俺はセーブ王なんか要らない

2021.10.6(水)

中日 3-7 広島 ナゴド

キクと堂林の活躍で左腕松葉を攻略。

大盛穂をまあまあ早めに投入し、今日は静かに勝てるかなと思ったら、佐々岡がまた嬉々として私の大っキライな「イニング途中の継投」を見せました。

1点差ならまだしも4点差で、栗林の個人記録のためだけにやりました。


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 佐々岡の底

矢野輝弘が自チームのローテを崩してまで秋山拓巳をカープ戦にぶつけてきますが、佐々岡もそれに近いことをやります。

九里を巨人だか阪神だかに無理矢理当てて、先発ローテをジグザグにして喜んだり、5回で100球超えた玉村昇悟を平気で続投させたり。

昨日は4点差あったので9回裏にケムナ投入。走者2人出したら嬉々としていつもより早くピッチャー栗林をコール。

 

いつもボサーっとして、ベンチからのろのろ出てきて、

守備固めを球審に告げ間違えて、

2日連続「1死3塁で代打誠也」を出して、

今日も坂倉を9回に引っ込めました。

 

なのにセーブシチュエーションになったらキビキビベンチを飛び出して

「ピッチャー栗林」

お前、もうキモいよ。

 

俺だって栗林が好きですよ。

でも森浦もケムナも同じくらい好き。菊池保則はもっと好きです。いや、ほら、付き合った時間が長いから。

 

いつもは打たれてから代えるんですが、昨日は打たれる前に代えました。それはいいことだと思います。

9回表に2点取って4点差。ルーキー森君はあっぷあっぷだったので、もっと点が入ると思ってました。2死12塁で小園のライトフライ。アレはスリーランを叩き込まないといけないボールでした。インコースベルトは小園の大好物した。

 

1番大盛のタイムリーで4点差。セーブの消えた次のタマを小園がライトフライ。1球でチェンジ。

ケムナはブルペンで準備できていたでしょうか?

栗林は準備万端だったはず。4点差ですが登板間隔の空いている栗林でも良かったと思います。

基本的に私は「栗林は2点差以内」だと思っています。

ましてや打線は下位。中日は代打も残っていませんし。

 

ケムナは高橋にポテンヒットと、アリエルにゴロのヒットを許します。

ケムナのボールも威力が無かったけど、次は代走の高松、その次は19歳の岡林弟。あと一人はケムナを引っ張ろうよと思っていました。

「ただこれでセーブシチュエーションにはなったな。お、横山が出てきた。佐々岡はどうするか?佐々岡はベンチか。よしよしケムナ続投だ」

と思っていたら、ベンチにどっかと座っている佐々岡は既に投手交代を告げた後だったのです。ビックリです。あのドジでノロマの佐々岡がこんなにキビキビとスピーディーに動けたなんて。

驚いたなあ。

そんなに栗林の個人記録が好きなんだ。普通、ケムナのことや相手の状況も考えて悩むもんだけどね。アリエルのヒットも初球だったし。

 

すごく決断が速い。どうでもいいところでは。笑

肝心なところではボサーッとしてるくせに。

 

昨日6回表にキクのタイムリースリーベースで3点差となりました。

「6回裏から守備固めに大盛を入れろ!」とツイッターでAP2さんと一緒に騒いでいたら、7回裏から代えました。まあまあ佐々岡にしては早い方でした。前半戦は9回まで長野や松山を守らせていましたからね。

7回裏にはセンターだけじゃなくピッチャーとライトも同時に代えたので、3つのポジションを動かしました。河田→佐々岡→球審の順で選手交代が告げられたのですが、伝言ゲームの真ん中にいる佐々岡の目は虚ろでした。私はまた「ライト上本」を球審に告げ忘れるのではないかと心配でした。

 

その佐々岡が誰に言われるより早く、ピッチャー栗林を球審に告げました。

ケムナの状態や中日の打順と代打はたぶん一切ノーケアです。

「セーブシチュエーションになれば栗林。栗林・・・栗林・・・」

たぶん佐々岡の脳内にあったアイディアはこれだけです。代走の高松にナゴドでホームランを浴びてもまだ1点勝っているのです。

緊急登板のケムナを緊急降板させて無理矢理栗林を出す必要などありません。

 

カープの指揮官は選手の個人記録のために戦っています。

今日は勝てましたが、明日は勝てない戦い方です。

最下位争いの中、チーム一丸となって一つの勝利を目指すのはかなり難しいことです。

しかし嘘でも監督はそれを目指さないといけません。

 

私なら少なくとも高松まではケムナ続投でした。

中日はなぜか高橋周平とアリエルに代走を送ってもう代打がいません。

そこへ佐々岡は栗林投入。高松も岡林もボール球を振ってくれました。2者連続三振。

中国新聞は「栗林、圧巻!」とツイート。

私は「圧巻じゃねえ!準備不足。30点!」とツイート。するとちょっぴり炎上しました。笑

 

連敗が4でストップ。

栗林は7月以降12試合連続セーブ。五輪も入れたら15試合。

大したもんだけど、私の考えでは「セーブ記録」はあまり強く意識されることがありません。

4点リードの1死12塁。8番高松9番岡林に出ていってセーブ稼がれても「それが何?」「別に」って感じです。

カープでセーブ王を獲った投手は江夏、大野、津田の3人のみ。

栗林は現在29セーブ。スアレス弟は38。

だから何? 私はセーブ王には興味ありません。

 

30セーブは見栄えがするし、新人王への説得力が増すことは確かです。

ただねえ、ピンチでもないのにクローザーを出すってことが私の頭にない発想なのです。

佐々岡とは野球観が違うなあ、と改めて再認識させられました。