2025.6.22(日)
広島 5-3 楽天 マツダ
中村奨成3打点、坂倉将吾2打点。矢野雅哉は1試合2エラー。
これが実力です。マツダスタジアムでエラーしないヤツなんかいません。矢野のエラーは問題ありません。キクが特別で矢野は普通です。
今日は坂倉と中村奨成の人間関係について語ります。こいつらが二人きりでヒーローインタビューに登場するのは昨日が全く初めてです。
中村奨成の感情
私は中村奨成推しですが、坂倉将吾のことをもっと推しています。
8年前のドラフトでカープが奨成を1位指名すると公言した時も
「ドアホか、坂倉がいるからキャッチャーは要らん!」
と大騒ぎでした。
去年のドラフトでも
「ドアホか、小園と矢野がいるから宗山なぞ要らん!」
と大騒ぎでした。
結果宗山はクジで外し、奨成はクジで当たりました。
あの日から私は広島カープというチームで中村奨成をどう活かせるのか日々妄想し続けてきました。8年間ずっとです。
アンタたち素人は
「素行が悪い」
「地元びいき」
と奨成をバカにし続けてきましたが、昨日の試合は中村奨成の力で勝った試合です。
矢野の2エラーで森は降板。新井はイレギュラーだと言いましたが、エラーよりも無死満塁で3球三振している矢野がアホなのですよ。
8番キクも当然ポップフライ。無死満塁が2死満塁。
ふう…中村奨成がカープにいなければ2025年の交流戦は負け越すところでしたよ。
9番森翔平に代打中村奨成。代打逆転満塁ツーベース。3対2。
本当は3回裏も森翔平からの攻撃だったのです。
滝田、岡本、高橋昂也がブルペンに控えていましたので、私は3回裏の先頭打者森に代打中村奨成を出せと吠えていました。明日から3日間試合がないのでね。
8年前のドラフト
坂倉は5番キャッチャーの正捕手であり、広島カープの柱です。
鈴木誠也がカープを去って4年。前田健太がカープを去って10年。
次の柱は坂倉と奨成と高橋昂也だと私は見てきました。
坂倉は1年目から結果を出してきました。いきなり二軍で日本一となり、3年目には背番号61番から31番に変わりました。
坂倉は打撃が持ち味でファーストやったりサードやったりしながら、だいたい3割12本塁打くらいの成績を続けてきました。
9年目の今年は「日本代表の正捕手か?」と言われるところまで来ました。私は遅いくらいだと思っています。佐々岡と東出と朝山がアホじゃなければ坂倉は2023年WBCにも出られていました。
とにかくカープの正捕手は坂倉将吾です。こんなの8年前ファーム日本一になった時から決まりきったことでした。
ところが広島カープはその1週間後に甲子園のスーパースター中村奨成をドラフト1位で指名したのです。2017年の話です。
2025年の今で言えば、六大学のスーパースター宗山塁を1位指名するようなものです。宗山のクジを外しましたが、奨成のクジは緒方が見事引き当てました。
この瞬間、19歳の坂倉将吾は何を考えたか? 楽天村林と同じ感情になったんじゃないですかね。
松田オーナーはご満悦で、
「これでカープのキャッチャーは15年困らない!」
と発言しました。私は
「坂倉と奨成は両立しない。カープの正捕手は坂倉に決まっとる」
と発言しました。※参考記事
8年前のあの日から私の中では
「坂倉が正捕手で奨成はショートかセンター、最悪サード」
という構想を描き続けてきました。捕手のツープラトンシステムも考えました。※参考記事
8年前のあの日から、坂倉と奨成をどう活かすかずっと考えてきました。中村奨成をドラフト1位で指名したのは2017年の秋でした。
2018年の秋に丸が去り、同じ頃からキクと誠也が「将来はメジャーに行きたい」と言い始めました。小園のクジを当てたのも2018年秋でした。
坂倉将吾の感情
3連覇の後、カープはずっとBクラスです。
坂倉自身もサードで使われるなど屈辱の日々を過ごしてきました。
中村奨成も坂倉との兼ね合いでキャッチャーをやめたりやり直したりの繰り返しでした。
この二人がカープで一緒にいる時間は 非常に短かった と思います。なんでかと言うと守るポジションが同じだったからです。
坂倉がずっと一軍にいるので、奨成はずっと二軍でした。
坂倉がコロナ感染した時に奨成は一軍に呼ばれるという感じででした。
私はずっと「坂倉と奨成がどんな人間関係なのか」に注目してきました。8年間ずーーーっとです。
私は8年間で奨成と坂倉が会話しているシーンを1度しか見たことがありません。
しかもそのシーンを今でも覚えています。
2021年5月28日の千葉ロッテ戦。千葉マリンスタジアムでした。※参考記事
あれから4年。奨成は週刊文春にフライデーされ、ネットの素人どもが「クビだ、トレードだ!」と騒ぎました、
私は補欠の選手がナンパしたってかまわないという考え方です。プロ野球界ではヒットを打ったヤツが英雄です。坂本勇人と山川穂高を見てみろ。※参考記事
不真面目な私はそういう考え方ですが、マジメな坂倉将吾は中村奨成を8年間どう思ってきたのか?私の妄想は膨らむばかりです。
「眼中にない」
と素人の方はお思いでしょうが、坂倉がサードを守らされた時、この私でも
「おいおい、将来は奨成がレギュラー捕手か?」
と考えたくらいです。坂倉もグレる直前だったと思います。
昨日の試合、坂倉は7回裏に2点タイムリーを打ちます。
詰まったポテンヒットだったんですが、ライト前にポトリ。奨成の3打点と坂倉の2打点で5対2となりました。
坂倉の2打点がなければカープは3対2でした。カープは1点勝っていました。
実は坂倉の本領はこのタイムリーではなく、7回表のリード にありました。
坂倉のリード
7回表3対2。2死1塁、投手森浦、打者ゴンザレス。
楽天は1塁走者浅村に代走小深田を送ります。小深田って代走で出てくることがあるんだ。私は驚きました。2023年盗塁王ですよ。
ボールワンから小深田スタート。坂倉もノーバンで2塁へ投げるが悠々セーフ。坂倉の肩については今度じっくり語りましょう。今季の盗塁阻止率は1割台です。
1点リードの7回表2死2塁、アウトは残り7個。坂倉はチームの勝利だけに集中している。
坂倉はここで内野手をマウンドに集め、ベンチにサインを送ります。
永川勝浩も出てきて内野全員で意思統一。坂倉のリードはこうでした。
坂倉「いいか。ゴンザレスは逆転の走者だが敬遠する。5番黒川と勝負する。なんでこんな危ない橋を渡るかと言うと、俺は黒川を3試合見てきたから抑え方がわかる。あいつはストレートを打てない。そしてもう一つの理由は奨成をヒーローにしてやりたいからだ。同点オッケーの守備もできるが、奨成のために同点オッケーの考えは捨てる。このまま3対2で逃げきり、奨成をお立ち台に立たせるぞ!」
です。
ええ、もちろん妄想ですが、私と坂倉は8年前からずっといつも同じことを考えてきました。
あの場面、私の考えはゴンザレス勝負でしたが、坂倉は奨成のために申告敬遠をしました。シブすぎました。
ヒーローインタビュー
そんなことがあって、試合終了。
ヒーローは奨成一人かなと思えば、なんと坂倉も呼ばれました。
奨成は嬉々として登場。坂倉は面倒くさそうに出てきました。
奨成は「2死満塁で回ってこいと思いました」と語り、
坂倉は「2死満塁で回って来るなと思ってました。ああ来ちゃった」と語りました。
奨成はレギュラーを掴みたい。打ちたい。
坂倉はチームの勝敗を握っている。小園かモンテロが決めてくれたら守備に専念できるのに、と思ってました。
アナウンサーがいじったり、坂倉が奨成をいじったりしてくれれば私は嬉しかったのですが、この日のヒーローインタビューで奨成と坂倉が語り合う場面はやっぱりありませんでした。
坂倉と奨成ってやっぱり 終生のライバル なんだと思います。
流川と桜木。ルパンと銭形。
一生ポジションが同じで、一生仲が悪いんだと思います。慶彦と北別府です。
水かけに末包と小園が出てきましたが、坂倉は逃げました。
水かけなんか矢野にやらせとけばいいんですよ。小園も逃げりゃいいんですよ。矢野と奨成が補欠で、小園と坂倉がチームの柱です。
私はセンター奨成を推しますが、大盛穂も外せない。
昨日は5タコも打撃内容は悪くありません。
今は大盛がセンター。奨成は代打の切り札です。奨成は右投手も打てます。今は松山竜平の代わりを中村奨成が担当する感じです。