今日は奈良県天理高校の昔懐かしい思い出を語ります。
東京五輪には興味を持てません。侍JAPANが金メダルを取る確率は高いです。50%以上あります。だからつまんない。相手も弱いし。コロナが爆発してるのにバッカじゃなかろか、というのが私の考えです。
だから私は今後しばらく高校野球とカープの二軍を見ます。7/28のドミニカ戦も見ない。7/31のメキシコ戦は森下が先発予定なのでダイジェストくらいは見るつもりです。
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達孝太投手
2021.7.24(土) 奈良県準々決勝
天理 5-0 法隆寺国際 佐藤薬品スタジアム
プロ注目右腕、達孝太投手が9回を投げて3安打13奪三振で完封。球数84
84球? ちょっと待ってよ。13奪三振で最低「39球」は使うでしょ。残りのアウト14個を「84-39=45球」
どうなっとるん? 物理的に「84球で13奪三振完投」って可能なの?
秋田の風間球打くんが157kmを出し、
高知の森木大智くんは「相手ベンチの声が出ているうちはダメ」と厳しい。
私はまだこの二人をしっかり見たことがないのですが、和歌山の小園健太くんと中京の畔柳亨丞くんと奈良の達孝太くんは春の選抜で数試合見ました。
その中で私のナンバーワンは達です。※参考記事:2021ドラフト戦略voL1
達のいいところは「角度」です。長身を活かして高い位置でリリースするオーバースロー。背番号11に変わってますます憧れのダルビッシュに似てきました。今はスライダーしか投げていないですが、将来的にはタテのカーブをマスターしてNPBで20勝くらいできそうな感じです。
中村良二監督
そんな天理高校の監督は中村良二さん(53)
天理高校OBで近鉄バファローズのドラフト2位。
この人、1986年の夏の甲子園で天理高校を初優勝に導いたキャプテンです。
1986.8.21(木) 選手権決勝
天理 3-2 松山商業 甲子園
桑田清原のいない甲子園は4年ぶり。「静かな甲子園」と言われましたが、松山商業の1番打者水口栄二くんが清原の記録を塗り替えるセンセーショナルな活躍を見せました。
広島カープはこの頃、抑えの津田が原辰徳にサヨナラ押し出しを与え首位を陥落。大野豊がケガで離脱したため阿南監督はルーキー長冨浩志を先発に回すなどやり繰りに苦しんでいました。
甲子園の決勝戦では天理が8安打、松山商が12安打。どちらかというと松山商のほうが押し気味でした。
しかし5回裏に天理が松山商のスクイズをウエストします。このプレーが試合の流れを決定づけました。
以前も書いたとおり私の好きなチームの第1位は広島商業。2位宮崎・都城、3位鹿児島・樟南高校、4位秋田・金足農業と来て、5位が愛媛・松山商業です。
この頃の天理はどちらかというと私の嫌いなチームでした。ボカスカ打って勝つチームだったから下品に見えました。
上の5チームは守りのチーム。カープに似てました。天理、池田、PLは巨人みたいな強打のチームでした。だからキライでした。和歌山の箕島打線もコワかったなあ。大人になった今では全部のチームが好きですよ。笑
とにかくKKが卒業した翌年に優勝したのは奈良・天理高校。
キャプテンが中村良二さんで、2021年現在の天理高校監督です。
橋本武徳監督
天理高校と言えば橋本武徳監督です。1986年初優勝時の監督。
40歳以上の高校野球ファンは絶対お顔をご存じのはず。甲子園の名物監督でした。
名言は「おーいもう7回やで。ぼちぼち行こか」です。
その後は天理教のお仕事と野球部の監督を行ったり来たりされました。
2015年で監督を勇退し、中村良二さんが新監督に就任。
PL学園の桑田真澄が高校3年間で甲子園に5回出場し全国優勝2度、通算20勝3敗という大記録を打ち立てたのは有名ですが、橋本監督も甲子園に11回出場し全国優勝2度、通算20勝9敗という偉大な記録をお持ちです。
甲子園で20勝目をマークしたのは2015年春の選抜です。この試合の勝利投手は3年生のエースの子でしたが、9回に登板したのは2年生の森浦大輔でした。
2020年10月9日、橋本監督は75歳でお亡くなりになりました。
2週間後のドラフト会議で指名された森浦は橋本監督への感謝の気持ちを忘れていませんでした。
天理と言えばこの二人
1回目の優勝は1986年夏。
2回目の優勝は1990年の夏でした。
背番号1のエースが南竜次(3年)。背番号10のクローザーが谷口功一(2年)でした。
南が193cmのmax145km。今だと割と普通ですが30年前に「193cm、145kmの高校生」はかなり怪物でした。
南より1学年下の谷口は「191cmでmax148km」。もっとバケモノでした。笑
初めて高校生で150kmをマークしたのは1985年の高知商業・中山裕章じゃないかと思うのですが、私は谷口も150km出せるんじゃないかと思ってました。
3年生の南は春の選抜にも出場していました。
この時に1勝を挙げており、春の時点で南は大型エースとして注目されました。
夏の甲子園に戻ってくると、1回戦では愛知の愛工大名電と対戦。名電の3番打者は鈴木一朗くん(2年)でした。
南はイチローを抑え完投勝利。
その後も例の橋本監督の「ぼちぼち行こか」で勝ち上がり、南&橋本のツインタワーで全国制覇。
3年生エースの南も十分プロ級でしたが、2年生の谷口功一はさらに一回りスケールの大きい投手でした。南が一軍10勝クラスなら、谷口は20勝というレベルでした。
しかし3年生で背番号1を背負った谷口は私が期待したほど伸びていませんでした。既に故障していたのかもしれません。自慢のストレートがシュート回転してました。
谷口は1991年のドラフト会議で巨人に1位指名されましたが、肩の故障で戦力外。他球団も渡り歩きましたがケガは治らずプロ7試合でゼロ勝に終わりました。南も日本ハムで11試合ゼロ勝でした。
南は知らんが谷口はちょくちょくテレビに出ます。今は居酒屋経営したり少年野球のコーチをしていらっしゃるようです。
「過去の高校野球でどのチームが好きか?」と聞かれると、「1990年の天理」はかなり上位に来ますね。南、谷口はマジで最強コンビでした。
2021年の奈良県大会はベスト8が出揃い、昨日天理がベスト4進出を決めました。私は達のいる天理高校を応援していますが、智辯学園も相当強いです。智辯は春全国ベスト8。天理はベスト4です。天理は準決勝で達が投げられず、東海大相模に2対0で敗れています。
森浦大輔はセンバツ終了後、天理高校に何かプレゼントしてました。ちなみに天理高校から初めてNPB入りした選手は門田博光です。