アジアチャンピオンシップが始まりました。坂倉が日本代表チームを引っ張ってるみたいですね。
小園も大卒ルーキーと同い年。門脇や森下を引っ張ってあげてることでしょう。
そんな日に私は内田湘大の話をします。小園海斗の次は内田湘大です。
打撃の再現性
近年の野球界では再現性という言葉をよく使います。
主に投手が使います。再現性の話の90%は投球フォームの話。
だけど打者の打撃フォームに使う時も少しだけあります。今日は打撃フォームの再現性について話してみたい。
試合の中でバッターが対応しなくてはならないコースはいくつあるでしょうか?
プロの一軍ではストライクゾーンを9分割してもまだ足りないと思います。3割バッターなら「25分割」くらいしてるかもしれない。
草野球選手はだいたいストライクゾーン4分割です。私も4種類の打撃フォームしか持ってません。ど真ん中も入れると5種類。
その中で泳がされたり差し込まれたりするので、打ち取られ方に傾向が出ます。わかります?
例えば阪神の森下翔太に対して外角高めにストレートを投げるとバットが下から出てくるのでファーストファールフライやバックネット方向へのファールになりやすいって話です。
サードファールフライを打つ右投げ左打ちも多い。サードフライを打った左バッターは相手投手から甘く見られます。
森下翔太は宮崎の練習試合で斉藤優汰の外角ストレートに差されてファーストファールフライでした。毎度同じやられ方をするところがスカタンなんですよ。
巨人の門脇も本来はパンチ力のあるバッターですが、シーズン後半にはサードファールフライが増えたイメージです。毎日試合に出て中6日の投手を打つのはルーキーにはたいへんな作業です。要するに「疲れてる」って意味です。
私が言いたいことは
プロのバッターは9分割したコースに対して「9種類のスイングを用意している」ってことです。選手によっては16種類や25種類の人もいるかもしれない。
1種類って人はいません。スカタンの森下でも私が見る限りちゃんと9種類持ってる。ノイジーはちょっと少ない。笑
阪神の佐藤輝明は極点に少ない。スイングの種類が3~4種類くらいしかないように見えます。だが私は逆にそこが佐藤の長所になると見ています。打撃の種類を増やすと却って「小さくまとまりやすい」ものです。
んでバッターはこの9種類ないし16種類の打撃フォームを正確に再現しようと考えます。
そうじゃない人もいるが「バットをボールの軌道に入れたがるタイプの打者はスイングの再現性も高めたがる」傾向が強いです。
西川龍馬もそういうタイプです。変態チックに見えますが、打撃スタイルはけっこう基本的で王道です。
イチローや鈴木誠也は亜流というか邪道。自己流って意味です。とても打ち方の種類が多い。私のイメージでは50種類以上ある。
落合博満は案外少ない。20種類以下かもしれない。
ただし落合は20種類を完璧に再現できました。20種類のどこかにボールが来ればそれを高確率で仕留めることができました。
誠也とイチローは相手のボールに合わせて自分から動くイメージで、落合は「どこからでもいらっしゃい」のスタイル。だいたい皆さんもそういうイメージだと思います。
この種類の分け方は私の主観です。
落合本人は「いや俺のバッティングは1種類だよw」と笑うかもしれません。
イチローは「俺は何百種類も持ってるよ」とか言い出しそう。笑
前田智徳が何と答えるかはちょっと想像つきません。
内田湘大の再現性
そしてうっちーです。
うっちーの打撃は何種類あるのか?
私も全打席チェックしているわけではありませんが、
私がうっちーを見ていて思うことは、
コイツ毎回打ち方が違うなあ
ってことです。
うっちーの打撃の種類が豊富なわけではなく、全打席ピッチャーにあしらわれているだけです。笑
様子見のボール球にも飛びつくし、左投手のインスラも一度も打ったことないんじゃないかな。あのバット軌道で当たるとは思えないからです。
うっちーの打撃はまだ4~5種類じゃないかと思います。再現性も極めて低い。いつもどこかが違って見えます。
カープ首脳陣からは「100タコでもいいから思い切りフルスイングしろ!」と指導されてきたうっちー。
ホントにそれで今シーズンを駆け抜けました。笑
そんなうっちーが宮崎キャンプで2本のホームランを打ちました。
2本目は昨日の満塁ホームランでした。
今までフェン直だった打球が柵を越え始めました。飛距離が伸びているのは良い傾向だと思います。
ただまだ「来年一軍」は全然無理っぽい感じの打撃です。ショートの守備練習などやってるヒマありませんよ。笑
器用さや数字に走らず、少ない種類のスイングを力強く伸ばしてほしいです。
上の動画を見ると栗原健太のホームランに似てますね。栗原も打撃の種類が多くてチャンスに強い打者でした。うっちーの将来は栗原健太かなあ。