小園海斗はウソをついている

2025.9.15(月) 

広島 6-2 ヤクルト マツダ 

小園「また得点圏かと思いました」

ハイ、嘘。小園はウソをついている。

誠也も昔、

「ボクはホームランバッターじゃないので」

とか言いながら、場外ホームランをバカスカ打ってました。

小園海斗もいよいよウソをつくようになったかあ。おっちゃんは嬉しい。

 

6回裏の佐々木泰

書きたいことはたくさんあるが、今日は6回裏のカープの攻撃だけを徹底的に書きます。

6回裏の2得点が 勝敗を決めたから です。

カープを勝利に導いたのは3番小園海斗。

小園もこの打席で勝敗が決まるとわかってました。この場面で小園が

「また得点圏か…」

なんて思うわけないだろ。主砲だぞ、ウチの。

 

6回裏4対2。無死無走者。投手松本健吾、打者佐々木泰。

佐々木泰は9番の代打で登場。外角甘めのストレートを右打ちしてライト前。

解説の野村謙二郎が

「ファーストストライクなんだから、もっと強い打球を打てばいいのに…」

と言いました。

前日の安部友裕も1死2塁で佐々木泰がセカンドゴロを打ったことを「消極的だ」と発言。ドアホか。

 

間違っているのはノムケンと安部。佐々木泰は今のスタイルでよろしい。

私はドラフトの時から佐々木泰は小窪哲也になるべきだと言ってきた。※参考記事

小窪はチャンスに強いクラッチヒッターです。代打の切り札った時の小窪と、PLの1番を打ってた時の小窪のイメージ。

安部とノムケンは単細胞で「ドラフト1位=ホームラン王」と決めつけているだけ。先入観を持って選手を見てはならない。

 

6回裏の中村奨成

6回裏4対2。無死1塁。投手松本、打者奨成。

奨成は早々に送りバントの構えを見せる。私は

「それでいい。悪くない」

と思いました。

 

私だって奨成に送りバントさせるのはイヤですよ。

イヤだけど、たまには やらないといけない時 がある。今がその時。

カープは4対2でしたが、コレ「4対0から4対2になった流れ」なんですよ。

カープは青柳から8個も四死球もらって4得点。残塁とゲッツーの山でした。

んでヤクルトはワンチャンスをモノにして1イニング1点ずつの2得点。カープにはイヤな流れでした。

 

5回1失点の玉村を80球で降ろし、6回表にハーン投入。

ハーンは6回表2死2塁、ツーストライクからレフト線にポテンヒットを打たれ4対2。

むっちゃくちゃイヤな流れだったんですよ。

次の1点が勝敗を分ける。球場全体がそんなムードでした。

 

ここで1番奨成が送りバント。なんでかと言うと是が非でも得点圏で3番小園に回したいから。

これなんですよ。

これが 野球 なんですよ。

 

球場には魔物がいて、野球には神様がいる。

なのに最近は

「流れなんか迷信だ」

「送りバントは非効率」

なんて言う人が増えた。寂しいねえ。

私は流れの存在を信じてる。プレーしてるのは人間だからだ。

 

奨成の送りバントは投手正面。

松本が捕球して2塁へ送球。

タイミングはアウトでしたが、送球が逸れて犠打野選。無死12塁。

2塁送球がストライクならショートがグラブを投手の方向に伸ばせるのでアウト。

2塁送球がショートよりに逸れたぶん、1塁走者佐々木泰の足が速くベースに触れてセーフ。

 

奨成は1塁で苦笑い。

投手正面でしたが打球をしっかり殺せていたので、まあまあマシな送りバントでしたよ。

 

6回裏の羽月竜太郎

私は羽月のこの打席を熱く語りたくて、今日のブログを書いてます。

6回裏4対2、無死12塁。投手松本、打者2番羽月。

2塁走者は佐々木泰。佐々木泰はいつぞや無死12塁の送りバントで飛び出して、2塁牽制で死んだことがあります。

 

佐々木泰の脳裏をよぎる無死12塁のトラウマ。

次の1点が勝敗を分けることぐらい、ルーキーにもわかります。

 

私は一瞬

「佐々木泰に代走大盛?」

が頭をよぎりました。だってどうせ7回表に佐々木泰は引っ込むんだもん。佐々木泰を大盛穂かキクに代えりゃ、走塁技術は3レベルくらいアップします。

 

だが新井はベンチを出ない。

「今日も無策なのかな…」

と思いましたが、どうせオレたちゃ消化試合。

そうか、そういう作戦か。

経験させよう、佐々木泰。

同じミスを2度するんじゃないぞ。

 

羽月は慎重にバントするが1球目をファール。

1塁オスナがめちゃくちゃチャージしてくるので私は「バスターも面白い」と思った。

ここでバントが成功すると1死23塁となり、3番小園が100%申告敬遠されるからです。玄人はこういう野球の見方をしている。

 

結局羽月は送りバント。

松本が一瞬出遅れて羽月もセーフ。内野安打。無死満塁。

これでヤクルトは小園海斗と勝負しなくてはならない。

 

6回裏の小園海斗

6回裏4対2、無死満塁。投手松本、打者小園。

松本の球数はまだ5~6球でした。佐々木泰がヒットを打ったのが2球目だから。

「代えにくいよなあ。いい当たりもされてないし」

 

松本はストレートを見せダマにして、ストライクゾーンにカットとフォークを投げる。カウント1-2。

ここで中村悠平は高めボール球を要求。

吊り球のつもりなんだろうが、小園は2年前からそのボールを振らない。

実は阪神戦と中日戦でこのタマをちょっとだけ振ったので、ヤクルトもそれを見ていたのだろう。

だが小園は振りませんでした。カウント2-2。

 

この打席の小園海斗は非常に丁寧に打っていた。

ストレートのタイミングで待っているのですが、2-2からのフォークもおかしなタイミングでカットしました。

中村悠平は

「泳いでるな。外角低めストレートを投げれば、刺し込めるぞ」

と感じたに違いない。だってオレも感じたもん。

 

ここで問題となるのが松本君の制球力。

間違って中に入れば小園にやられる。

果たして悠平の要求は外角ストレート。松本のストレートは魅入られたようにド真ん中へ。

小園海斗は間違わない。センター前ヒット。6対2。

 

小園は1塁ベースへ向かう時、ガッツポーズ一切ナシ。

1塁ベースでニコリともしませんでした。

小園は勝敗を分けることがもはや「喜び」ではないのです。責任 なのです。

打ってガッツポーズするのは新井と矢野でいい。

小園と坂倉はホッとして胸を撫で下ろしているのです。

 

なにが「また得点圏か」だ。大ウソつくな。この主砲が。

 

サムライ決定

小園海斗はこのヒットで来年WBCの侍JAPAN入り確定させたんじゃないか。

首位打者・最多安打。最高出塁率の三冠を獲ればショートのベストナインも確実。GG賞は守備機会が少ないから微妙か。

 

万が一、小園が無冠に終わっても、侍JAPAN入りは今日で決まったんじゃないか? 小園の他に誰をJAPANのショートで使うんだよ。

JAPANのショートとキャッチャーは守備優先かもしれない。他の1~7番が誠也・大谷・近藤・牧だからね。

それにしても8番9番が源田と甲斐ってことはないだろ。源田はショートしか守れないし。

 

小園海斗は国際試合に強いんです。この話も何度もブログに書いてます。※参考記事

非常時にはセカンドやサードも守れます。レベルは低いけどさ。

 

ウソつきの話

あと最近の若い人のために言っとくけど、インタビューや記者会見で本当のことをベラベラしゃべる野球人はいませんよ。みんな本音を隠してる。

昔はストレートをホームランしたのに、

「打ったのはカーブ」

とか言ってる選手が普通にいました。

 

野球選手はみんなウソつきです。

だから本音を妄想して楽しむのが野球。

 

JSPORTSのアナウンサーが

「森浦投手ののBB9が去年は5.0だったのに、今年は2.5なんですよ!」

と喜んでました。

ノムケンも

「じゃあ森浦はゾーンで勝負できるよう成長したのかな。それなら球速も上がってるんじゃないですか?」

だってさ。だからお前らはアホなんだ。

 

去年の森浦の与四球率が高い理由は

「1死2塁や2死2塁の場面で火消しに行く使われ方だったから」

です。去年の森浦は火消し役だったのです。

「1死2塁で打者岡本和真」

「2死2塁で打者村上宗隆」

の場面で出て行くのが去年の森浦でした。四球出すのは当たり前だろ。

このように野球の数字も平気でウソをつきます。騙されないように。