即戦力ルーキーなんて存在しない

昨日テレビでCSを見てたんですよ。

クライマックスシリーズじゃなくて衛星放送のCS。

そこで「第4回プロ野球仮想ドラフト会議」という特番をやってました。

再放送を毎日やってるので今日も見られますよ。スカイAです。

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ドラフト予想と野球解説は別物

今日もドラフト会議の話をします。

というかチーム編成の話ですね。

阪神とのCSファイナルに向けた私の構想はこの1週間いろいろ書いてきたので、そちらをご参照ください。

 

ドラフト特番のゲストは古田敦也、福留孝介、五十嵐亮太、鳥谷敬、西尾典文。

西尾さんは主にアマチュア選手を取材する野球ジャーナリストの方。

 

これがまた非常にいい加減な番組でございまして、素人っぽい司会者が

「さあ皆さん、各チームのドラフト1位選手を予想してください!」

と言い出すのです。

古田以下のOBたちは、野球には詳しいが12球団のチーム編成には全くの素人です。

司会者はまず西尾さんに予想をしてもらってから、その12人の選手達の長所短所などをOBに質問すべきでした。 

 

五十嵐亮太などは

「広島は左投手がいないから神奈川の古謝投手」

「ソフトバンクは右打者が課題なので慶應の廣瀬内野手」

といった具合で予想してました。五十嵐が言ってる話は一軍レギュラーの話です。

 

いいですか、皆さん。

ドラフト会議というのは一軍レギュラーの穴を埋める性質のものではありません。

一軍レギュラーの穴は外国人選手FA・トレードなどで補うべきものであります。

カープの場合はここに育成と抜擢も加わります。

 

もちろんルーキーで一軍の穴がビシッと埋まることもあるでしょう。

だがその確率は極めて低い。5~10%程度の確率でしょう。外国人で30%くらい。

即戦力ルーキーと言われる選手達でも、一軍のレギュラーになるまで2~3年はかかると考えた方がよい。

 

ドラフト会議の性質は5~10年後のチームを支える選手を獲得することが目的です。

いくら一流選手の古田や福留でも12球団の二軍にどんな選手がいて、球団がどんな育成計画で動いているかまでは絶対に把握しておりません。それは一つの専門職であるからです。

西尾典文さんがまさにその専門家。

西尾さんを好きな人も嫌いな人もいるでしょうが、少なくとも古田や福留よりは12球団の事情に精通なさっています。

西尾さんが違うメディアで「カープは右の二遊間を探している」と語った時は「さすがによく取材しておられる」と感心しました。この話はカープファンでも知らない人が多いです。

 

即戦力投手の現状

一昨日のクライマックスシリーズ第2戦でロッテのピッチャーが交代するところをたまたま見てたんですよ。

出てきたのは鈴木昭汰。

私は一瞬で

「あの時の法政の子か」

とわかりました。

 

鈴木昭汰投手は2020年のドラフト1位。

この年の目玉は早稲田大学の早川投手とトヨタの栗林投手。

この年の私の予想は早川は5~6球団競合。栗林はビッグマウスなので先発としては厳しい。

だから中央大学の牧秀悟で行けと騒いでおりました。※関連記事

 

法政大学の鈴木投手への世間の評判は「152km即戦力左腕。ドラ1候補。2位では獲れない」って感じでした。

実際ロッテにドラ1位入団。

その後3年間の成績はリリーフ中心に42試合登板、2勝7敗、防御率4.25です。

 

「ダメじゃんw」

ではありません。

 

これが普通です。普通の成長曲線。

 

大学生の子がプロでいきなり10勝して新人王なんてそう滅多にある話じゃありません。

20世紀はよくありました。新人の阿波野、野茂、松坂、上原が投手タイトル総なめとか。

しかし近年では滅多に聞かなくなりました。

10勝して新人王、30セーブで新人王は今も存在しますが、昔よりは確実に減っている印象です。

 

即戦力ルーキーが減っている理由は「1週間で6連戦」の影響が大きいと思います。

この話は別の機会にゆっくりやりますが、プロ野球で活躍するコツは

体力キープ

だと思うんですよ。

 

6連戦、6連戦での年間143試合は体力的に非常に厳しい。

阿波野や野茂の時代は130試合。上原や松坂の時代は135試合でした。

もっと言うと移動距離も短かった。一番遠くて広島です。

パリーグなんて大阪と東京だけを行き来してりゃ良かった。福岡にだってグリーン車で行けました。

 

プロの一流選手でも現在の移動は厳しいと言います。

それをルーキーが一年間こなすのはそりゃあキツいと思います。

体力キープのコツがわかってくるのに2~3年かかるのは当然でしょう。

ちなみにロッテの鈴木昭汰投手、一昨日はめちゃくちゃイイ球を投げてました。ファイナルでも活躍しそうです。

あと明石商業の中森俊介も胸と尻がデカくなって一軍ピッチャーらしく成長してました。3年目の21歳。楽しみです。

 

指名すべき選手

カープは既に青学・常廣の1位指名を公表しています。

私は実は常廣のアーム投げがあまり好きではありません。

佐々岡真司のアーム投げはもっとキライでしたけど、まあ入団と同時に好きになりました。笑

 

スカイAの特番で東洋大学の細野投手が3球団ほど競合してましたが、私は細野投手は「時間のかかる投手」だと思います。

1年目からローテでバリバリって感じではない。投球フォームが毎回変わることが気がかりなのと、力感たっぷりのフォームが1年持つのか心配だからです。

五十嵐亮太は

「細野投手は力感のないフォームから150kmを投げる」

と言いました。

私は「めちゃくちゃ力みまくっとるやんけw」と見ました。

 

今年のドラフト予想記事に私はカープの先発ローテが不足気味と書きましたが、それよりもっと足りないのが

20歳以下の野手です。

圧倒的に足りません。

前川、田村、内田の3人しかいない。二遊間を守れるのは育成の前川のみ。

誰かがケガすりゃ二軍の試合ができなくなるレベルで足りないです。羽月と矢野が一軍に定着してからは選手交代もおぼついていない感じです。

 

今年のドラフトでは最低1人。できれば2人の高校生ショートがほしい。

ショートを上位指名しないといけないわけではありませんが、下位指名できる候補を私は知らないので上田西の横山、東海大熊本の百崎を上位指名してほしいと考えています。

 

今年の常廣は間違いなくアマチュアナンバーワン投手です。

だがカープの補強ポイントの第1位は18歳のショートです。2人獲っときゃ二俣含めた3人で二遊間を守れます。1人は将来コンバート。ショートできるヤツはどこでも守れます。

来年の宗山塁。22歳。明治大学。

彼も間違いなくアマチュアナンバーワンのショートです。しかも広島出身。

だがカープには合わない。来年24歳の小園と来年22歳の二俣がいるからです。羽月24歳。韮澤23歳。

ここにアマチュアのスーパースターをかぶせちゃいけないのです。それはソフトバンクのアホ野球です。

  

平元銀二郎

てへ。

巨人は最近マジメに育成しているから、今日はソフトバンクのアホ野球と言っちゃいました。

残念なサヨナラ負けを喫したソフトバンクは試合後にさっそく藤本解任。バウアーと山川を獲得調査と報じられました。

アホだねえ。森唯斗も解雇か。アホだねえ。

 

最後にオマケ。

スカイAの特番に登場した日本通運の平元銀二郎投手。24歳の左投手。

私は一瞬で

「あれ、この子、広陵で中村奨成とバッテリー組んでた子じゃね?」

と気付きました。変態チックでしょ。笑

 

今年の日本通運にはドラフト候補が4人もいて、その1人が平元投手でした。

他の3人はいずれも150km投手。平元だけが140km。

素人の司会者は

「どの投手も球威があって楽しみですねえ」

と言ってましたが、古田敦也は

「僕は平元投手の足を着くタイミングが独特で面白いと思いました。ああいう投手がプロで通用するんですよ」

と言ってました。

 

素人が球速や回転数の数字を持ち出しても、そんなもの一軍ではあまり関係ないのです。

1年間先発できる体力とか、相手打者との駆け引きができる投手がプロで活躍できるのです。

 

広陵時代の中村奨成は

「平元のまっすぐは遅いので甲子園では通用しませんw」

と冗談を言ってましたが、古田はホメてたぜ。笑