2022.8.10(水)
広島 4-1 ヤクルト マツダ
昨日もたくさんヒットを打って首位ヤクルトに2連勝。
借金4となりAクラス入りも見えてきました。頑張ってね。
さて昨日の試合前、テレビ新広島で小園海斗とボールボーイ佐竹さんのインタビューが放送されました。
その中で小園が語った内容が非常に気になったので今日はその話をします。
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小園を毎日見られる喜び
小園海斗は現在プロ4年目。大学生と同い年です。
秋山翔吾も野村謙二郎も22歳シーズンはまだ大学生でした。
小園は既にプロ通算275試合に出場し274安打を放っています。おまけに2児の父。
小園海斗は高校2年の時から全日本メンバーに選ばれ、根尾昂を抑えて1番ショートを打っていました。
ドラフト会議でも4球団が競合。一歩間違えば小園はソフトバンクやDeNAのユニフォームを着ていたのかもしれないのです。
4年前の私は当時の高校BIG4を以下のように評価していました。
・根尾はオールB。完成度が高い。
・小園は足と守備がA。荒削りで育て甲斐がある。
・吉田輝星は好投手だがドラ2レベル。
・藤原恭大は高校生ナンバーワンスラッガー。
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どうですか?
だいたい4年後の今、ほぼ完璧に的中してるんじゃないですか。
根尾の投手転向も正解だと思うし、吉田藤原はまだまだこれから。彼らも大学4年生の年齢です。
んで小園です。
まさか1年目から1軍でホームラン打ったり、子持ちのおねーちゃんと結婚するとは思いませんでしたが、プロ3年目か4年目で1軍レギュラーを掴むとは思っていましたね。
2022年、22歳の小園を毎日1軍で見られる喜び。坂倉と奨成が試合に出られない今では、小園海斗が私の唯一のオアシスで唯一の楽しみであります。
テレビ新広島のインタビュー
前置きが長くなりました。
昨日テレビ新広島で放送された小園海斗のインタビュー(約5分間)はこちらです。
この中で小園は「打席への入り方を変えた」と発言しています。
これを言い換えますと「タイミングの取り方を変えた」となります。
私は「バッティングはタイミングの取り方が9割だ」と思っていて、投手とのタイミングさえ合えばバット軌道がレベルかアッパーかはほとんど関係ないという考え方です。
私がヤクルトの村上宗隆を馬鹿にしている理由は、彼はいつも差し込まれているからです。
前田智徳も私と全く同じ考えで、レフト方向にホームランする村上を見ていつもため息をついています。
村上は敢えて「タイミングを外されてもホームランを打てる打ち方」をしています。これはメジャー式のフライボール革命の打ち方。私と前田と小園が目指す打撃スタイルは村上の真逆なのであります。
インタビューの中で小園は「イチローさんのフリー打撃をマネてみた」と語りました。
インタビュー後半で小園が「東出さんに『ホームランを打ってる形が一番いい形だ』と言ってもらった」と発言していますが、しっかり聞かないと主語がイチローなのか小園なのかが曖昧です。
私の解釈は以下の通り。
東出輝裕が小園海斗にアドバイスしたのは『小園がホームランを打った時のバッティングこそ、小園が目指すべき理想の形だ』
去年の小園は120試合で4本塁打に終わるなど、1年目の強烈なインパクトに比べると長打の部分でだいぶ物足りない成績に終わりました。
今年の小園は開幕3番でスタートしたものの、ちょこんと左中間に単打するバッティングが目立ち、現在は7番を打つ日々です。
小園海斗に30~40本塁打を期待する声も多く、私自身も小園のちょこんとレフト前に落とす打撃には寂しさを感じていました。
小園の打球がオーバーフェンスしなくても右中間やライト線を破り、小園は3塁へ行く。ファンはそういう打撃を見たいのですよ。
小園の打撃が変わる?
んでさっそく昨日、小園が右中間に特大ホームラン。
小園っぽい打球でしたね。
小園は2020年の佐々岡監督1年目に「覇気が無い」と言われ、2021年の河田ヘッドコーチ1年目には「1番ショートは田中広輔」と言われました。
そこで小園は長打を捨て、数字を残すことを目指したのではないか?
数字を残すとは打率を上げることと安打数を増やすこと。
朝山東洋は打率でスタメンを組むので小園は理想の形を一時封印し、数字を残すことにこだわったのではないか。
そしてレギュラーも2年目を迎え、そろそろ次のステージを目指す時期。
ここで東出コーチとともに昔の打撃に戻して、理想の打撃を追求し始めるのではないか。
小園のパワフルな打撃が戻れば嬉しいし、ついでにショートの狭い守備範囲も高校時代のように広くなれば嬉しい。笑
3割10本にもいろいろある
小園海斗は数字以上に何か魅力的なものを持ってるんですよ。
私のような玄人でも小園海斗のプレーには目を奪われるし、素人のファンにもわかりやすい。
足と肩が強いことと、打球が速いよね。小園は。
打球が速いから目を奪われる。同じヒット1本、同じ打率3割でもなんか他の選手とは違うんですよ。小園の1本はね。
2年前の動画で、石毛宏典が小園のことを中日の宇野勝っぽいと発言しています。
なんとなくわかります。宇野はエラーも多いけど、他の選手ができないプレーをやってましたから。
レフト前にちょこんと落とす篠塚利夫っぽい小園は仮の姿です。
この先、小園は宇野勝っぽくなるかもしれない。
宇野勝ってミスター珍プレーのあの人です。でも80年間のNPBの歴史の中でショートで40本塁打したのは宇野と坂本勇人の2人だけであります。池山隆寛も松井稼頭央も36発。
しかもショートでホームラン王を穫ったのは宇野勝ただ一人です。
小園がショートでホームラン王。来年の小園にはそんな夢も見えてくるかもしれません。
そのためには残り38試合で10発以上の本塁打を見せてほしいものです。すると22歳の小園は16本塁打。野村謙二郎がシーズン16本塁打したのは24歳の時。高橋慶彦は26歳。宇野勝は24歳の時でした。