一方、ベテランの広輔、堂林、秋山、磯村はさすがです。ボール球を全く振りませんでした。
特に目についたのは田中広輔でした。
ミート率は低かった(40%程度)ですけどボール球スイング率は0%でした。相手はケムナ。
1番打者で100四球&出塁率4割は伊達じゃないなと思いました。新井監督も田中広輔を褒めてましたし、解説者の鳥谷敬も交えて3人で鉄人対談をしてました。今年の田中はいいバックアップメンバーとしてチームの力になってくれそうです。
広輔の次に気になったのが新外国人のデビッドソンでした。
案の定ミート率は低い(10%)のですが、案外ボール球を振りませんでした。相手は松竜。
松竜が全球ストレートだったからかもしれませんが、案外ボール球を見てました。ボールを振った時もありましたよ。
打撃投手の山なりの球を打つときは右肩が下がってたんですが、投手の生きた球を打つ時は全く下がらずレベルに振れてました。公式戦で打つ可能性をちょっぴり感じました。
主力の秋山と小園はまだまだ調整中の様子でした。
秋山は打撃フォームを試行錯誤中。小園もなんだかスローペースな感じでした。
昨日一番当たってたのは堂林ですかね。安定感ありました。若いころから右中間に打つのは得意でしたが、昨日は内角球をレフト線に引っ張るスイングがとてもシャープでキレイでした。