堂林田中上本菊池矢野が余っているのだ、新井よ。

久保修が一軍に合流。

新井「林晃汰も考えたけど、晃汰を一軍に上げても使ってあげることができない。ファースト、サード、外野は競争が厳しいから」日刊スポーツ

また新井貴浩がスケベなことを考えている。

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10.19近鉄バファローズのケース

要するに大盛がスタメンになったため、新井は久保修を守備固め要員として一軍に上げたらしい。

私は「ファビアンと末包には守備固めが要らない」という考えです。

そりゃね、

「9回裏1対0、2死2塁で2塁勝者が近本」

なんて場面があれば「センター大盛、レフトは奨成。ライトは・・・」 誰がいいのかな。秋山?

とにかく現在のカープの最強外野布陣を敷きたくなる新井のスケベ心は多少わかります。

だがハッキリ言いましょう。

これは「好きな女が2人いるスケベ男の野球」です。

 

今から37年前。

1988年10月19日にこんなシーンがありました。

川崎球場でのロッテvs近鉄戦。伝説のダブルヘッダー第2試合目のことです。

9回裏4対4、2死満塁。投手阿波野、打者愛甲。

近鉄はこの試合がシーズン最終戦でした。首位西武と0.0ゲーム差の2位。勝てばリーグ優勝。負けと引き分けなら西武優勝という状況でした。

 

この時の近鉄の守備陣を発表します。

投手阿波野、捕手梨田

1塁羽田、2塁大石、3塁吹石、ショート真喜志

レフト淡口、センター新井、ライトブライアント

です。

 

キャッチャー梨田は今シーズン限りで現役引退を公表していたベテラン。2025年のカープで例えるなら曾澤翼のような存在。当時35歳。

1塁羽田も35歳。普段は点差が開けば守備固めを送られる存在でした。

二遊間の大石大二郎&真喜志康永は30歳と28歳。西武の辻発彦&田辺徳雄にも負けない二遊間でした。3塁吹石は福山雅治の義父。

問題は外野陣でレフト淡口は打撃職人の36歳。センター新井宏昌は後の名伯楽。やはり36歳。

ライトのブライアントは27歳ですが、普段はレフトかDHの選手でした。肩はまあまあ強かった。

 

いかがです?

優勝が懸かった試合の9回裏に当時53歳の仰木彬監督が敷いた守備のシフトが上記です。

当時の阿波野は24歳。大卒2年目。2025年の常廣とタメ。

優勝がかかった試合の同点9回裏2死満塁。打者愛甲。

阿波野は愛甲を詰まらせますが、打球はレフト前にフラフラ上がります。

 

17歳だった私はこの打球を見て

「もうダメだ!」

と思いました。

ええ、この試合は全国放送のニュースステーションの中でライブ中継されていたのです。私は1球も見逃さずに見ていました。

 

この日のテレビ朝日は決して暇ではありませんでした。むしろ大忙しでした。ウォール街からの生中継とか、リクルート事件の続報などニュースが目白押しでした。

野球界では南海ホークスがダイエーに身売りが決まったと発表された日でした。

そんな日にそんな大ニュースを全部ぶっ飛ばして、テレビ朝日は普段「流しそうめん」をやっている川崎球場を1時間丸ごと生中継したのです。司会は久米宏でした。

 

もうダメだ。サヨナラヒットだ!

と思ったその瞬間。レフト淡口が奇跡のナイスキャッチ。スリーアウトチェンジ。延長10回に突入!

近鉄の望みは繋がりました。

 

2025年広島カープのケース

思い出してください。

昨日、48歳の新井貴浩は何と言いましたか?

 

「林を使う場所がない」

「サードファースト外野は競争が激しい」

「守備要員として久保を上げる」

 

いやいや、何を言っとるんだ?

キャッチャーは確かに無風だよ。だけど二遊間の競争は激しくないのかい?ホワーィ?

なぜキクと矢野は無風なのか?

 

秋山翔吾ですら試合に出られないほど外野の競争はキビシイ。

野間は代打の切り札。松山竜平はがけっぷち。

中村奨成も代打の切り札。守備固めも奨成でいいんじゃね?

 

この状態で新井が呼んだのはまさかの外野手、久保修でした。

久保もがけっぷちで阿波野より1つ年上の25歳。

新井が久保を呼んで使ってあげたい優しさもわかる。こないだ二軍で5安打したことも知ってる。

 

だけど久保こそ使うとこありませんよ。

勝ってる場面でファビアンと末包に代走久保を出すのか? また負けるぞ、こないだの日ハム戦みたいに。

仰木監督は淡口とブライアントに守備固めを出しませんでした。なぜかと言うと 同点だと優勝できないから です。

 

新井貴浩は優勝を目指していない。「同点」を目指している。1点もやらない野球を目指している。だから毎年4位なのです。

1回表0対0、投手が先発投手で打者が1番打者の段階で、新井は既に守備固めを出しているのです。だから新井は毎年4位なのです。

ショート矢野は4位の野球。これの同義語は「2塁キクが4位の野球」です。

 

本日のゲームプラン

大野雄大 vs 森下暢仁。

ボコらないといけない相手です。

中日の目標は優勝ではなく3位。高橋宏斗と金丸はDeNA戦に回るらしい。

優勝候補のカープ戦は捨てる。大野涌井松場でゴマかす。

 

こんなチームに負けてる場合ではありません。

森下はここまで5勝6敗。防御率2.25

森下の防御率はセリーグ10位の平凡な成績ですが、実は投球回数96回はセリーグ1位の立派な数字です。バウアー95回、床田94回。

 

森下は毎週金曜日に投げるため、

「相手はいつも開幕投手。だから援護が少ない。かわいそう」

と言われてきました。

だが今日の相手は開幕投手ではありません。カープが得意とする大野雄大です。

 

今日の試合は言い訳無用。本日のームプランは 5点差以上 です。太字で書いちゃったぜ。

新井よ、外野の守備要員なんか要らないんだよ。中村奨成と秋山翔吾の守備力はAランクです。ナゴヤドームなんて狭いよ。

ファビアンと末包に守備固めは要らない。むろん坂倉にも小園にも要らない。

こいつらを引っ込めると7点差をひっくり返されるよ。こないだ実証済みだよ。

ショート矢野も4位の野球。去年実証済みです。

 

そもそも久保修をベンチに入れれば、田中か上本がベンチ外です。

現在のカープは一軍登録28名。先発4名が抹消中だから。

28人の内訳は先発2人、リリーフ9人。野手が17人。

 

今日は森下だからリリーフは8人でよい。

まさか新井はリリーフ7人で行く気か? だから久保を上げるのか?

それはバランスが悪すぎる。守備要員が多すぎる。

オーソドックスにリリーフ8人、控え野手9人で行け。スタメンは9人だからこれで26人。

 

現在の控え野手は

アツ、石原、堂林、上本、田中、羽月、秋山、野間、奨成の9人。

久保をどこに入れるというのか?

新井はおそらく秋山をベンチ外にして久保をベンチに入れるのだろう。大野雄大が左だから。

新井は信じられん起用をするな。ウケ狙いか。