2024年の大瀬良大地は155回を投げて被打率.211、防御率1.86、6勝6敗。
「援護率1.75」は12球団最小。唯一の1点台。
以上のことから「2024年の大瀬良はよく頑張ったが、援護がなかった」と言われています。
ホントにそうだっけ? 私は今日も常識を疑います。
2024年の大瀬良大地
私は2024年の大瀬良大地にあまり満足していません。
ノーヒットノーランの時も「別に」とコメントしました。※参考記事
誰より早く「今年の大瀬良はシュートが多いな」とコメントしたのも私です。※参考記事
2024年の大瀬良はアツとバッテリーを組みました。
だから防御率が1点台で援護点も1点台でした。
2024年のアツと大瀬良はよく頑張ったか?と聞かれると私の答えは難しい。
頑張ったっちゃ頑張ったし、もっとできただろと言えばもっとできたとも言える。
素人の皆さんは「防御率1.86、援護率1.75、勝敗6勝6敗」を見て「大瀬良はよくやった」と言います。確かに数字は立派です。
だが私は「投球回数155回」に物足りなさを感じるし、何より 試合のリズム がよろしくなかった。
25試合に先発して155イニング。大瀬良は1年間ローテを守り平均6イニングしか投げられていません。
それで防御率1点台ですって胸を張られても、
「お前ルーキーかよ」
って言いたくなるのです。
援護点が1点台なのは不幸なことですけども、2024年の大瀬良は割とカード2戦目3戦目を託されることが多かった。要するにカード頭での登板は少なかったはずです。
前半戦は九里と床田、後半戦は床田と森下がカード頭を投げてました。
なのに大瀬良の援護点が少なかった理由は
「てめえの投球テンポの悪さも影響してるんじゃねえのか?」
と言いたくなるのです。
アツのリードはねちっこい。一発のない8番打者にもボール球から入って様子を見ます。
だから6回100球で大瀬良降板。
被打率.211も低すぎるんですよ。もっと打たせていけば球数が少なくて済みます。
6イニングで降りる投手が7イニング投げる投手より援護が少ないのは物理的に当然ですが、何より「テンポが悪いってのは援護も少ない」ってことに繋がるんですよ。これもデータに載ってない話ですよ。
大瀬良がルーキーならこんなことは言いません。
大瀬良は自ら試合のリズムとテンポを作り、チームを勝利に導くピッチャーだから言ってるんですよ。
てめえの防御率が1点台で喜んでる場合じゃないのです。大瀬良もアツもそんなことは重々承知している。
カープ球団も承知している。契約更改の時にも書きましたが、大瀬良個人の成績は6勝6敗でも、大瀬良の投げた試合のチーム勝敗は 16勝7敗2分 でありました。
防御率1点台や被打率2割など大瀬良には全く求めておりません。大瀬良に求めることはもっと長いイニングを投げてリリーフの負担を減らしてほしいってことなのです。
シュートと完投
2025年元日、新井はスポニチの新春インタビューでこう答えています。
記者 坂倉は昨季、大瀬良、森下とほとんどバッテリーを組んでいません
新井 そこは白紙です
そうなんですよね。坂倉&森下は好相性だと思うんですが、坂倉&大瀬良はそれこそいつもテンポが悪いというかリズムが合わない印象です。
いつぞやの「違う違う事件」が有名ですね。
坂倉は「143試合出たい」と息巻いてますが、さすがの私も「それはやめとけ」と考えています。120試合で十分。フル出場は選手寿命を縮める。
大瀬良の時だけはスタメンアツでいいんじゃないか。いやあー、石原貴規のほうがいいかもしれない。悩ましい。
とにかく大瀬良の日が坂倉の休みの日でいいだろう。金曜日などの移動ゲームを大瀬良が担当してくれると理想的。
んでさ、もっと理想を言うとさ、大瀬良にさ
完投勝利
をしてもらいたいんですよね。金曜日に。
100球過ぎると先発投手の被打率がはね上がることは私も知ってます。別にデータなど見なくても、江川卓って人が昔そう言ってました。
だったら100球ちょっとで完投すればいいじゃない。シュートってボールはそのためにあるんじゃない?
黒田博樹はブラウン時代も緒方時代も100球で完投しようとしてました。
大瀬良は120球でも中6日で十分回れると思うけどな。
私と坂倉が大瀬良に期待することは丁寧(臆病)なピッチングで防御率1点台じゃないんですよ。「25試合180イニング、完投勝利もたまに」なんですよ。
防御率なんか何点でもいいんですよ。大げさに言えば3点台でもチームが勝てばそれでいい。
私は大瀬良の防御率1.86など全然嬉しくないし、求めてもいません。チームの16勝7敗も大瀬良一人の力とは言えない。九州共立大の島内の力も大きい。
私は大瀬良一人で16勝してもらいたい。個人記録は11勝でも12勝でもいいんですが、私の言いたいことは大瀬良が平均7イニング投げて、チームが16勝7敗なら嬉しいってことです。それを2025年の大瀬良に求めています。