2023.6.1(木)
オリックス 9-2 広島 京セラD
新井が佐々岡っぽい左偏重打線を組んだのは今年3回目です。戦績は1勝2敗。
1勝目がvs青柳で、1回表に5点取ったから素人さん達に賞賛されましたが、私は激怒していました。
ホントは激怒ってほどでもないけど、猛反対はしていました。※証拠記事
朝山佐々岡のようにヒット数を追い求めると、守備が破綻したり、10安打で1点とかになるんですよ。打線が繋がらない。
キクの休養はわかるけど、西川龍馬の1番起用には何の意味も無かったと思いますね。
今年のカープは強い
私は今年のカープは強いと思っていて、優勝を狙えるチームだと思っています。
奇策と奇襲も大好きですが、強いチームが40試合で3回もする必要はないと思います。奇策は年に1~2回でよい。
マクブルーム→松山はあっていいけど、2番龍馬は打線のバランスがガラリと変わるので金輪際やめてもらいたい。
調べてみたら2番龍馬の試合は過去6試合で4勝2敗とけっこう善戦しています。1番龍馬は1試合。昨日が初めてで0勝1敗です。
だけど私の心は落ち着かない。坂倉が当たってきた、野間がいない、だから2番に西川龍馬なんですけど、打線の軸を今日は5番で明日は2番というのは強いチームのやることじゃないと思うんですよね。
足を使う新井野球を非常に高評価していますが、西川龍馬の打順をコロコロさせるところだけが唯一私は気に入らないです。5番を4番にするとか5番を6番にするのはわかりますよ。
昨日の試合の勝負所は3回と4回でした。
立ち上がりの山下舜平大(20)をエンドランや盗塁で揺さぶるカープ。非常にイイ。
3回表2死23塁で2番韮澤が三振。4回表も2死13塁で8番林晃汰が三球三振。
「そこが山下舜平大の凄さだよ」
と言われればその通りなんですが、試合後に新井貴浩は「ストレートに強い選手を並べた」と語っていました。私の評価では韮澤と林はストレートにあまり強くないバッターです。
韮澤と林をスタメンで使うことには大賛成です。
だけどサード韮澤、ファースト林はどうなのか?
いつもマクブルームの守備固めをする時はファースト韮澤です。林の本職もサード。
サード韮澤、ファースト林もやったことはあるけど本職ではありません。
昨日もBS松竹の高橋慶彦に「サード韮澤はタッチが甘い。へっぴり腰」と指摘されていました。韮澤の本来のポジションはセカンドです。
昨日は坂倉将吾がストライクの入らないコルニエルを必死のリードで5回まで0失点で引っ張ってきました。
しかし5回裏の2死満塁でついに2番茶野にタイムリーヒットを打たれ2失点。逆転。ピッチャー交代大道温貴。
大道は3番の安パイ中川を四球。4番は森友哉。
坂倉の意図を大道はわかっていない。3番を歩かせて4番と勝負すると8割方打たれます。去年山田を歩かせて村上に何発打たれたのか、誰も覚えていない。
安パイ中川を歩かせたくらいだから、大道は森友哉にも当然ストライクが入らない。カウント2-1。
ここで坂倉はどうしたか、どうするか?
「1球ストレートを見せて、2-2からワンバンになるフォーク」なんてのはコントロールの良い投手への普通の配球です。
私と坂倉はこう考えました。
「大道は変化球もまっすぐもどこへ行くのかわからない。2死満塁でカウント2-1。ここは森友哉の大好物を投げて打ち損じに期待する」
大道が投げたのはど真ん中のフォークボール。ハッキリ言って失投。
森友哉マン振り。しかし引っかけたファーストゴロ。やったぜ!・・・と誰もが思ったその瞬間・・・
ファースト林がすってんころりん。グラブに当てて2点タイムリーになりました。
解説の坂口智隆はダンディな声で
「森がフルスイングした割に打球が来なかったので、ファーストの選手はダイビングのタイミングが合いませんでした」
と語りました。その通りなんですが、サードは打球を止めた後に投げないといけないからそういう忙しい反応をしないといけません。
だけどファーストの選手なら「とにかく打球を止めれば何とかなる」ので慌てる必要は全くないのです。しかも2死だし。
林の守備はゲッツーを取らないといけない1死でも、ニアベースでOKの2死でもいつも一緒なのでしょう。要はマジメなんですよ。少しでも早くアウトを取りたい。
ヒットを欲しがる「対戦打率重視打線」ではこういうことが起きるのです。
林の守備の記録はヒット。エラーではありません。だから試合を見ていないファミコン野郎の脳みそでは「林は2軍で3割打ってる。だから1軍のスタメンで使え」となります。
私はならないのです。せっかく林の3塁守備が上手くなってきているこのタイミングで1塁林、3塁韮澤のスタメンは心が落ち着かないのです。
「林はこないだ3塁でエラーを2個もしたやんけ!」
とファミコン野郎は言うと思います。
だがいいんですよ、若者のエラーは。自分のポジションでミスするのはOK。指導者は若者のミスを織り込んで起用しています。
だけど相手が右投手だからと言って不慣れなポジションにコロコロ配置転換していては若手が成長しないと思います。
林はまずサードを極めてからファーストをやんなさい。
韮澤も本職はセカンド。だけどキクがいるからショートとファースト。サードなんて2軍でもほとんどやってません。
私は韮澤を上本崇司みたいな選手にしたくないのです。何度も言ってますが韮澤雄也は篠塚利夫です。首位打者を1回か2回か取る選手。ユーティリティプレイヤーにしたら新井をぶっ飛ばすぞ。
本題は薮田和樹
んでここからが本題です。前振りが長いのはいつものこと。
今日の本題は敗戦処理の薮田和樹について。
昨日の試合も1対4まではわかります。苦しいけどまだわからない。オリックスのリリーフ陣はヘボいから、もしかしたらワンチャンスあるかもしれない。
去年までのオリックスはリリーフが強かったよ。だけど今年は平野が打たれているし、前日の試合で出てきた黒木もヘボかった。
敗色濃厚ではありますが、カープがゼロで粘ればまだわからない。あ、サード韮澤のエラーでダメ押し点を取られて1対5。
ここで8回裏に登板したのが薮田和樹。
野間が1位で薮田が2位。2014年ドラフト会議の話ね。ニューヨークヤンキースの黒田博樹が広島東洋カープに帰ってくる直前の話。
野間は無名の岐阜大学リーグ出身。薮田に至っては大学4年間で2試合しか登板していないミステリアスな隠し球。
薮田は九里亜蓮の1つ年下で山崎康晃の親友。薮田も東浜巨に教えてもらった亜細亜大学ツーシームの使い手。
プロ入り後はリーグ連覇に貢献したり、個人タイトルも獲得しました。クライマックスシリーズ第1戦に先発したこともあります。
その薮田が現在は1対5の8回裏に敗戦処理で登板しています。それでもカープファンの評価は「大丈夫か、薮田で?」です。中崎翔太の方がいいんじゃないか?
私は今シーズンの薮田をけっこう買っていて、1軍の敗戦処理にふさわしいピッチングをしていると見てます。
だけど昨日の薮田はワガママでした。
坂倉のサインにやたら首を振るんですよ。
ピッチクロックや申告敬遠。時短が求められる近代野球でキャッチャーのサインに首を振るのはそうとう時間のかかる作業です。
しかもカープは4点負けてます。オリックス側にすれば「はよ投げろや」って雰囲気。
坂倉はわかってるのでポンポン真ん中を要求します。でも1軍当落線上の薮田はイヤ。打たれたくないのか、アピールしたいのか・・・
結果、坂倉の配球に首を振りまくった薮田は満塁ホームランを浴びて4失点。
だが薮田の凄さはここで終わらない。
その後も坂倉のサインに首を振りまくり、3四死球でもう1度2死満塁のピンチを作ります。
この時全てのカープファンが思いました。
まさか1イニング2発も満塁ホームランを打たれるのか?と。
代打セデーニョの当たりはレフトライナー。難しい打球でしたがレフトが本職の西川龍馬がナイスキャッチ。
薮田和樹は8回裏の1イニングだけで47球を費やしました。
薮田は個人プレーに走ったのかなあ・・・
1対5で登板して何をアピールしたかったのかなあ・・・
気になります。
薮田和樹と言えば「我流こそ我が人生」であります。
薮田のそういうとこが好きなんだけど、奥さんは美人のアイドル。
矢崎拓也、戸根千明のマッスルチームに薮田も加わってほしいんですが、ちょっとキャラが違うのかな。
昔カピバラ3兄弟。今マッスル3兄弟。