塹江敦哉の起用法

明日は2024年の開幕戦ですね。

世間は「今、マツダスタジアムにいるから久保修と益田武尚が開幕一軍決定だ」みたいな風潮ですけど、おそらくそれは間違いない事実でしょう。久保と益田は開幕一軍。今日、九里亜蓮を先頭にチーム全員で横浜に移動します。

DeNAの先発は東克樹。昨年の最多勝投手。vsカープも4勝0敗。防御率1.84。

東はチェンジアッパーなので左打者をスタメンさせる作戦もありますが、東は左へのスライダーも良く厄介な相手です。

私は久保修の先発はあるが田村の先発はないと予想します。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

 

田村の弱点

去年の今頃、素人の皆さんは「育成の中村貴浩が二軍で5割打ってるから野間を外して一軍でスタメンさせろ」と大騒ぎしてましたよね。※参考記事

完全にど素人です。数字しか見てない。

今年の今頃、素人の皆さんは「侍JAPANの田村がオープン戦で3割打ってるから野間を外して一軍でスタメンさせろ」と大騒ぎしていますよね。こちらも完全にど素人です。

ハッキリ言って田村は東を打てないです。100%打てないとは言いませんが90%くらい打てない。

 

今の田村が打てるタマは「追い込まれる前のストレート」のみなんですよ。見てりゃわかるんですよ。

田村はカウント球のスライダーをあまり打たないし、追い込まれた後のスライダーもほとんど打てない。

田村はオープン戦で追い込まれた後のフォークボールを2度ほどヒットしたことがありますが、どちらもへっぴり腰のレフト前ヒットでした。

 

追い込まれた後のスライダーをへっぴり腰のレフト前ヒットするのは素晴らしいことで、20歳の若者にとって最高の結果です。だが私はそこへ行くまでの田村の過程が気に入らないのですよ。

過程というのはプロセス。

田村はストレートを2球ファールしてツーストライク。ここで追い込まれた後のスライダーが来てへっぴり腰になります。泳ぎながら片手でレフト前ヒットが2本。残る18打席は空振り三振かへっぴり腰のピッチャーゴロ。前田智徳どころか「スカタン外国人」みたいなアホな打ち取られ方です。

要するに田村はスライダーやフォークを投げとけば安パイなんですよ。安パイは安全牌という意味。安全牌すら知らんか。

結論だけを言うと田村はDeNAの東をほとんど打てないということ。全く打てないと言ってもいいくらい打てないと思います。

 

ただ東も人間なのでスライダーが甘く抜けたり、サインを見落としてストレートを投げてくれたりすることもある。

新井が田村を2番で使えば3番は小園なので田村にストライクが来る確率がアップする。そうすると田村が打率.150くらい打つ確率はあるでしょう。

私は田村をディスっているのではありません。

私は田村にボール球を見逃せと言っているのです。

オープン戦の田村はストライクからボールになるフォークボールをしょっちゅう空振っていました。

田村は三振の多い打者です。

野間は三振が少なく四球の多い打者。

私の開幕スタメンは秋山、野間、久保ですかね。

 

塹江敦哉の使い方

久保と益田も開幕一軍。

いいと思います。私も喜んでます。

久保は奨成、ケンティー、二俣を蹴散らして一軍。

益田は遠藤、内間、高太一などを蹴散らしての開幕一軍です。

 

んでおそらくですが塹江敦哉も開幕一軍ですよね。

益田とともにサイドスローに転向した塹江敦哉。

オープン戦ではイニング途中での登板にこだわり、いかにも「一軍でワンポイントリリーフするぞ」って雰囲気の起用法でここまで来ました。

 

新井はたぶん塹江を左のワンポイントで起用するでしょう。

DeNAならば佐野や度会。次戦のヤクルトなら村上宗隆とか。

実は昨日のウエスタンリーグ公式戦で気になる采配がありました。

 

気になる采配をしたのはソフトバンク。

6対2でリードしてる9回表にソフトバンクは右投手をリリーフさせました。

するとカープ二軍はヒットと四球で2点を奪い6対4と迫ります。なおも無死満塁。ただしソフトバンクには9回裏の攻撃が残されています。

 

打順は3番の林晃汰。左打者。

ここでソフトバンクは左のサイドスロー投手をリリーフさせました。育成選手の背番号172番。名前は忘れました。

林はサイドハンドのスライダーに腰砕けでショートゴロ。おあつらえ向きの6-4-3ゲッツー。ただし3塁走者はホームインして6対5。

2死3塁で打順は4番中村奨成。右打者。

ここでソフトバンクは申告敬遠。逆転のランナーですが右の奨成を敬遠しました。

 

1点差で2死13塁。打順は5番韮澤。左打者。

韮澤は追い込まれる前のカウント球すらへっぴり腰でファールします。そして追い込まれる。

追い込まれた後は当然ますますへっぴり腰。へっぴり腰で何とかカウント3-2まで粘りましたが最後は当てただけのサードゴロ。試合終了。1点差負け。

 

非常に考えさせられるソフトバンクの采配でした。

もしもカープが林に代打を出せばどうなっていたんだろう?とも感じましたが、二軍なので高信二は林をそのまま打席に送りました。

リリーフ登板した投手は最低1人の打者に投げないといけません。代打には代打を送れますが、リリーフにはリリーフを送れません。

 

話を一軍に戻しますと塹江敦哉の仕事はおそらく左殺しのはずなんですよ。そのために腕まで下げたんだから。

プロ10年目の27歳。

明日は佐野や度会のところに出ていくと思うんですが、佐野や度会の後ろにオースティンや牧がいた時、新井は塹江を続投させるのかなあ。

私はさせそうな気がしますねえ。塹江vs牧秀悟。

塹江にワンポイントリリーフをさせるなら石原貴規をベンチ外にして河野佳をベンチに入れるべき。ブルペン9人になれば塹江を惜しみなくワンポイントで使えるからです。例の捕手2人システムで戦えばカープは塹江を存分に活用できると思います。

 

本日の内田湘大

2024.3.27(水) 

ソフトバンク 6-5 広島 筑後 

末包昇大が2日連続スタメン出場。2打数1安打。昨日はレフトの守備に就きました。中村奨成をライトでスタメンさせてまで末包昇大をレフトでスタメン。

この理由は末包の故障箇所が足なので、一塁カバーに走らなきゃいけないライトよりまずはレフトでってことでしょう。

一軍で「レフト秋山、センター田村、ライト末包」はあるのかなあ。今年秋山をセンターで使えないならけっこう厳しくなりそうだ。

末包のレフト守備はかなり怪しかったです。足が全く動いていない。万全にはほど遠い感じがしました。

 

遠藤淳志。2回3安打2失点。

投げてるタマは素晴らしい。ストレートもスライダーもキレがある。

なのになぜいつも打たれるのか? 

昨日はチェンジアップを使わなかったから打たれたって理由もありますが、そんなことよりコントロールが悪すぎます。

昨日のソフトバンク打線は慶應の廣瀬、早実の野村、花咲徳栄の井上など右の強打者がズラリと登場しました。沖縄のリチャードもいる。

ソフトバンク一軍は先発もリリーフも足りません。カープは一軍の先発が渋滞。リリーフも益田と塹江が活躍すれば遠藤淳志の働き場所は・・・

遠藤も環境が変われば活躍できるかもな・・・

カープには桐敷対策の右の代打が欲しいなあ・・・

そこまで妄想しましたよ。遠藤が強いタマを投げていただけに24歳のシーズンを二軍で過ごすのは非常にもったいないです。

 

大瀬良大地。5回4安打0失点。

あんまり良くなかったです。力を入れて投げたら150kmがズバッと来ますが、ペース配分すると高めに抜けて逆球でした。

 

内田湘大。3打数1安打1四球。

1安打は12塁間をゴロで抜くヒット。1四球も冷静に見逃した落ち着きある四球。

私の知らないうっちーを少しずつ披露してくれるのはファンとして嬉しい。玄人はヒットの打ち方、ファールの仕方、打ち取られ方を見ます。その種類が増えることがいわゆる「引き出しが増える」「ヒットゾーンが増える」ということになるからです。

だけど1回裏の守備で先頭打者の初球サードゴロをエラーしたのはいつものうっちーでした。

この時投げてたピッチャーは大瀬良です。よくエラーできるなあと感心しました。私なら怖くて絶対エラーできません。

 

韮澤雄也。5打数2安打2打点。

9回表の最後の打席で左のサイドスローと対戦。へっぴり腰でサードゴロに倒れました。

前日は和田毅から痛烈な打球を打ち、この日は東浜巨から痛烈な打球を打ってたニラ。腰の入った鋭いスイング。

なのになぜ突如へっぴり腰になるのか? 

私も右投げ左打ちですが左は得意ですし、サイドスローなんて全然怖くありません。

 

和田毅も東浜巨も開幕ローテ投手。大瀬良よりもよっぽど気合いの入ったストレートを投げてました。

一軍ローテ投手のタマをしっかり踏み込んで打ちに行ってたニラがなんで育成投手の130kmにへっぴり腰になるのか?

私にはニラの気持ちがわかりません。小園海斗は左のサイドスローと対戦する時めちゃくちゃオープンスタンスに構えます。この気持ちはまあわかります。

ニラの変貌ぶりを見て塹江も一軍で通用するのかなと感じました。

オープン戦では相手にあまり怖れられていませんでしたけどね。

 

そう言えば野間の打席も腰砕けやへっぴり腰に見えますね。素人さんの目には。

野間は自らの意思で腰を砕いているので、あれはへっぴり腰ではありません。

長打を打てないことに変わりはありませんが、「野間の腰砕き」はファールで粘ってボール球を見逃すためのものなのです。