昨日、私が「敗因は坂倉だ」と書いたところ、どうも世論では
「敗因は中﨑だ。セットアッパー失格だ」
との声が多数派でした。ふーん、みんなザキのことを信頼していたんですねえ・・・
悪いが私はそこまでザキを信頼してませんでした。打たれることもあると覚悟していましたよ。それについては栗林も同等で、今年の栗林に防御率1点台など期待していません。2点代前半ならOKかなあという期待値です。プロは甘くないですよ。
中﨑なら3点台で御の字かな。とにかくリリーフってたいへんなお仕事なんですよ。
全国各地で「魔の8回」
2022.4.30(土)
楽天 7x-6 ソフトバンク 宮城
昨日は全国各地で「魔の8回」が繰り広げられました。
一番の衝撃は楽天生命パーク。8回じゃなく9回でしたがあのモイネロが一挙4失点。四球、エラー、暴投の後、1番の西川遥輝に同点スリーランを浴びました。完全に打った瞬間の特大のホームランでした。モイネロの球数は27球目でした。楽天は勢いに乗って延長サヨナラ勝ち。
名古屋でカープが中日のジャリエル=ロドリゲスから2点取れたのもかなりマグレっぽかったです。1番堂林から一気に4連打して同点。なおも1死13塁まで追い詰めましたからね。大したもんですよ。
5番坂倉と6番末包は連続三振。坂倉はこの時点で既にあっぷあっぷでしたかね。森下のリードと中日の盗塁攻撃でヘトヘトになってました。決定機に甘い球をファールしてボール球を振り三振しました。
6番末包に代打はなし。松山使用済みで長野が残ってましたが末包そのまま。私は「奨成・・・」とつぶやきましたが、打率.339の末包をそのまま行かせました。案の定ボールを振って三振です。
ただこの三振の時に1塁走者の大盛穂がスタート切ってたように見えたんです。カウント1-2。完全に変化球をボールにするタイミングでしたから大盛スタート。末包が見逃してもキノタクはダブルスチールを警戒して2塁へは投げなかったでしょう。やることをやって末包がボール球を振ったので、あの攻撃はあれでOKでしょう。末包にも勉強です。
巨人も7回8回に一挙8失点。こちらはいつも通り実力通り。
野球をわからない巨人ファンは数字だけを見て騒いでいるが、シューメーカーも赤星も相手打者を打ち取るほどのコマンドはないです。恐るるに足りずです。打率.339の末包みたいなものです。
佐々岡監督のコメント
佐々岡は8回のセットアッパーについて以下のように語りました。
「明日以降は流動的になるでしょう」
意訳すれば
「これまでは8回中﨑を固定して戦ってきた」
という意味になります。ちょっとびっくりですね。
佐々岡と言えば1年目は「1番ピレラ、抑えスコット」で始まり、2年目の昨季は「1番田中、2番菊池」で開幕。シーズン序盤で早くもケビン=クロンを見切って坂倉将吾をファーストで使い始めました。アツが故障離脱してからは石原貴規をスタメンマスクに抜擢しました。
3年目の今年は「8回中﨑」で開幕しました。中﨑はチーム最多の14試合に登板し防御率8.03。1勝4敗。これでチーム成績は16勝12敗です。よく貯金があるな。笑
私は8回中﨑もそんなに悪くないと思うんですよ。メンタルと経験があるのでね。
ただ8回中﨑を「固定」するのが良くなかったですね。今後は登板間隔や相手との相性を考慮しないといけないと思います。早めに気が付いて良かったんじゃないですか。
先発投手で勝つ野球
さて、昨日の記事のコメント欄が盛り上がったので整理しておきます。
私の今シーズンのチーム構想は「先発投手がリリーフ投手の負担を減らす」というものであります。
ここで仮にチームを以下の3つのグループに分けます。
[1] チームを勝利に導く選手
[2] 縁の下で仲間を支える選手
[3] 未来の希望
平たく言えば[1]主役、[2]脇役、[3]若手です。
私の分類では
[1] 大瀬良、九里、森下、床田、坂倉。
[2] キク、アツ、龍馬、小園、栗林など
[3] 遠藤、昂也、奨成、末包など
となります。チームを勝利に導く選手、チームの勝敗を左右する主役は先発四天王と坂倉将吾の5人だけです。
栗林良吏ですら試合の勝敗を左右することはできません。彼の仕事は勝ってる試合をしっかり勝つこと。
マクブルームも[1]に入れていいかもしれない。小園にも入ってきてほしいがまだ[2]ですね。
龍馬とキクはタイプ的に[2]。自分で決めるより繋いでいくタイプだからです。
相手を叩いて試合を決める役目はやはり先発投手と主砲だと思うのです。
鈴木誠也はもういませんので、攻撃で圧倒するのはちと難しい。
ならば先発投手が長い回を投げて、先に失点しない野球をするべきだと思うのですよ。
坂倉を[1]に入れた理由は捕手として先発投手を引っ張ってほしいからです。打撃でも活躍してほしいですが、私は坂倉の打撃よりも守備を高く買っています。
昨日の試合でも打たれた中﨑が悪いのではなくて、8回までに試合を決め切れなかった坂倉と森下のバッテリーが悪いのです。
カープの勝敗を左右する主役は塹江や中﨑ではなく森下と坂倉でしょうが。ちがいますか、お客さん?
森下と坂倉が若い中日に勇気と希望を与えたから昨日は負けたのです。
中日の岡林、石川、加藤、鵜飼、みんなに自信と勇気を与えました。代走たちにも勇気を与えました。
だから私の意見は
何をやっとんねん、坂倉将吾よ!
となるわけです。
カープの勝敗を決定するものは先発投手と先発キャッチャーです。だから私はアツにも大瀬良にも厳しいのです。
当然坂倉と森下にも厳しい。中日の若者には恐怖と絶望を与えないといけないのです。
中﨑が打たれたのは3連覇時代に先発が長い回を投げられなかったからです。
今村もヘーゲンズもジャクソンも一岡もフランスアもみんなぶっ壊れました。
中6日の先発投手が100球で降りるなんて、私は断じて許せません。最低120球、理想は135球で完投勝利です。