数値目標の立て方について

昨日は休日。本日より第3クールに突入します。

本日は紅白戦です。2軍から常廣羽也斗と若干名が1軍に合流するって話。

楽しみだなあ。連休だし。内田湘大も天福に来るかもしれないなあ。

そんな中、3年目の黒原拓未が気になる発言をしました。今日はその発言の真意に迫りたいと思います。

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黒原拓未の数値目標

黒原が広島ローカル番組で「今年の目標は10勝」と言ったんですよ。

10勝ですよ。去年170イニング投げた九里が8勝で森下が9勝ですよ。

プロ未勝利の黒原が10勝? ハァ? 

 

高い目標を持つことは悪いことではありません。

それに黒原には何もかもが上手くハマれば10勝するだけの力があります。

このキャンプでのアピールには成功していると思います。ブルペンでもシート打撃でもいいものを見せています。去年の後半も2軍でMVP取ったりしてましたし。

このキャンプでずっと見てますが、黒原はずいぶんフォームが安定してコントロールも定まってきました。10勝も夢じゃないと思います。

 

ただ黒原10勝への最大の課題は「10試合に先発できるか?」ってことです。

黒原の「目標10勝」は当然「先発で10勝」という意味でしょう。なら最低でも10試合に先発登板しなくてはなりません。

同期入団の森翔平がちょうど去年10試合に先発登板しています。結果は4勝2敗。

 

黒原が1年間ローテで回り24試合に先発できればそりゃあ10勝を狙えると思います。坂倉がリードすれば防御率3.00前後を期待できそう。

あと近いうちに書こうと思ってますが、今年のカープは得点力を大幅アップさせなくてはなりません。末包と小園が出てきたからです。

つまり今年のカープは援護点が増えるということ。中日の柳裕也ほどじゃありませんが、去年170イニング投げて防御率2.53の九里亜蓮がなんで8勝8敗やねんという話です。

 

だから24試合先発して防御率3.00の投手がいれば、カープのその投手は今年10勝を十分期待できると言いたいのです。

黒原拓未には「24試合先発、年120イニング、防御率3.00」を期待できる。

平均投球回数は5.0イニングで十分。6.0までやる必要はありません。カープの6回には大道温貴やテイラー=ハーンがいるからです。6.0以上投げるのは九里や森下でよい。黒原や常廣は5.0でよい。

 

平均5.0イニングなら黒原に勝ち星が付きにくいことも確かですが、そこは諦めてもらわないといけない。黒原の個人記録のためにやってるわけではないからです。

だから黒原。お前は今日から今シーズンの目標を「10勝」から「120イニング」に変えなさい。そしたら勝ち星も6~7個は付いてくるだろう。

 

中村奨成への期待値

中村奨成も休日返上で打撃練習。

「技術は底辺。練習しないと」※日刊スポーツ

どことなく昭和臭が漂う奨成の発言。昭和のカープ。江藤智や前田智徳の若い時代を思い出す。あれは平成か。

 

奨成はこないだも「まだ野球がしたい。一軍にしがみついて生き残りたい」とか言ってました。※スポニチ

なんか発言がセコいと思います。

休日返上して練習するのはいいんだけど、それをテレビに取材させて、いい子ちゃんのフリをして「技術は底辺」とかウソまでついて、中村奨成のこの態度はセコいと思います。ファンに媚びてる。

マジメな奨成なんか要らないんだよ。

奨成は

「今年は3割打って年俸1億。女をはべらせて遊びまくるぜ、ウェ~イ♡」

とか坂本勇人みたいなことを言っていればよいのです。

 

中村奨成の技術が底辺のはずありません。

私は今季の中村奨成に最低でも300打席は与えたい。1軍の話ですよ。

300打数100安打とは言わないが、300打数90安打近くはいけると思う。対左がメインになるなら打率3割は十分狙える。本塁打5~6本。30~40打点。去年の小園海斗がだいたいこれに近い数字です。

 

以上のように数値目標や個人目標というのは試合に出て初めて達成可能となるものです。

試合に出ないと10勝も3割もありません。仮にその力があったとしてもです。

中村奨成は黒原拓未よりちょっぴり優位だと思います。奨成のライバルは秋山、野間、末包、田村。300打席は決して夢物語ではありません。

黒原拓未はちょっぴり厳しい。黒原のライバルは森翔平、遠藤淳志、玉村昇悟、常廣羽也斗、トーマス=ハッチだからです。ここで年間20試合に先発するのはなかなか険しい道ですぞ。去年の森下で20試合です。

 

ちなみに上本崇司や堂林翔太は常々

「個人記録はどうでもいい。優勝したい」

と言ってくれてます。

アツや広輔も同じ気持ちでしょう。そういう選手は本当にありがたい。現役時代の新井と黒田もそうでしたね。あの頃のチームは強かったですね。

 

林晃汰への期待値

最後にもう一人だけ個人記録の話。

それは林晃汰です。6年目。23歳。

まだ若いので今年無理矢理育てなきゃいけないわけでもないんですが、岡本和真が27歳で村上宗隆が24歳なことを考えると林がそろそろカープのレギュラーを取っても悪くはないのかなと思って見ています。

私は焦っていませんが林は焦っているでしょう。発言とか態度とかを見ていてそう感じます。

 

シート打撃では4打数1安打。内容がとても寂しい。

中村奨成も4打数1安打なのですが内容に私は満足しています。

奨成は投手の球にタイミングが合っていて正しいメカニックで打てています。もうちょっと角度を上げたり、もうちょっとポイントを前にすればすぐに長打も打てるでしょう。

林は全然ダメで打球が前に飛びそうな感じがしません。スイング軌道はキレイなんですが始動が遅い。本人が一番良くわかってるはずなんですが。

 

今日の紅白戦にも当然林はスタメンするでしょう。

林はいつもストレートをレフト方向にファールします。毎年言ってます。今年も変わってません。

林のヒットゾーンってライト方向が多いんです。引っ張ったら良い打球が飛びます。

林は広角に打ちたいから今のタイミングを続けているのでしょうが、それならもっとレフトにホームランしてほしい。

 

今年の林は脱力打法とか言ってますけど、お前が修正するのはそこじゃなくてタイミングだよ。

私が外野守備なんかやめろと言ったら本当にやめたので嬉しい。

守備も大事だけど、まずは打つことが先だろ。

林は足を上げて打つんですが、足が着く前にボールがミットに入っているのでそりゃ絶対に振り遅れます。

 

シート打撃で長谷部からヒットした時は右足が着地した状態でボールを打つことができていました。

あの日の長谷部はコントロールがグッダグダでボールがどこに行くか誰にもわからない状態でした。

その状態で初球あわやデッドボールになりそうなインハイストレート、ボール球。

続く2球目がボールからストライクゾーンに入ってくるスライダー。

「こんなの打てるわけないだろ」って思ったら、なんと林は真芯で捉えてクリーンヒット。なんでそうなるの? それは打っちゃダメな球じゃない?

こういうのを見てると林晃汰ってやっぱり特別な選手なんだなあと思わずにいられません。

 

だから林のスイング軌道はいいんですよ。3割30発打てるヤツの軌道をしていると思います。

後はタイミング。足を上げるのはいいんですが、着地した状態でボールを呼び込めば3割30発打てると思います。

シャイナーとレイノルもスイングがキレイ。打ちそう。

左打者の中村貴浩の打撃も急成長している。だから林への期待値は打率.300前後。打席数は100行けばいい方かなあ。

去年の5~6月にデビッドソンが抹消されて林が上がってきました。その時林は62打席もらっています。打率.207、本塁打1本。だから7~9月の林はゼロ打席でした。

 

今年のレイノルとシャイナーは二人とも4番候補でサードを守れます。

上本崇司、堂林翔太、田中広輔もいます。ニラも1塁と3塁を守れる。

そんな中で林晃汰の100打席はかなり厳しいと思います。去年の林はサードも4番も空いてる状態でたった67打席に終わっているのです。この時期に4番サードをやっていたのが上本崇司です。

 

林は今日の紅白戦と沖縄の練習試合でかなり打ってもサードレギュラーはまだ遠い。

打率3割だけじゃダメでしょう。レイノルには勝てない。

林に必要なものは長打でしょう。それもズバリホームラン。

 

林には足も守備もないんだからホームラン30発打たないとレギュラーになれませんよ。末包昇大はそうやってレギュラーを掴んだんだよ。

正式にはまだですが私の中では末包昇大は既にレギュラー確定です。末包を6番に置けたら理想的ですね。