同点の9回裏にクローザーを投入するべきか?

今日からマツダで阪神3連戦です。

カープ先発は森下→床田→中村祐太。

阪神は西→伊藤将→秋山。

今日の記事は前半が対阪神のゲームプラン

後半がクローザーの使い方についてです。一般的に「同点の9回ウラ」にはクローザーを出して引き分け狙いがセオリーです。

しかしこれってホントにいいの? 今日も疑っちゃうぜ。


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カープの事情

オープン戦で私は阪神打線を大絶賛しました。

ボール球を振ってくれない。打線がちゃんと「線」になってる。マルテがメチャクチャ打つようになってる、などなど。

しかしカープも先発は森下です。

私は九里と大瀬良をエースだエースだと強調してきましたが、今年の沢村賞は森下ではないかと思っております。

今夜の森下には自身の1勝だけではなく一人で2~3勝を引っ張ってくるような投球を期待したいです。

 

昔、ダルビッシュが日本ハムにいた頃にそういうことをよく言ってたんですよ。

「僕がカード頭で投げる時は、2戦目3戦目にも残像が残るくらい相手を圧倒したい」と。

森下に求めるものはコレ。

実は去年の森下の翌日は5勝7敗だったそうです。ソースは東スポですがデータは真実です。

これはアカンぞ、森下暢仁。

お前の役割はリリーフを休ませて、相手エースに黒星付けて、相手の打撃も狂わせて、相手のファンにも絶望感と羨望感を与えること、メジャーのスカウトも唸らせろ。

んで3連戦を最低勝ち越し。できれば3タテに導くこと。

 

「注文の多い店だなw」と思われますか?

私は全く思いません。

森下暢仁ならそれ以上を考えてるかもしれませんよ。私は3連戦のことしか展望していませんが、森下は

「シーズン最後までダメージ植え付けたろw」

とか思ってるかもしれない。相棒は坂倉だしね。

実は坂倉将吾は西勇輝に相性が良い。2020年は8打数3安打。

んで會澤翼は秋山拓巳に相性が良い。5打数2安打。秋山vs坂倉は12タコ。

私は「去年の成績」を元に「今年の打順」を決めることはナンセンスだと思っていますが、朝山はそれが好きです。

だから森下は坂倉と組み、3戦目の祐太はアツと組むでしょう。去年と同じ組み合わせ。

 

第2戦は新人左腕の伊藤vs床田。去年の床田の相棒は坂倉が多かったです。今年も同じでいいと思います。

なので1戦目2戦目のマスクが坂倉。3戦目がアツではないでしょうか。

大穴で2戦目に石原貴規もあり得ます。2週間前のオープン戦では石原が床田をリードしたからです。

朗報か悲報かわかりませんが、我らの松山竜平はvs西もvs秋山も対戦成績は打率1割台です。この3連戦ではスタメン落ちが濃厚だと思われます。大盛にはチャンスです。

 

阪神の事情

続いて阪神サイドの事情も分析してみましょう。

開幕3連戦を3連勝。打線は好調。先発も良い。

ただ自慢の中継ぎ陣がポロポロ失点しています。

序盤に大量リードしたため勝ちパターンを温存。失点がかさんだのですが、阪神の中継ぎにはちょっとスキがあると思います。カープには言われたくないかもしらんが。笑

西や秋山と真っ向勝負するより、早めに降ろして岩貞や桑原と勝負する方が有利だと考えるのは当然ですね。

 

カープは開幕シリーズで先発を100球メドで降板させました。

阪神も同じ。矢野監督は就任以来ずっと先発は100球で代えてます。

なら西と秋山はさっさと100球で降ろしちゃおう!・・・って、いつもそれが難しいんですけどね。苦笑

ただ今年のカープはタナキクが元気。

1番2番で出塁すれば梅野隆太郎も3番4番に球数を費やさざると得ないと思います。

特に初回と3回の攻撃に注目したい。

序盤にタナキクがチャンスを作れれば西や秋山を消耗させることはできると思います。

もし西を6回で降ろせたら、阪神のリリーフは岩貞、加治屋、岩崎、スアレスが出てくるでしょう。ハッキリ言って西よりは組みやすいです。ここを打って2対0か2対1で勝ちたいです。

 

実はカープも大瀬良や九里を100球で代えました。

佐々岡は今日の森下も100球で降ろすかもしれない。シーズン序盤は先発陣に無理をさせない方針。

今日、森下が6回で降りたらカープのリリーフは森浦、ケムナ、塹江、栗林です。この4人は既に2試合投げてるため、できれば今日は使いたくない。明日は床田で明後日は祐太。また連投になる可能性が高い。なので今日は森下に100球ちょっとで完投してもらいたいなあ。また注文が増えたけどできるだろ、お前なら。

 

延長戦のハナシ

ここから話が変わります。議題は「延長戦の話」です。

今年はコロナ対策で延長戦がありません。9回打ちきり。

カープはさっそく開幕シリーズで1勝1敗1分でした。引き分け一つ。

 

プロ野球の順位は勝率で決まるので、勝率5割以上のチームにとって引き分けは「勝利に近い」と考えられることが多く、5割未満のチームにとっては「負けに近い引き分け」と見られることが多いです。

カープが中日と引き分けた試合のスコアは0対0でした。

引き締まった投手戦で場所はマツダスタジアム。カープは9回表にクローザーの栗林を送り、中日は9回裏にクローザーの祖父江を送りました。

んで共に無失点で0対0のまま試合終了。

 

ふむ。

私はこの試合、

何かがひっかかる。

 

9回表に栗林はOK。ウラに点を取れば勝利だから。

引っかかったのは「9回裏の祖父江」でした。

祖父江が本調子でないことは今回無視します。あくまで与田監督が

「勝利が消えた場面にクローザーを投入した」

という前提で考察します。

もし同じ展開がカープに訪れた時、カープはどうすればいいでしょうか?

カープがホームの時は「9回表の同点時に栗林投入」でいいでしょう。場合によっては3連投でも同点投入はアリ。

しかしカープがビジターの場合はどうしましょう?

「勝利の消えた9回裏同点」に栗林投入をやります?今シーズンずっと?

私はなにかイヤな予感がします。

栗林が壊れるんじゃないか?

 

今村と中﨑は壊れました

3連覇してる時のカープは走攻守の全てが完璧でした。

ジョンソンや大瀬良には相手を圧倒する力があり、打線は相手のミスに「これでもか!」と付け込みました。

僅差で試合終盤を迎えると、一つの四球やエラーをきっかけに均衡が崩れ相手は決壊。

カープ怒濤の一挙8得点で得点は9対1。んで9回表に中﨑投入。なんでやねん!

 

2015年の緒方就任時からこの傾向がありました。

2014年までの抑えはキャム=ミコライオでした。彼はリリーフとしてのキャリアも十分でタフな30歳でした。

2015年のザキは22歳でした。プロ5年目。今の坂倉森浦と同い年。そこから4年間、毎年60試合以上に登板。

2019年以降ケガをしてしまい、チームも2年連続Bクラス。今村猛も同じような「下降曲線」を描いています。

 

リリーフ投手は大事だよ。

原辰徳みたいに便利使いしちゃいけないよ。

同点の9回裏は栗林と決め付けないでもらいたい。

リードしてるなら迷わず「9回栗林」でOKですが、同点時は迷いなさい。栗林でいいのかどうか。

 

9回の選択肢

延長12回の時は12回裏に信頼できる投手が残っていないため「同点でクローザー」も理解できました。セオリーでも「同点の12回裏はクローザー」です。

しかし「同点の9回裏」はそうでもありません。クローザー以外にも信頼できる投手は残ってるっての。

一昨日の中日の場合は1戦目の勝利投手になった藤嶋健人(22)が残ってたんですよね。しかも藤嶋は7回に一度肩を作ってます。9回裏も準備OKでした。藤嶋は祖父江と同じ「中1日」でした。

 

藤嶋のポジションは敗戦ロング枠かと思われます。カープで言えばコルニエル。

祖父江は今はクローザー。カープで言えば栗林。

 

もし名古屋ドームで「同点の9回裏」を迎えた時、カープは栗林を出すべきでしょうか?

もちろん登板間隔とか打順とかチームの順位とか、いろいろな要素が絡んできますが、私は必ずしも栗林で行く必要はないと思います。

調子次第では9回裏のコルニエルもOK。容認します。

 

判で押したような「9回抑え」の起用法は大キライなんですよ。

それで3連覇できたんですが、緒方は2位に10ゲーム差付けてても抑え中﨑を休ませませんでした。ザキもマジメだったし、断りもしませんでした。

それから2年連続のBクラスです。ザキの年俸は2億→8000万。このままなら来年は4000万。不憫すぎます。

猛も現在6000万。国内FA権も2年前にリーチ懸けたのにまだ取れていませんよ。