巨人・桑田真澄投手コーチに思うこと

今さらですが巨人の投手コーチに電撃就任した桑田真澄について書きます。

桑田の肩書きは「一軍投手コーチチーフ補佐」というよくわからないもの。

投手コーチと言っても試合中はベンチ入りしないらしい。いちおう背番号はある。73番だそうだ。


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就任の背景

昨日NHKのサンデースポーツで桑田が驚きの告白をしました。

桑田「コーチ就任要請は年明けだった

私はかなり驚きました。

桑田真澄の投手コーチ就任の発表は1月12日でした。

元旦に就任要請があったとしてもわずか10日ほどで受諾したことになります。

 

巨人が急に思いついたのか、桑田がまたウソをついているのかわかりませんが、年明けにコーチ就任を発表した例を私は知りません。

まあ2020年はコロナ禍でオフも短かったし、桑田は大物ですし、そういうこともあるかもしれません。

菅野残留は無関係でしょう。

次期監督候補に迎える意味もありましょう。

本命は阿部慎之助ですが、対抗馬を立てることは悪くないですし、桑田なら監督だけでなくヘッドコーチも務まりそうです。

 

桑田の野球理論

2008年3月に桑田が現役引退して約13年が経ちました。

この間、桑田は早稲田大学や東京大学でスポーツ科学を勉強しました。どちらも1年。4年間ではない。

桑田の野球観は実に「昭和」です。私の野球観と非常に近い。

全く同じと言ってもいいかもしれません。

 

昨日のサンデースポーツでは

「中6日なら完投できるだろ」

「柔よく剛を制す」

「ソフトバンクを追い掛けるつもりはない」

「自分の野球をやっていつの間にか勝っていたい」

私がいつも言っていることと同じです。

 

これは桑田のオリジナル理論ではなく、40年前の野球部はみなこういう教えを植え付けられてきたんですよ。

私はこの野球観を「古葉野球」と呼んでいますが、古葉監督も根本陸夫やドン=ブレイザーから学んだと言われています。

アマチュア球界、特にトーナメント方式の高校野球界においては

「エースと心中」

「初回から送りバント」

「打撃練習より守備練習」

が色濃く打ち出されてきました。

桑田も私も全くこの世代なのですよ。

人間的には大キライですが、桑田真澄の「投手も9人目の野手」という考え方は彼の現役時代から非常に好きでした。だから私はDH制度にも反対なのです。

 

名選手が名コーチとは限らない

とは言え簡単に桑田が名コーチに違いないとも言い切れません。

名選手が必ずしも名コーチになれないことは歴史が証明していますし、桑田の口調がいつも「上から目線」なのも気になるところ。

今時の若い選手とフィットしますかね?

桑田を二軍コーチでなく一軍コーチに配置したのはベターだと思います。

 

大学でスポーツ科学を学んだと言ったって、今のトレーナーさんはその道10年のプロの方ばかり。

桑田が学んだ「大学の理論」なんてむしろ「プロ野球界の周回遅れの理論」でありましょう。全部が無駄とは言いませんがダイレクトに有効な知識ではない。

今の選手はよく勉強しています。13年ぶりの新米コーチが生半可な理論を上から目線で語るやり方は今風ではないと思います。

レジェンドがコーチになる難しさ。これもまた歴史が証明しています。

前田智徳はテレビの仕事で後輩選手に「~さん」付けで話しかけますが、桑田は後輩を「~君」呼びです。

細かいトコですが私はこういうトコも見ています。

目立とうとしてカラ回りしなきゃいいですけどね。

 

以上、余計なお世話でした。

桑田コーチなんて大したことないだろう

恐るるに足らんというのが私の結論です。

石井琢朗の方が上ですよ。