2023.4.12(水)
中日 5-2 広島 ナゴド
阪神の岡田監督が完全試合の投手を7回で交代させたこと、中日の立浪監督が四番ビシエドを登録抹消したことについては私はサッパリわかりません。敵チームの事情には詳しくありません。カープのことなら何でも聞いてください。
カープは連勝が5でストップ。
もったいない試合でしたが、たとえ早めの継投に走っても負けていたと私は思いますね。理由を今から解説します。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
広島バッテリー
カープ先発は遠藤淳志と會澤翼。
立ち上がりから遠藤のコントロールが悪かったです。この日は中5日。6日前は雨の中をスライドで投げていました。
そこから中5日で敵地のマウンド。やりにくかったと思います。
アツのリードも悪くありませんでした。
昨日の遠藤は誰がリードしてもボール先行で球数がかさんだでしょう。
私は遠藤を「4回で代えてもいいかな」と見ていましたが、新井は5回も続投させました。
「よく5回まで行かせたな。よし、6回頭からアドゥワだ」と思いました。
だが遠藤は続投。球数は83球でした。
6回裏、色々あって遠藤ノックアウト。アドゥワもホームランを浴びて2人で4失点。
もしアドゥワを先に出しても負けてたんじゃないですかね。
このイニングもアツのリードに不満はありません。バント処理も3塁タッチプレーなので1塁へ送球したのも悪くないです。
問題は新井が8回表にアツに代打を送ったこと。
9回表のマスクをかぶったのは坂倉でした。「なら最初からスタメンさせとけよ!」って話で、ここだけちょっと納得いかなかったです。
私ならアツをそのまま打たせてました。アツは今シーズンまだ0安打だしさ。
中日バッテリー
中日は先発福谷。捕手木下。
福谷は前回登板から中2日で登板。初回はキレキレでしたが2回以降はみるみる球威が落ちます。中2日の影響でしょうか。
4回表に5番西川龍馬のタイムリーでカープが2点先制。
6番デビッドソンが会心の一撃で続いたのですが、これがセンター大島への強いライナー。惜しい打球でした。
んで立浪はここで福谷を代えます。4回表2死。
私は「やられた」と思いました。先発投手をここで降ろすとは・・・
私が中日ファンなら「まだ早い、もったいない。延長になったらどうするんだ?」と考えますが、カープファンの私は
「うわ。連敗阻止に必死だよ、イヤだなあ・・・」
と思いました。立浪を褒めてるんですよ。
中日が明日以降を考えてくれたらカープはラクなのですが、なりふり構わずこの一戦に全力投球してくるならそりゃ怖いですよ。
この時点で既に
「こりゃ中日は同点でも清水とライデルを出してくるな」
と思いました。
中日の2番手は砂田。7番田中広輔を切ってスリーアウトチェンジ。得点は2対0。カープリード。
遠藤は5回終わって1失点。得点は2対1。典型的な次の1点が勝負を分ける試合展開となりました。
6回表のカープの攻撃
私は昨日の敗因は遠藤交代のタイミングでもなく、アツのリードでもなく、6回表の攻撃だったと思います。結果論ですけどね。
6回表に何があったかというと、まず先頭の2番野間が9球粘ってボテボテの内野安打で出塁しました。無死1塁。得点2対1。
んで打順は3番秋山です。何でもできるし、私はセーフティバントも面白いと思って見てました。
だが秋山は普通に打って1塁ゴロ、2塁転送で1死1塁。走者秋山。
強い打球の1塁ゴロでもうちょっと左なら無死13塁になっているところでした。
この日の中日のファーストは細川成也。
「へえ、この子ファースト守れるんだ・・・」
と思ったら今季始めたばかりだそうです。名古屋のアナウンサーにも「不慣れだけど頑張ってます!」とか言われてました。
野間のボテボテ内野安打も1塁手の細川がもっと伸びてたらアウトだったかもしれない。経験不足。
だけど細川はこの日1塁ゴロを5つ処理しました。全部けっこうややこしい打球でした。守備がうまいとは思いませんでしたが、逆シングルやハーフバウンドをしっかり捕りました。1個くらいエラーしてくれてたらカープが試合に勝ってたかもしれないです。
ビシエドが抹消されたので苦し紛れのファーストだった細川君。彼が昨日のMVPですね。ヒットも打ったし。恐るべし現役ドラフト。
話を戻します。
秋山の1塁ゴロを細川がしっかり捌いて1死1塁。
打順は4番マクブルーム。なんと3塁ゴロ併殺。スリーアウトチェンジ。得点は依然2対1。
この間、野間も秋山も1度もスタートを切りませんでした。もちろん勝野投手もセットポジションで長く持って警戒していましたよ。捕手木下も強肩で昨日堂林の2盗を阻止しています。
だけど走ってほしかったね。勝ってる試合で走っても意味ありません。
同点や負けてる場面で走ってこそ相手に印象を残せるのです。
昨日はカープが1点リードしてましたけど、ナゴヤドームでは「同点イコール中日優位」という意識が働きます。
中日は後攻なので同点でも勝ちパターン投手を出せるからです。
だから2対1は実質同点。次の1点が勝敗を分けるという展開でした。
ここで新井は走らなかった。せっかく走者野間だったのにね。秋山も開幕戦のマクブルームの打席で盗塁を仕掛けたんですけどねえ・・・
まとめ
もしカープが走っても点になったかどうかわかりませんよ。盗塁死する確率も高かったでしょう。
でも6回表が無得点だったことが敗因。遠藤はいつでも掴まりそうな空気でしたし、アドゥワも珍しくボールが高かった。
立浪の早めの継投策が見事にハマった形です。6回までに6人の投手をつぎ込んでいたため、中日には延長戦で投げられる投手が残っていなかったんですが、しっかりと9回で勝ちきりました。
カープは負けたので5連勝で忙しかった栗林が休めたし、黒原と中村祐太が今季初登板することもできました。
黒原はあっという間にスリーアウト取ったので調子がよくわかりませんでした。
中村祐太はドームを沸かせてくれると思ったんですがイマイチでした。二軍ではスゴかったんですけどね。
それとここが最重要ポイントなのですが、
カープは明日からマツダで首位ヤクルトと3連戦なのですよ。
ここに6連勝で行きたくなかった。
私、連勝している時、いつも
そろそろ負ける頃じゃない?
と不吉なことを考えるんですよ。
だから一つ負けといて良かった。
中日も冗談抜きで泣いて喜んでたし。笑
ちょっと打てないくらいで悲観的すぎないかね。私なら打たないで勝つ方法を考えますけどね。
新井監督はカープだけでなく相手チームも笑顔にします。笑