2026.8.28(金)
広島 1-3 ヤクルト マツダ
昨日の奥川は何をやっても打てないでしょう。どうやって1点取ったんだろ?
6回にワイルドピッチ絡みで1点取りましたが、ヤクルトが前進守備を敷いていれば0点でした。
奥川のスライダー
もしも「日本三大魔球」があるとすれば、奥川のスライダー・栗林のフォーク・石井大智のシンカー・モイネロのカーブ・岡本駿のツーシームなどが挙げられるでしょう。菊地ハルンのスライダーもなかなか良い。
奥川のスライダーは伊藤智仁とも大谷翔平とも違い、前田健太のようなスライダーでした。打者の手元で鋭く落ちるスライダーで、曲げ方も自由自在に操れるようです。
この球を右打者が打つのまず不可能です。鈴木誠也でも打てるかどうかわかりません。佐々木泰が打てないのは仕方ありません。
だから新井はモンテロを外して5番に野間を入れてきたわけですが、このスケベさが新井の弱さで6位の野球だという話は去年からずっとやっているのでもうしません。
野間は奥川からヒットを打てるでしょうが、話はそこでおしまい。野間は1塁でじっとしたまま6番泰と7番捕手が凡退して無得点。打率が上がった野間は次も奥川相手に5番スタメン。またヒットを打って無得点。以後も新井は同じループを繰り返し借金16です。
奥川みたいなエースに勝つ方法はまずこちらのベストを発揮すること。相手に合わせてウロチョロすると必ず負けます。
昨日に限らず、普段から奥川恭伸は
「ヒットは打たせてあげるけど、得点はあげないよ」
というピッチングをしてきます。新井はここがわかってません。
3回裏0対0、1死無走者。投手奥川、打者森下暢仁。
この場面で打者森下が奥川のスライダーをセンター前ヒットします。1死1塁。
解説の笘篠賢治は
「森下はホントにバッティングいいですねえ」
と喜んでましたが、私は
「ムダな体力を使うんじゃねえ。さっさと三振しろ」
と思ってました。
1番名原が2球目のスライダーを引っかけてゲッツーを打ったため、森下は疲れることなく4回表のマウンドに上がりましたが、森下はそのイニングに2失点しました。
奥川を打つ方法
奥川のスライダーを打つ方法はざっくり言うと ありません。あんなもん打てません。
じゃあどうするかっつったら、こちらもゼロで粘って相手のエラーを待つべきです。DeNAはエラーしてくれたじゃありませんか。ヤクルトだってしてくれると思いますよ。
1死1塁で走者森下なら実質無走者です。いくら森下の足が速いと言っても、森下の足を使う野球はなかなかできません。
そこで奥川はゆっくり足を上げて打者に集中できる。ホームランのない右打者など奥川の大好物。名原は軽くひねられて2球でゲッツー。
奥川にとっては「1死1塁vs名原」よりむしろ「2死無走者vs名原」の方がイヤだったかもしれない。名原を出すと足を使われますからね。
新井はそういうところがわかっていない。新井はいつもモンテロを下げて野間を出しますが、相手にしてみりゃモンテロの方がイヤなわけです。さらに言えば森下が打ってこない方がイヤなのです。新井はそこをわかっとらん。アホなデータ野郎と同レベル であります。
奥川のスライダーを左打者が単打しても得点は入りません。
カープはいつもの布陣、いつもの守り慣れた守備で相手をどっしり迎え撃つべきです。それでも簡単に得点は入りませんが、相手にも得点を与えません。
すると0対0のまま 長い時間 が経過します。長い時間が大事です。
無敵のエースを倒す方法は「長い時間」を使うことがポイントです。
野間の盗塁
奥川恭伸や前田健太が足を大きく上げて打者に集中して投げてくるボールを、カープの打者が真っ向から打ち返すのは至難の業です。鈴木誠也でも難しい。カープの打者には不可能と言っていい。
新井はそれを知らない。奥川相手に左打者を並べても、ヒット3本打たないと点は入らない。
森下や持丸がヒットで出ても奥川は足を上げてノープレッシャーで投げてきます。走者なしと変わりません。
先頭打者が野間でもそこまで怖くありません。野間の打率は高いですが、野間が打ったってヒットです。走者1塁。次打者は佐々木泰で送りバントもないし、長打もない。
野間は今でも俊足ですが、盗塁は昔から上手ではありません。ここ2~3年は野間がフルカウント以外でスタートすることは滅多にありません。
野間は今季4盗塁ですが、2盗塁は1塁3塁での盗塁。残り2個は新人竹丸と外国人投手。無警戒でした。4個とも捕手が2塁へ投げない盗塁でした。
要するに、素人がいくら打率だOPSだと言っても、それは「投手と打者の1on1」の結果であって、そんなのは野球というスポーツ全体のごく一部分に過ぎません。
イメージ的には 野球全体の2割 くらいですかね。打率やOPSは野球全体の2割です。そんなものに左右されている場合ではないのです。
メジャーリーグは2死走者なしでも1死満塁でも打者のやることは同じです。だいたいいつもホームラン狙い。
そのシンプルさを「単純でおもしろい」と考える人がいてもよい。個人の自由。
1987年のボブ=ホーナーは「地球の裏側に別のベースボールがあった」と言いましたが、それはこちらのセリフです。そんな無邪気でシンプルな野球があったのかとこちらは驚いたよ。
日本の野球は2死走者なしと1死満塁では打撃が変わります。4番打者でも大きく変わる。
村上宗隆は変わらないかもしれませんが、日本人ではあいつと山川穂高ぐらいじゃないか? 2死無走者と1死満塁で全く同じ打撃をするのは。
2死無走者でソロホームランを狙うような強打者でも、1死満塁では普通ケース打撃を考えます。1点差か5点差か、1回か5回かでもケースは異なります。
アメリカ野郎は全打席同じです。それがシンプルで好きな方はそれで構いませんが、私は 勝率が下がる と思います。
素人が喜ぶセイバーとかデータの大部分は「シーズントータルの通算成績」に左右されます。
WARにしたって「163試合の総得失点差」によって導き出されるもの。つまり1点差の1死満塁でホームラン打つヤツの方が勝利貢献度が高いという理屈なのです。
そこが価値観の違いで、山や自然と共に生きてきた日本人には違和感を覚えるのです。
日本人は1死満塁で犠牲フライを打ってくれるヤツを信じたいのです。
野間の盗塁は4個ですが、奥川に対してはノンプレッシャーなのです。
データ野郎のオツムは「野間の盗塁数は4個ある」でおしまい。「奥川には左打者」でおしまい。
全知全能の玄人は「足を使って揺さぶりたい」「相手に長時間守らせて重圧をかけたい」と考えるのです。だから「野間の足は奥川に効いていない」と見るのです。
長い時間
強大なエースを攻略するには 時間をかける という作業が必要です。
必要というか「あった方が有利」という話です。
タイムをかけてじらすとか、球数投げさせて時間を稼ぐという意味ではなく、相手に長い時間守らせる ということです。この違いがわからないと玄人になれませんよ。
例えば同じ10秒でも、1塁に走者のいる10秒とノンプレッシャーの10秒は違います。ノンプレッシャーの10秒は10分でも疲れません。
昨日の奥川は立ち上がりに二塁打を浴びた以外、ほぼずっとノンプレッシャーでした。なぜかと言うとカープ打線に迫力がないからです。外スラ投げときゃ大丈夫だからです。
新井は喜んでモンテロと小園を外し、野間と持丸と勝田を並べていますが、打たれても失点するわけじゃないので奥川は「ヒットならいくらでもどうぞ」とストライク先行してきます。
だったらそれをポンポン連打すれば新井の作戦も得点になるのですが、だいたいいつもヒット2本打って無得点でタコです。
モンテロとファビアンには相手も頭を使います。モンティとファビアンは2死走者なしで相手にプレッシャーをかけられます。
新井にはこのプレッシャーが見えない。だから簡単にモンテロを外して泰や野間を試合に出すのです。
奥川だって相手が森下暢仁だということは知っています。奥川のゲームプランには「6回まで0対0」があったと思います。味方にはサンタナオスナがいませんからね。
それが幸運な内野安打などで先制できるとラクになりました。奥川はさらにテンポアップして、私は9回まで行くと思いましたよ。
ここで言う時間というのは物理的な時間ではなくて精神的な時間です。
汗に例えると暑い時にかく汗ではなくて、緊張した時にかく汗 の方です。奥川に冷や汗をかかせないと奥川に勝てないのです。
これは私が発案した作戦ではありません。太平洋戦争の山本五十六提督も採用した作戦だし、孫氏の兵法なら第6章に載ってる作戦です。
要するに新井の野球はノンプレッシャーなのです。守備固めとかポジコロとか、古葉監督の表面だけを真似して、根源的な部分を理解していません。だから借金16なのです。
3位ったって借金10ですよ。タコじゃないのか。
本日のゲームプラン
玉村vs高橋奎二。
カープも大事なんですが、今日はアマチュア野球もアツいです。
まず10時からの都市対抗。西濃運輸vs東京ガス。
東京ガスの 藤澤涼介(24) が登場します。身長186cmの大砲は2ヶ月後のドラ1候補。
18時からは高校全日本と大学全日本の壮行試合。
オフシーズンなため若干辞退者も出てますが、高校選抜の先発は横浜高校の 織田翔希(18)。青学の 渡部海(22) はコンディション不良でスタメンマスクは微妙。
こちらの試合も2ヶ月後のドラ1候補が大勢出場しそうです。
まあ私はカープを見ますが、高橋奎二なら奥川より組みやすいんじゃないか。
小園はまだまだ上げなくてよい。二軍は福岡で小園もちゃっかりついて行ってます。今週の昇格はないでしょう。