新井はなぜ守備固めを出したがるのか?

2025.6.18(水) 

広島 8-4 ソフトバンク マツダ 

高橋昂也が4年ぶりの勝ち星。坂倉とコンビを組んでソフトバンクを倒しました。

「流れを変えてやろうと思った」

「思い通り投げられた」

ヒーローインタビューではぶっきらぼうな口調ながらもアツい言葉を発してくれた高橋昂也。一軍に定着してもらいたいですね。

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一軍のリリーフ事情

今年のカープの一軍リリーフ事情はいまいち芳しくありません。

まず栗林が不調。まっすぐのキレが戻ってこない。

続いて黒原拓未。私のクローザー候補でしたが手術をして長期離脱。

ハーンはそこそこ大丈夫だと思っています。森浦と島内も健在。

 

カープは先発防御率が2.67。リリーフが2.57。

全体の数字はいいんですが、勝ちパターンの栗林とハーンが防御率4点台なのでブルペン陣のイメージが良くありません。

私はハーンは大丈夫だと思ってます。打たれるときは石原がスライダーのサインを多用する時です。

ハーンの防御率は4月が6.00。坂倉が復帰した5月は2.25です。失点はキャベッジのツーランのみ。

9回はハーンで良いでしょう。栗林も投げながら調整する。

7回は島内。森浦も順調。勝ちパターンはこの4人。坂倉が引っ張れば大崩れはしないでしょう。

 

高橋昂也は当面、昨日のような「1~2点負けてる場面」で使われるのでしょう。中崎、岡本もここらへん。

栗林がピリッとしなければ3人のうちの誰かが7回の男に昇格なるか? 岡本駿にもそろそろ勝ちパを任せたいんですよね。

芳しくないと書きましたが、意外といいじゃん。松本竜也や河野佳が昇格できないのも一軍のレベルが高いからか。

 

ファビアンと矢野

昨日の打順は「2番ファビアン、3番小園」でした。

私の好みは「2番小園、3番ファビアン」です。

1番が大盛で4番がモンティだから新井と朝山はジグザグにしたいのでしょう。セコい男たちだなあ。スケベ。

私なら12番が大盛小園、34番をファビアンモンテロで行きます。こっちの方が打線が繋がると思います。

 

矢野雅哉。4打数3安打2打点。

素人には「大活躍」と映るでしょう。だが玄人に言わせるとまだまだです。

まず第1打席。2死無走者で8番矢野。

矢野はここで謎の セーフティーバント を見せます。

2球目は構えだけ。4球目にはホントにセーフティーバントを仕掛けてファール。カウント2-2。

「ヒッティングカウントでセーフティーバント? 次は大瀬良だぞ。バントが成功したところでどうなるんだ?」

5球目に高めのタマを上手く叩いて三遊間深くへのゴロ。これは内容のいい内野安打でした。

「ヘッドスライディングなんかしなくてよい。楽勝でセーフだろ。こいつのプレーはいつも危なっかしい。ホンマ目立ちたがり屋だな」

まあ、セーフティバントが成功すれば3回裏は打順1番から。矢野はそう考えてバントしたのでしょう。

 

8回裏にこの日3本目となる2点タイムリー。

この打撃も素晴らしいヒットでした。矢野らしいコンパクトなライト前。6対4が8対4になりました。

だが浮かれた矢野は1塁をオーバーランしてタッチアウト。こういうところが私から信頼されないところなんですよね。

矢野の運動量は多いんですよ。ただしプレーの質は軽いというか軽率です。三遊間のベアハンドキャッチなど私は全く容認できません。

 

モンテロと堂林。石原貴規。

7回裏6対4、無死無走者、打者坂倉、投手オスナ。

坂倉は四球で出塁。新井はここで坂倉に代走羽月を送ります。

日本ハム戦ではこのパターンで6点差をひっくり返されました。新井はもう忘れているようです。反省の色がありません。

 

結果は矢野の2点タイムリーで羽月がホームイン。6対4が8対4となりました。

私が言ってるのは結果論ではありません。戦術論 です。

新井は8回裏にもヒットのモンテロに代走堂林を送っています。スコアは8対4です。

勝ってる場面でモンテロや坂倉を引っ込めれば、延長になった時に弱いです。

 

この日はファビアンに奨成を出すことはありませんでした。ハム戦ではやったのになぜ、広島では奨成を出さないのか?

その答えは「ファビアンが満塁ホームランを打ってたから」じゃないだろうか?

ノリで守備固めを出したり出さなかったりするの、直ちにやめたほうがいい。

モンテロの後は一塁堂林。坂倉の後はキャッチャー石原でした。

 

キャッチャー石原の日本ハム戦の悪夢を払しょくさせるために、すぐに起用したことはまあ良かった。

2点リードの8回に坂倉から石原に代えることは私にはできないけど、結果的には4点差に広がったので石原も悪夢を払しょくできたのではないか。

だが2点差のままだったら、日本ハム戦の悪夢が繰り返された可能性はあったと思いますよ。

 

前田純と野村勇

昨日のソフトバンクは近藤健介がベンチ外でした。ケガですかね。

近藤、山川、ギータのいないソフトバンク。

2点差でキャッチャー坂倉を石原に代える新井の気持ちもわからんでもない。だが、日本ハム戦ではその余裕から7点差をひっくり返されました。新井は未だに同じ過ちを繰り返しています。

 

ソフトバンクの前田純投手。ウエスタンで何度も対戦していますが、いい投手になりましたね。日本文理大の25歳ならケムナと面識ありそうじゃん。

この子は腕の振りがいい。カーブとチェンジアップの腕の振りがストレートと同じかそれ以上に腕が振れてる。こういう子はいいよ。

スタミナに課題があるのか、確かに4回でもうフラフラでしたね。交代は妥当だと思いました。

あとこの子が先制2点タイムリーを打った時、バックホームの隙にちゃっかり2塁まで進塁しているんですよね。野手なら当たり前ですが、投手でこういう走塁は森下暢仁でもなかなかできませんよ。ナイス走塁でした。

 

野村勇。4打数1安打1四球。

あんまり知らない子ですが、大卒社会人でプロ4年目の28歳。ルーキーイヤーには打率.239、10本塁打も打ってる。

ガッツのある顔とガッツのあるバッティングが印象的でした。ショートの守備では打球への入り方が今宮にそっくり。

柳町達も近藤っぽい軌道でスイングしますが、野村のショート守備も今宮そっくりで面白かった。

だけど矢野の1本目のヒットを1塁へ投げちゃダメ。アウトにできるはずないだろ。中村晃も怒ってました。

打撃もワガママでしたねえ。9回表4点負けてて先頭打者で初球を引っ張ってレフトフライ。だからシーズン10本塁打も打てたんでしょうが、今日も出てくりゃ坂倉の餌食になるでしょうね。

 

本日のゲームプラン

ドミンゲス vs 大関。

初戦を落としたことでもうカープの交流戦優勝はなくなりました。

せめて今日勝ってソフトバンク戦に勝ち越したいところ。これまで7年連続負け越し中らしい。

 

ドミンゲスは出産帰国から中1ヶ月の登板。大丈夫かな?

昨日、玉村昇悟が抹消されて益田が上がってきたのは来週の火~木曜日の試合がないからです。

今日は高橋昂也がベンチ外で益田と長谷部がベンチ入りするでしょう。早い段階で彼らをつぎ込んでもいいと思います。

 

大関はカープが苦手とする左腕。

今日も2番はファビアンなのでしょう。新井はジグザグが好きだから。

「ほな大瀬良も抹消するんか?」

すると思います。んで誰も昇格させないと思います。

 

矢野は確実に今日もスタメンでしょう。

セカンドはわかりません。左投手だからキクが濃厚ですが、昨日はちょっと守備が良くありませんでした。打撃はらしかったですけどね。

キクは日ハム戦にも出なかったし、体調が万全じゃないんじゃないか。今日はサード田中or上本、セカンド小園もあると思います。