小林樹斗は戦力外。前川誠太は支配下契約もあり得る。

プロ野球は「非情」です。

小林樹斗は21歳。もうすぐ22歳。つまり宗山塁とタメなんですよね。

その小林樹斗に戦力外通告。私も予想はしていましたが、せめて育成契約で残してもらえないだろうか。

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小林樹斗のケース

小林樹斗は智辯和歌山高校出身。

黒原拓未が3年生の時の1年が林晃汰で、林晃汰が3年の時の1年生が小林樹斗だったかな。

宮崎のフェニックスリーグに登板して、「おっ」と思ったんですが、ボールはやっぱりイマイチでした。

山口翔も残酷なクビの切られ方をしましたが、山口も小林も故障が癒えない感じなのでしょうかね。

 

楽天の宗山とカープの佐々木がドラフト会見で

「僕たちの夏は甲子園がなかった」

と二人そろって発言しました。

そうなんですよね。2020年3月に日本政府は緊急事態宣言を発令。

当時コロナウイルスは全く未知の新型ウイルスで、極端に言えば「殺人ウイルスかもしれない」と恐れられていた時期。

春のセンバツ大会は中止。プロ野球は開幕延期。

その時の高校3年生が宗山、佐々木泰、小林樹斗。

 

プロ野球は6月に無観客で開幕。夏の甲子園は中止ですが、春のセンバツに出場予定だった高校が夏の甲子園で無観客の練習試合をしました。

この時に最も光り輝いていた選手が小林樹斗でした。

当時の私は智辯和歌山の小林樹斗を外れ1位か2位で獲りたいと考えていました。栗林良吏のクジを外せば小林樹斗。※参考記事

この夏の練習試合が2020年8月。10月にはドラフト会議があり小林はカープから4位指名を受ける。

12月にはイチローが智辯和歌山にやってきて小林樹斗を熱血指導。これがイチローがオフに高校を訪れるシリーズ企画の第1回目でした。あの秋のイチローの高校生指導シリーズの第1回目は小林樹斗のいる智辯和歌山だったのです。※スポニチ 

 

私は2020年の8月に初めて小林樹斗を見ました。

あの夏の無観客の甲子園で一番カッコいい選手は小林樹斗でした。県岐阜商業の佐々木泰もホームランを打ったらしいが私の記憶にはありません。

そして3日前のフェニックスリーグで投げている小林樹斗も見ました。

フェニックスリーグ最終戦の9回表を締めくくったのが小林樹斗でした。

確かにタマはヘロヘロでした。しかし私はこれで来年も契約してもらえるかもな。育成かもしれないけどな。と思いました。

 

無念の戦力外通告。

カープのドラ1が宗山で、ドラ2が佐々木だったなら、樹斗はもう1年カープでプレーできたかもしれません。

 

前川誠太のケース

小林樹斗のクビは少し覚悟していました。

驚いたのは前川誠太の契約解除です。

いや、わかるよ。育成3年目だから戦力外。これぞ育成契約のあるべき正しい姿。

 

しかし第一次で前川をクビにしなかった理由は宗山塁がカープに来る可能性があったから。

宗山がカープに来ればセカンドショートの前川はクビ。宗山のクジを外せば前川は残留。こういうことだと思ってました。

宗山のクジを外しておいて前川に第二次戦力外通告では話がちとおかしいんですよ。

 

キッパリ言いましょう。

小林樹斗は紛れもなく戦力外通告ですが、前川誠太の場合は戦力外通告というよりも、 

自由契約

の意味合いが強いんじゃないか。

 

つまりカープは育成3年を満了した前川誠太を自由契約選手として公示します。

拾ってくれる球団があれば前川はそこへ行く。

なければカープが育成再契約。これも本来の「育成契約のあるべき姿」なんですよ。

 

「育成契約のあるべき姿」とは何か解説しよう。

育成契約は3年経てば自動的に「自由契約」になります。自由契約も知らんヤツは自分で調べてくれ。

つまり3年目を満了した育成選手はいったん12球団全てと自由に契約することができるのです。

ただ育成契約制度が始まって20年経ちますが、この制度を利用して他球団の3年目の育成選手と契約した事例はおそらく1件もないと思います。あったらゴメンね。私の記憶にはない。

だから「育成契約3年目の秋」は他球団の有望な若手を引っこ抜く大チャンスなんですよ。なんで誰もやらないんだろ?

育成選手を抱える球団が優先的に4年目の育成契約を延長できるわけではありません。2週間ほどですが育成3年目の選手は自由契約になります。その時「支配下でウチに来てくれ」と言えば来てもらえる可能性があるのです。

 

前川誠太は第二次戦力外通告を受けましたが、ヘタすれば他球団で 支配下選手 になれるかもしれません。

そしてそれが無理でも他球団で育成選手か、カープでもう一度育成選手になれる。

前川誠太って8月以降、二軍でメチャクチャ打ちまくってるんですよ。ハッキリ言って 大暴れ です。林晃汰より全然打ってますよ。

私が愛してる内田湘大が二軍で打率.232、79安打、4本塁打。

前川誠太は打率.277、41安打、3本塁打です。

クビどころか支配下契約しないといけない選手。

 

宗山のクジを外して安心していたところにこの戦力外通告。

これはいったん前川を「他球団で支配下選手にしてあげよう」という2週間のウエーバー期間です。

んで話がなければカープに復帰。カープの枠もカツカツなので育成だけど我慢してくれ…という流れだと思います。

 

前川誠太はパンチ力のあるセカンドショートです。カープではショートをやらされてますが本職はセカンドです。

敦賀気比高校出身。東出輝裕から脈々と続く敦賀気比ルート。

木下元秀もクビにして前川誠太もクビにしたら、もう気比高校から高校生来てくれないぞ。今年指名した子も大学へ行っちゃうぞ。

だから前川誠太の第二次戦力外通告は内間と小林のと意味が違うと思います。だったら新家や坂田と一緒に一次で通告されてますよ。

 

内間拓馬のケース

最後に内間。

亜細亜大学で矢野雅哉と同級生。巨人の平内もいた。※参考記事

来月で26歳になる年齢。若いけど内間は仕方がないかなあ。プロ野球は厳しいぜ…