私はダルビッシュ有を尊敬しています。羽曳野出身とは思えない聡明さ。←羽曳野の人ごめんちゃい
そんなダルが昨年末こんなこと言ってました。
「パリーグにあってセリーグにないもの」(2020.11.29、中日新聞より)
2ヶ月前にけっこう話題になったのでご記憶の方も多いでしょう。
要約するとこうです。
「パリーグは6球団がノウハウを共有して相互成長するが、セリーグは敵チームと対立し情報を隠す体質だ」
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情報共有の大切さ
ダルの「学説」には一理ある。
ただ私はセリーグがパリーグに劣っているとは思っていない。最近は負け続きだけどね。
もっと言えばセリーグがMLBに劣っているとも思わない。張本勲じゃないがマツダスタジアムで「カープvsドジャースのガチ試合」を7試合やれば4勝3敗くらいで勝てると思ってます。去年のチームならダメだけど、河田ヘッドがいる今年なら勝てるんじゃないか。
ダルは前出の記事でこうも言ってます。
「フィジカル(の差)が一定レベルを超えると技術では抑えられなくなる」
一定レベルがどこにあるかわかりませんが、セリーグの投手がMLBの打者を「技術で抑える」ことは可能だと私は思います。
さらに言うと日本の大学生エースならアーロン=ジャッジやマイク=トラウトを抑える技術を持ってるとも思います。
大学4年生の森下暢仁や早川隆久ならMLB打線をある程度抑えられるという意味です。スコアラーの良質なデータがあって相手の弱点を突ければ「1試合だけ7回2失点」は十分可能。
逆もできる。亜細亜大学とか明治大学ならクレイトン=カーショウから2点取る可能性もあると思います。10試合で1試合くらいならドジャースに勝てるかもしれない。無理かな?20試合に1試合なら勝てるでしょう。超満員のマツダスタジアムならカープはドジャースに勝ち越せると思います。
ダルが語るパリーグの魅力と強さは「6球団みんなが情報共有して一緒に強くなろう!」という意識だと言ってます。
パリーグはビジターチームがホームチームのグラウンドやウェートルームを自由に使える。
セリーグは使えない。それどころか敵チームには満足に準備運動もさせたくないという体質だそうだ。
メジャーリーグもそうなのかね? ビジターチームがホームチームの施設を自由に使えるのかね?
ダルは「だから将来パリーグが強くなることは2005年頃にもうわかっていた」と言う。ふむ。
坂倉は炭谷に学び、中村は小林に。
カープにも他球団の選手と交流する選手が増えてきました。
鈴木誠也の師匠は内川聖一だし、誠也の弟子には中日石川昂弥やソフトバンク上林がいる。
坂倉将吾は炭谷銀仁朗の元で学んだし、中村奨成は小林誠司と自主トレをした。
誠也は言うに及ばず、坂倉も昨年飛躍したし、奨成もきっかけを掴みました。
ここから話がややこしくなるので「他球団選手との交流」についてはまた別の機会にジックリやりましょう。
今日は「チームメイトとどこまで情報共有するか」をテーマとします。
NPBに復帰した田中将大は「仲間から聞かれたら何でも教える」と言いました。
昨日のS1では甲斐拓也が2年目の捕手・海野隆司に技術指導をしていました。
コイツらはスーパースターですからそりゃ何でも惜しみなく他人に教えてあげられるでしょう。ダルもそうですね。
しかしソフトバンクの捕手・九鬼隆平(22歳5年目)が海野隆司(23歳2年目)に相手打者の情報や味方投手の特徴を無邪気に教えるでしょうか?
坂倉将吾が中村奨成に一軍で得た経験を情報提供するでしょうか?
自分の経験をライバルと共有。坂倉と中村。
するかもしれないし、しないかもしれない。
私ならしない。絶対しない。
坂倉と中村の不仲説を唱えてみる
イヤ、本来の私は職場の中でも外でも情報発信をしていますよ。
むしろ情報を公開して共有するのがメインの仕事みたいなところもあります。
同業他社にバンバン真似されてるところもあります。でも引いてはそれが自分のメリットになると知ってやっています。若い頃からそうでしたよ。
ただ核心部は秘密。ナイショにしてました。
そりゃそうでしょう。ダルも核心部まで共有することは望んでないでしょう。
2021年春季キャンプ。
坂倉将吾(22歳5年目)と中村奨成(21歳4年目)が初めて揃って一軍スタートしました。
だが坂倉が第1クールで早々に離脱。
それもあってですが、私はまだ坂倉将吾と中村奨成が会話しているシーンを一度も見たことがないのですよ。プロ入り以来たぶん一度も。
2020年の坂倉はほぼずっと一軍にいました。中村はほぼ二軍。
2019年はどうだったでしょう? 二人揃って由宇で倉にしごかれている姿はよく見ましたが談笑したり意見交換している姿をテレビで見たことはありません。
広島のローカル放送なら「坂倉と奨成の交流」を取り上げてるかもしれませんが、私の妄想の中では二人は不仲なのであります。だって見た時ないんだもん。
石原貴規と奨成の関係
このキャンプで田中広輔は矢野と一緒にいてよくアドバイスをしています。
キクと羽月の師弟関係も有名。
石原貴規(23歳2年目)は中村奨成(21歳4年目)とよく話しています。何なら石原の方がアドバイスしている感じで先輩風を吹かせています。確かに石原の方が年齢は上ですが、相手は甲子園のスーパースターでドラフト1位。石原は地方大学出身のドラフト5位。
もし私が石原なら中村奨成をライバル視してガツガツ練習します。
だけど本物の石原はこのキャンプで中村奨成に笑顔でよく声をかけています。だからスキなの。石原が♡
もしかすると石原は一軍の正捕手を狙っていないのかもしれません。投手の仕事が「エース」だけではないように捕手の仕事も「正捕手」だけではありません。チームに捕手の仕事はたくさんあります。石原は現在そういうことをやってくれている。
しかも石原は去年も一軍キャンプを経験しています。後輩の中村奨成にアドバイスできることは全部してあげようって気持ちが溢れている・・・ように見えるのも私の妄想です。
坂倉vs中村
一方「正捕手」の會澤翼はどうか?
アツもまた「聞かれたら何でも答える」という態度。スーパースター。
アツは捕手以外にもアドバイスする相手がたくさんいます。それは投手です。ブルペンだけでなくシート打撃の時に投手と会話するシーンをたくさん見ました。
ただアツが奨成と会話しているシーンも少ない気がしています。グラウンドの外ではやってるのかもしれないですが。
坂倉と中村。
情報共有するべきなのでしょうか?
ダルビッシュは20歳でエースになりましたから後輩の前田健太にスライダーとかツーシームとかを投げてくれましたけど、もし自分が20歳でレギュラー争いしている立場ならライバル選手に変化球の握りを教えますか?って話です。
梵英心は引退後「自分は田中広輔と一度も食事をしなかった」と言いました。
よって坂倉と奨成は不仲である。
と言うか「ライバル」である。
挨拶はする。言葉も交わす。
だけど「ソトの抑え方」は教えない。「森下の操り方」も教えない。
そりゃそうだろう。
田中広輔も矢野には優しいが、小園には厳しかった気がする。
ま、あん時は田中も足が痛かったので余裕がなかったのかもしれませんね。
結論としては「ライバルに核心部は教えられない」ってことです。
坂倉将吾と中村奨成はバリバリのライバルです。
緒方孝市vs前田智徳。流川楓vs桜木花道。彼らには2つポジションがありましたが、坂倉と奨成には一つしかないのですよ。