2024.3.16(土)
広島 3-2 DeNA マツダ
一軍も二軍も試合に勝って、良い週末でした。
今日は先に一軍の細かい話をして、後編で内田湘大のプロ初ホームランを徹底解説します。喜んでます。
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2番坂倉、3回森下
昨日のスタメンは1番野間、2番坂倉、3番小園、4番レイノルでした。
誰もが2番キャッチャー坂倉に驚いたと思います。私も驚いた。「なぜだろう?」と30分くらい考えました。
答えは「3番小園を固定して、末包、田村、シャイナー、レイノルが同時スタメンする時、2番坂倉はあるかもしれない」です。つまり2番と8番にキクと坂倉を置かないといけない時「2番キク8番サク」より「2番サク8番キク」の方が機能するかもしれないってこと。
2番坂倉はシーズンで10試合もないと思いますが、「田村が絶好調でキクがお疲れ」な時に起こりうるスタメンかもしれません。
森下暢仁。3回2安打無失点。37球
予定では5回80球と聞いていたので緊急降板にたいへん心配しましたが、どうやら無傷の様子。
試合後に新井監督が「森下の球をDeNAに見せたくない」と発言。だったら先発させるなよと思いましたが、二軍ではトーマス=ハッチが阪神を完璧に抑え込んでいました。新井はハッチをDeNAに見せないことを優先しました。
今日も黒原がウエスタンの阪神戦。アドゥワが一軍のDeNA戦に投げる見込み。
開幕カードDeNA戦に先発する投手は一体誰なんでしょうねえ。新井は九里・森下と言いましたがそれすらもウソっぽい。新井はウソつきですからね。
二塁牽制
続いて二塁牽制の話をします。
二塁牽制。それはかつてカープのお家芸でした。私は過去にこんな記事も書いている。
私の記憶ではカープが二塁牽制で走者を殺したことは2020年以降ゼロ回です。一度もありません。確証もありません。私の記憶レベルの話です。
昨日の試合の9回裏3対2、無死12塁のケースで栗林が2塁走者を牽制で殺しました。ベースに入ったのはショート小園でした。
通常はキャッチャーがサインを出してショートが二塁へ牽制に入るのですが、昨日のプレーでは坂倉がサインを出した雰囲気はありませんでした。
草野球での二塁牽制のやり方ははショートが好きなタイミングで二塁へ入り、右投手は投げるまでショートを見ています。んでショートが入った時に牽制を投げる。左投手の場合はセカンドが二塁へ入ります。
今年のカープはこれをやっています。昨日の栗林が1回目ではなくて、どこかの試合でもキャッチャーがサインを出さないのに二塁牽制を投げてました。この時の投手が誰かだったかは忘れましたが、この時の投手は二塁ベースを見ていませんでした。キャッチャーがサインを出してないのに、突然振り向いて二塁へ投げたので「あれ?」と感じたことを私はハッキリ覚えています。沖縄の試合ではありません。今月の話です。
昭和には「捕手がサインを出してから5秒後に牽制を投げる」という二塁牽制もありましたが、難しくてあまり流行りませんでした。
一塁守備
最近「一塁中村健人」が流行っています。
「スタメン一塁中村健人」は私の中であり得ない作戦です。野手を使い切った時の非常手段なら理解できます。
以前、私は「阪神桐敷対策で堂林を代打に出せ」と言いました。※参考記事
その後の一塁守備に堂林が入るのが基本線ですが、
「代打堂林で追いつき延長戦。今度は右投手が出てきた。堂林に代打松山。勝ち越し。12回裏の守りで一塁中村健人」
が私のイメージ。
スタメン一塁中村健人は私の構想には含まれていません。
私は一塁守備を非常に重視しています。
キャンプ前から三塁がシャイナーで一塁はレイノルとぶつくさ繰り返してきました。※参考記事
その理由はファーストの方がサードの10倍ボールに触るからです。
例えば岡本和真と村上宗隆がいたとしよう。
あなたはどちらをファーストに置いて、どちらをサードに置きますか?
私は一塁岡本、三塁村上です。岡本の方が圧倒的に捕球が上手いからです。
サード守備も岡本が村上より圧倒的に上手いです。だけど私は岡本をファーストに置く。なぜならサードゴロ、ショートゴロの時の一塁送球をしっかり捕ってもらいたいからです。
レイノルとシャイナーもこの理屈。
シャイナーの一塁守備もヘタではありません。ランダウンプレイはとても上手。カープで一番走ってます。
だけどレイノルの方がもっと上手いんじゃないかなと思っています。キャンプでたぶんレイノルは一度も一塁に入りませんでした。シャイナーは確実に三塁を一度も守ってません。
3月のオープン戦で堂林が一塁の時、とてもクソ難しいハーフバウンドが5球くらい来ました。
堂林は3つ捕りました。そして2つ逸らしました。3つだったかな? ※参考記事
一塁シャイナーの時はなぜかまだ一度もややこしい送球が来ていません。ショートバウンドすらほとんどありません。だから私はいまだにシャイナーの一塁守備力を測りかねています。一塁シャイナーはまだ少し心配だという意味。
だから一塁ケンティーなど安心できるはずないのですよ。
なに?
北海道で一塁ケンティーがファインプレーをしたって?
ハアァ?
ど素人はすぐにファインプレーをしたヤツが上手いと言う。
だから矢野雅哉や吉川尚輝の守備が上手いと言う。
だが玄人と新井貴浩は小園海斗と菊池涼介の守備を買う。安定感が段違いだからです。
キクも小園も最近ちょっとポロポロしてるが、それも含めて調整段階なんだよ。
一塁守備は中村晃が日本一。日本2位が堂林翔太である。
内田湘大の初本塁打
最後にうっちーの初ホームランについて。
嬉しい。
とても喜んでいます。打った相手は同学年の門別啓人。
嬉しいんだけど私は複雑。
うっちーの打ち方が私の好きな打ち方ではないからです。
秋季キャンプで打った満塁ホームランは腰が回転した後に腕が出てくる基本に忠実な打ち方。
これはクラシカルな打ち方で私の好きな打ち方です。映像こちら。
ところが昨日の公式戦第1号本塁打は手が先に出た後で腰が回転しています。映像こちら。
昔は足→腰→腕の順で回転しろと教わりましたが、最近は腕を先に出す打ち方も流行っています。
中村奨成もそんな感じで打ってます。牧秀悟もわりと腕が出てくるのが早い。
だからどんな打ち方でもいいんですが、長年うっちーを見てきた私には今の打ち方はうっちーに合っていない気がする。
ごめんなさいね。おめでたい日に若者に文句なんか言ってね。
門別が投げた球はインローのストレートでした。うっちーはそれを泳ぎ気味にホームランしました。
インローはインハイの次に速い球です。
バッターが一番早くバットを出さないといけないコースがインハイ。次がインロー。
門別の速いストレートにうっちーは泳ぎ気味なんです。インハイのタイミングでインローを打った結果がホームラン。もしスライダーだったらどうなってたのかって話です。
要するに内田湘大のプロ初ホームランは・・・
マグレってこと。
うっちーのことが大好きですが、それとこれとは話が別なのです。
お前らはすぐに田村が打ったら前田だと言うし、矢野が捕ったら忍者だと言うし、高木翔斗が打ったら誠也だと言うだろ。笑
軽率すぎるんだよ。軽薄と言ってもいい。
プロ野球は厳しいのです。田村なんてフォーク投げときゃ長打はありませんよ。
内田湘大も同じこと。1本出たのは嬉しいけどマグレホームランは長続きしないのです。
腕を先に出すんなら、重心をもっと後ろに残すべきじゃないかなあ。
それにしても「プロ初ホームランがあんなに泳いで打ったホームラン」というのは私の記憶にありません。普通の選手はド真ん中をキレイな打ち方しないと柵を越えません。うっちーもなかなかの変態です。
昔、巨人にいた呂明賜の第1号もかなり泳いだホームランでしたが、呂の1号はNPB1号であってプロ1号ではありませんでした。