秋季キャンプが始まりました。
新井は「全てにおいてレベルアップしてもらいたい」とコメントしましたが、これって 実質無策 なんじゃないの?
バランス
カープは昨年のドラフトで宗山塁を1位指名して、クジを外して佐々木泰。
んで秋季キャンプではアホみたいにロングティーばかりして、徹底的に打力アップに努めました。
そこには攻撃力を底上げしたいという意思が垣間見えました。
今年もドラフトでは内野手の立石を1位指名。クジを外して外野手の平川を1位指名。2年連続で野手1位。
昨年は金丸夢斗がいた中で野手1位指名。今年は金丸級がいない中での野手1位指名。単純比較はできません。
現状のカープは投打において、低いレベルでバランスが取れています。走攻守どれもBという感じ。
だから新井の「全部レベルアップさせてオールA」という話もわからないでもないが、「全部がんばれ」と聞くと実際はノープランなんじゃないか?とつい考えてしまいます。
阪神との差
日本シリーズを見ていて、ソフトバンクもホークスもやっぱカープより1段上でしたね。
カープが走攻守BBBならソフトバンクはBAA。阪神はABAって感じですかね。
日本シリーズ第7戦の2回か4回に、阪神の佐藤輝明が無死1塁から単独スチールして1死無走者になる場面がありました。
解説の岡田はYESもNOも言いませんでしたが、私は0対0の序盤に佐藤が盗塁を仕掛けたのは 非常に良い作戦だ と思いました。
結果は問題ありません。アウトになることもある。有原は無警戒だったから行ってよかった。カウント0-2というところは引っかかりましたが、有原の投げたボールは変化球でした。
阪神は日本シリーズで近本以外もちょこちょこ盗塁しました。数は多くないが、いい場面で走る。13塁では必ず走る。
その代わり阪神は坂倉の時は走ってこなかった。DeNAと中日はバカスカ走ってきたが、阪神の近本と中野は走ってこなかった。
なぜかと言うとこれは明らかに阪神の作戦で、CSや大事な試合で坂倉から走るために、シーズン中の10ゲーム差付いた状況で走ることをしなかった。
ソフトバンクはソフトバンクで内野ゴロの全力疾走も賞賛したし、決勝ホームランの野村勇のかち上げ打法や代打近藤の使い方についても私はCSの時に言及済みでした。※参考記事
第7戦に関してはキャッチャーを嶺井に代えたことも大きかった。海野君の単調なリードは阪神にすっかり読まれていましたから。
カープの長所
カープも新井や朝山が適切なスタメンを組んで、適切なサインを出せば、勝てないにしても阪神といい勝負はできたと思います。だってカープもオールBだから。
昨年の新井と私は、9月の失速の原因を「攻撃力不足」と考えました。だって黒田が「0対0の試合は疲れる」と言ってたから。
だから去年のキャンプでは振って振って振りまくった。私も「打って勝て」をスローガンに掲げました。
しかし今年はもっと早い7月に失速。実質終戦。小園の個人記録しか楽しみがなかった。
新井も私もまだ、来年どういう野球をすればいいのかプランが見えない。だから「全部がんばれ」となる。
幸いカープには ファビアンとモンテロ がいます。この2人の存在は大きい。他球団にはあまりいない打てる外国人。守備固めも要らないし。
あと 小園と坂倉と奨成 ね。センターラインが全員3割打てるチームも他にない。
カープはオールBから攻撃力がAとなり、走攻守は BAB かもしれないよ。首位打者もカープだし。
カープの補強ポイント
ってことでBABをAABかBAAにするのが今年のキャンプ。
カープはなぜか秋にも紅白戦をするので、なかなか個のレベルアップに繋がらないかもしれないが、投手力を含めた守りの野球を復活させたいね。
新井は守備や投手の細かいミスを優しく見守ってきましたが、緒方は厳しかった。
藤川は日本シリーズでレフトフライを落としたやつを即座に懲罰交代させました。
今の時代も昔の時代も、やっぱ上司が厳しくしないと部下は働かないのかな。
来年のカープも投手力はそこそこあるとおもいます。
絶対的なクローザーがいないと言うけど、そんなのなくても優勝できるよ。
もちろん守護神がいた方が強いのはわかってるけど、目的はそこじゃない。
内野がしっかり守れば森浦でも黒原でも抑えはできる。
私は小園に守備固めを出したくないのですが、あいつはいつもきわどいゴロに飛び付かない。
高校の頃からそういうところがあったけど、来年は捕れない打球でも飛び付いてほしい。それが味方のためになるんだから。