ちょっとびっくりなニュースが入って来ました。
石原貴規が左手有鈎骨を手術。
有鈎骨は手のひらの裏で治りにくい場所です。復帰まで3か月ぐらいかかるのが普通。
しかも石原はキャッチャーなので、左手で森下の150kmを100球捕球できるようにならないといけない。普通の野手より復帰は遅れます。
チームにとって痛いことは痛いが、シーズン中に骨折されるよりキャンプ前の方がまだマシです。ポジティブに考えていきましょう。
床田寛樹のスライダー
床田寛樹のニュースも入って来ました。
スライダーがブイーっと真横に曲がるそうです。※デイリー
このタマをモノにできればピッチングの幅が大きく広がりますね。
現在の床田の持ち球は主にカットボール、小っちゃいスライダー、大きいツーシーム、パームボールの4種類。
カーブもたまに投げるけど、大きいツーシームの「対になるボール」があると凄いことになります。20勝くらいできるんじゃないか。
私の床田寛樹への期待値は「180イニング15勝」です。防御率は2点台で十分。とにかく坂倉と組んで「火曜日に勝てる投手」になってもらいたい。
森下暢仁が火曜で床田が金曜日でも構いません。とにかくカード頭で15勝。奨成と内田が援護してやれば 楽勝 でクリアできる数字だと思います。
2016年のドラフト
床田寛樹はプロ9年目。
9年前の2016年、カープがドラフト1位で指名したのは田中正義。クジで外して佐々木千隼。またまた外して矢崎拓也(当時加藤)という流れでした。
2位で花咲徳栄の高橋昂也。これは嬉しかった。今年の佐藤柳之介みたいに1位クラスの投手を2位で指名できたからです。
3位が床田寛樹でした。
当時は「4位でも獲れた」という声もありましたが、4位が坂倉で5位がアドゥワですから、床田はやっぱり3位で抑えておかないといけない投手でした。
この時の私の感想は今年の岡本駿と似ていて、「いい素材を3位で獲れた」という感じでした。中部学院大学で野間峻祥の2個後輩。野間を獲った時から2年後床田に行くのはどこか「既定路線」でもありました。
この年、巨人に1位指名された中京学院大の吉川尚樹がことあるごとに
「プロのタマなんか全然大したことない。床田の方がスゴかった」
と何度もホメてくれました。※サンスポ
当時の床田はまっすぐが独特で、球速以上にノビを感じました。
浮き上がるストレートという感じでもなく、ジャイロ回転でバットをへし折りそうなストレートでした。
以後、トミージョン→結婚→ツーシーム習得→11勝→11勝と来て今季年俸1.5億円。
昨年の契約更改では床田が「大トリ」を務めました。これって今年の開幕投手も約束されたようなもんじゃん。
今年30歳になるシーズン。開幕投手で金曜日を制して20勝&沢村賞。背番号19番も光り輝く。
19勝以上すれば年俸は1.5億から一気に倍の3億か。チームが日本一なら3億も夢じゃありません。
9年前のドラフトの時、9年後に20勝してるのは高橋昂也だと思いましたが、床田だったかあ。
床田寛樹のツーシーム
そんなわけで大瀬良と森下がフガフガ言っても私の開幕投手は床田寛樹です。金曜が床田、火曜が森下でいいでしょう。
床田の野球人生の転機は何と言っても「ツーシーム習得」でした。2021年から投げ始めました。
クリス=ジョンソンから教わったという話ですが、ジョンソンのツーシームより床田のツーシームの方が曲がりが大きい。床田のツーシームはKJよりも薮田和樹や山崎康晃のツーシームに近いように思える。
接点はありませんけど、この頃全盛期だった「大野雄大のツーシーム」が現在の床田のツーシームに最も似ていると思います。要するに「空振りの取れるツーシーム」。まあKJもよく空振りを取ってましたけど。
去年はツーシームに頼りすぎてましたので、今年はまっすぐとカット系を増やしてくるでしょう。
パームボールも面白い球種ですが、あまり床田の役に立ってるとは言えないかな。相手打者への効き目が弱い。
新球の大きいスライダーが使えれば嬉しいが、別になくても20勝は目指せると思います。