真っ向から否定するシリーズの第5弾。
第1弾は「三軍制」
第2弾は「フレーミング技術」
第3弾は「データ野球」
第4弾が「紅葉のライトアップ」
この4つを私は完全否定してきました。
今日、否定するターゲットはまさかまさかのお好み焼きです。
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粉もんを控えよう
と言っても全否定はしません。だって大好きだから。辛いです。
私は広島生まれの大阪育ち。お好み焼きなしでは生活できません。
じゃあ何を否定するかと言いますとグルテンです。カロリーと糖質も。
かつてダルビッシュ有が「アスリートは心技体食が大切」と語り、カープでは菊池涼介がグルテンフリーに挑戦したことも広く知られています。
お好み焼きは「粉もん」と呼ばれる通り、小麦粉を使った料理の代表格。
オタフクソースの公式HPによると、大阪焼き1人前には「薄力粉40g+山芋15g」、広島焼きには「薄力粉20g+そば1玉」が使用されています。
若い頃の私は「お好み焼き+白ライス+味噌汁」を平気で毎日食べていました。いわゆる大阪のお好み焼き定食です。ラーメンライスも毎日のように食べてました。唐辛子をぶっかけて。
しかし年齢は50、時代は令和となり、
もう暴飲暴食の時ではない。青春は終わった。
そろそろ白い粉を控えたいんですよ。コメを食べたい年頃です。
お好み焼きを食べる時は白ライスを我慢しましょう。
小麦粉なしの大阪焼き
実は私、既に「粉なしお好み焼き」への挑戦を何度か試みております。
粉なしでお好み焼きを作ることは可能か?
できたら画期的。ヘルシーでハッピー。
まず大阪焼き。
便宜上、本記事ではあえて「大阪焼き」「広島焼き」と呼びます。
大阪焼きを小麦粉なしで作る方法は簡単でした。
それは「冷やごはん」で作るだけです。小麦粉とお水の生地をごはんで代用するのです。
ボウルに冷やごはん、キャベツ、その他の具を入れ、最後にタマゴ1つを割り入れて混ぜ混ぜ。後はいつもと同じ焼き方。
ある人はホカホカご飯にタマゴをかけ、その中にキャベツを入れて焼いてはりました。
いわゆる「タマゴかけごはん」に野菜と肉を混ぜて焼くスタイル。チャーハンに似ている。
私は冷やごはんでカリカリに焼きました。焼きおにぎりに近い食感で、小学生の子供達にも好評でした。
ですけども結論としては
「結局コメを食べるんだったら、最初から小麦粉のお好み焼きでいいじゃないか」
と思いました。
別の人は小麦粉の代わりにタマゴを4個も5個も使って焼いていましたが、それじゃオムレツだし、山芋たっぷりで焼くのも別料理だなあと思うのです。
小麦粉なしの広島焼き
さて大阪焼きよりも遙かに高い壁がそびえ立つのが広島焼きです。
粉なしでどうやって焼けばよいのか?
私は考えました。
最初から小麦粉なし。なら、もう焼きそばでいいじゃん!
焼きそばを焼いて一旦皿に取り出し、
フライパンにタマゴ1個を薄く広げ、焼きそばをタマゴの上に戻す。
そして大きめの皿をフライパンの上にかぶせ、フライパンをひっくり返し、タマゴが上に乗るように焼きそばを皿に乗せます。
こちらは一時期流行した「後乗せ式オムライス」に似ています。
昔のオムライスはフライパンの上でぐるっと一巻きしていましたが、最近増えたやり方はお皿に盛ったチキンライスの上に半熟タマゴを乗せるやり方。タマゴでライスを巻かずに上に乗せるだけのスタイル。
タマゴを乗せただけの焼きそばも、見た目はまあまあ広島焼きでした。しかし食べ始めるとやっぱり焼きそば。そばの下に生地がないため、焼きそばをすすって食べることになりがちです。
小麦粉は美味!
小麦粉は戦後の食糧難の時、アメリカから日本にドバドバッと入り込んで来ました。
「すいとん」や「一銭洋食」は庶民の胃袋を支えました。
お好み焼きはそうした時代に生まれました。広島のお好み焼き屋さんは旦那さんを亡くした女性が始めるケースが多かった。
私が小学生の頃、広島ではまだお好み焼きをテイクアウトする時、自分ちのお皿を持っていく必要がありました。
日本全国のお好み焼き屋さんに「~ちゃん」という屋号が多い理由は、女性が戦地から帰ってくる旦那さんに見つけてもらう合図だったとも言われています。街が全部焼けているので、帰国した男性は家族になかなか会えなかったんですよ。
以前ラーメンライスの記事を書いたことがありますが、ラーメンもお好み焼きも粉もん界のダブルエース。
昔は胃袋を満たしてくれれば満足だったのが、現在では粉もんが「具だくさんで油たっぷり」の「おかず」になってしまいました。
高齢化社会と飽食化。
昔は栄養失調で困っていたのに、今は成人病やコレステロールに悩まされる時代です。
日本人が小麦粉や牛肉を食べるのはアメリカの罠であり、抜け出すことは容易ではありません。
小麦粉抜きで広島焼きを作っても、まだ焼きそばに小麦粉が入っています。
粉もんを食べることは悪いことじゃありません。実際美味しいし、私はやめられないと思います。せめてライスを一緒に摂るのをやめて、あとはキャベツともやしを少し増やそうかなあ。
知ってますか?
キャベツには1年に3回、旬があります。
春キャベツはシャキシャキを活かして生に近い感じでいただく。
夏キャベツは春と冬の中間。
冬キャベツは葉が硬く、加熱するほど甘くなる。お好み焼きにピッタリ。煮込んでも崩れにくいのでポトフやロールキャベツにも良い。もつ鍋も冬キャベツです。美味しいですねえ。
結論。
結局小麦粉なしの広島焼き(ほとんど焼きそば)では満足できず、私はライス+味噌汁も食べてしまいました。まだお好み焼きを真っ向から否定できませんねえ。アメリカ食料戦略の術中にまんまとハマってます。笑
それでも最近はずいぶん自制できるようになりました。肉なし油なしの食事の美味しさもわかってきました。ヘルシーと美味しさは両立できると思います。
最近のアスリートは食事や栄養について、ものすごく節制されていますよね。尊敬します。