巨人の藤岡貴裕が味わい深い。ベースカバーとメンタルの話。

2020.6.13(土) 東京D

日本ハム 8-5 巨人

東京ドームの試合なのに先攻巨人。ハムの主催試合なのか・・・

今日は巨人で「おや?」っと感じた選手の話をします。


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巨人の藤岡

記事タイトルに答えを書いちゃってるんですが、巨人で良いなと思った選手は藤岡貴裕投手です。30歳。

皆様ご存じ、元有名人だった人。

10年前に菅野智之、野村祐輔とともに大学BIG3と言われたドラ1左腕。菅野は2球団、野村は1球団、藤岡は3球団が1位で競合しました。

その藤岡はロッテ6年間で21勝30敗。菅野は5年で61勝。ノムスケは6年で58勝。

伸び悩んでいた7年目の2018年、藤岡は日本ハムにトレード移籍。背番号も18から56へ。

この時、藤岡は会見で「正直、驚いています」とコメントしました。

このコメントには私の方がたいへんビックリしました。

この成績で危機感ないのか?いつまでドラ1気取りなんだ?と。

 

2019年、またトレード。今度は巨人。しかし登板ゼロ試合。

2020年2月1日。30歳の藤岡は二軍スタート。

3月のオープン戦は登板わずか1試合。チャンスは若手に優先されます。

5月、一軍投手陣崩壊のため藤岡は一軍合流。

6月、練習試合が再開され、藤岡は好投を続ける。

1/3回無失点、2回無失点。1/3回無失点。3回1失点。

 

昨日の3回1失点(自責ゼロ)はかなり開幕一軍を決定づけました。

去年と今年で特に変わった点はありません。

ストレートも142~3km。コントロールも普通。ウィニングショットも別に。

 

どこにでもいるピッチャーなんですが、昨日私が目を引いたのが6回裏、西川遥輝にデッドボールを当てたシーン。

スライダーのすっぽ抜けが西川遥輝の右肩に当たりました。

藤岡はすかさず帽子を取って謝ろうとしたんですよ。

「ハルキ、悪い!」(心の声)

「謝んないで、藤岡さん!」(西川の心)

んで、頭を下げずに汗を拭いた藤岡。

 

無死1塁。

ここで藤岡は牽制球で西川遥輝の逆を付きました。

タッチアウト。見事な牽制でした。

 

私が「藤岡の雰囲気が変わったな」と思ったのは、その後のプレーです。

 

彼ね・・・

 

牽制球を投げた後にね・・・

 

 

ベースカバーに向かったんですよ。

 

そんなの当たり前やん!

ブー!!

決して当たり前じゃありません。

 

 

西川の裏をかいた牽制。

これはお見事です。西川1塁ベースでタッチアウト。

 

んで藤岡。牽制を投げてすぐに1塁のベースカバーに走りました。

これはランナー西川が1塁に戻らずそのまま2塁に走った場合に備えるベースカバーです。挟殺プレーに備えるため。

だけどプロの一軍投手で、しかも練習試合でここまでする投手は滅多にいません。普通は西川を挟んでから1塁へ向かいます。

なんで藤岡がそんなプレーを見せたかというと、それはもちろん崖っぷちだから。

 

30歳の男にとって「一軍二軍の瀬戸際」イコール「選手生命崖っぷち」

同級生は開幕投手。俺は左の敗戦処理。

グラゼニが喜びそうな人間関係です。笑

 

藤岡のベースカバーはこれだけじゃありませんでした。

セカンドゴロでもベースカバーに入ってました。

ピッチャーゴロも一生懸命取りに行きました。

藤岡の必死さが伝わってきました。

 

あわれサンチェス

裏金まみれの巨人の選手は大嫌いですが、一生懸命頑張っている子は純粋に応援してますよ。

俺がディスるのは純粋じゃないヤツだけ。具体的には菅野。

サンチェスも初見の時からディスってきたけど、それもこれも年俸が高いから。

でもここまで打たれるとさすがに可哀相になってきます。

 

彼ね、

 

なんだかね、

 

友達がいなさそうなんですよ。寂しそう。

 

メンタルって大切ですよ。

カープのピレラはいつもニコニコしてます。

カープの外国人にハズレが少ないのは性格面も厳しく調査するからと言われています。

 

昨日のマエケンチャンネル。

高校生の前田青年と宮本スカウトの心温まるお話。

宮本スカウトはマエケンがノックアウトされた時の姿を見て1位指名を決めたそうです。メンタルが気に入ったと。

なんかカープってこういうハナシばっかりですね。笑

ご覧になった方も多いと思うんですが、ぜひこの動画のコメント欄に注目してください!

なんと宮本さんの息子さんと宮本洋二郎さんご本人からのコメントが届いています。

まあビックリ。

15年前のドラフト話ですよ。熱い人間関係だなあ。