2025.3.1(土)
楽天 1-1 広島 倉敷
倉敷マスカットスタジアムでのオープン戦。
佐々木泰がこの日から一軍合流。私は初めて佐々木泰を見るので今日はその第一印象を書きます。
んで二軍は尼崎の新球場で教育リーグ。こちらも少し振り返ります。
佐々木泰
ビデオに録画して1回から9回まで全部見ました。佐々木の守備も走塁も全部見ました。
佐々木は7番サードでフル出場。半袖。
私の第一印象は…
「ワガママなバッティングだなあ」
です。みなさんと同じだと思います。
第一打席は1死12塁でカーブを見逃しストレートを強振。センターフライ。完全に「ホームラン狙い」でした。
チームは0対1で1点負けてます。相手はエースの早川隆久です。
オープン戦だから自由に打ってオッケーですが、それなら芯で捉えろよという話。
「ルーキーの初打席だからいいじゃん!」
その通り。全然オッケー。新人なんだから自分の思った通りの自由なスイングをしなさい。
だけどサード候補の二俣翔一や内田湘大は早川の失投をコンパクトに捉える技術を持ってます。佐々木がフルスイングして全打席ホームランを狙うのは自由ですが、だったらホームラン打ってみろよという話をしています。
佐々木泰には「雰囲気」がある。新井もよく言ってる。佐々木には雰囲気がある。
雰囲気って何かというと「打ちそうな雰囲気」のこと。佐々木の構えは大きくてカッコいい。
この日の解説は元大洋の 高橋雅裕 でした。ファミスタ’86には出てませんが'87には出てる人。御年60歳。
高橋雅裕の解説が非常に的確で面白かった。楽天のコーチをしていた関係から普段仙台で解説業をしている様子。
高橋「モンテロの前捌きがいい。けっこう打つかも」
高橋「佐々木泰は腕の伸びるところに強そう」
私の見立てとほとんど同じです。モンテロはまだよくわかんないけど、とりあえず「ただの筋肉バカではないな」と思いました。この日、モンテロはカウント0-1からスライダーのタイミングで待ったり、いろいろ工夫をしていました。セリーグの投手なら0-1からけっこうスライダーを投げますんでね。
佐々木泰への見方も同じ。低めのタマに腕を伸ばしてをすくい上げる映像は神宮大会で何度も見たけど、内角をコンパクトに打つことは苦手そう。
守備もワガママ。ファールなのに一塁へ全力で投げてました。
ただ野球界でワガママというのは メリットにもなり得る んですよ。
佐々木の性格がワガママなのではなく、プレーがワガママ。いいように言えばプレーが自由で天真爛漫ということ。
守備は今のままで突き進めばよいでしょう。ただバッティングはもう少しコンパクトにした方がいい。
ハッキリ言って昨日の打ち方ではホームランなど 1本も打てません よ。
去年の今頃、素人の皆さんは「田村俊介、3割30本」と大騒ぎしていました。私の田村への評価は「100打数26安打で本塁打2本程度」でした。※参考記事
今年の今頃、私の佐々木泰への評価は「打率.180、本塁打0本」です。一軍で試合に出すわけにいきません、今のままでは。
菊池と秋山と末包と坂倉
主力の皆さんも見ていきましょう。
1番センター秋山翔吾。3打数0安打。
ボールを見逃しストライクを振っていました。順調じゃないでしょうか。
2番DH菊池涼介。3打数1安打。
この日は小園が3番セカンドで二俣が9番ライトでした。ならキクが9番で二俣が2番だろとお思いかもしれませんが、オープン戦は公式戦ではないのでキクに打席数を与えるために2番キク、9番二俣でした。二俣は既にたくさん打席に立っているのでね。
キクはストライクを見逃してボール球を振りました。いつも通りで順調じゃないでしょうか。
5番キャッチャー坂倉。2打数0安打。
先発の佐藤柳之介をリードしました。1回裏にストライクの入らない佐藤に対し、坂倉はカウント1‐0からアウトローぎりぎりに構えました。打者は辰己でした。
この日の坂倉は佐藤に対してアウトローぎりぎりを何度も繰り返し要求しました。1回裏は1つも決まりませんでしたが、2回以降は決まり始めました。坂倉のリードでこのパターンはあまり見たことありません。先発投手がストライク入らない時、これまでの坂倉はだいたい真ん中を要求してました。昨日は新しいパターンでした。佐藤専用のリードなのか、床田にも高橋昂也にも同じリードをするのか注目したいです。
途中出場、末包昇大。2打数0安打。
試合前の対外試合の成績は打率.385、1本塁打、5打点でした。だから好調かというと 全然ダメ です。今の末包の打撃は全然ダメ。
ちょっと腰が入ってきたかなと思った時期もありましたが、昨日はまたダメに戻ってました。
ファビアンが当たりだと、末包は今のままじゃヤバいです。秋山と野間はなんだかんだ仕事をします。
下半身を使えていないところが末包のダメなところ。上半身だけでホームランを打とうとしているが、いくら末包でも上半身だけではホームランを打てない。
矢野は4タコ。打撃もダメだが守備がダメ。浅村のヒットはお前なら捕れるだろ。
二俣翔一。4打数1安打。2三振がダメ。2打席ともカットしようとして空振り。チーム打撃など要らぬ。しっかり振って空振りしなさい。ライト守備では単打で2塁へ行かれるシーンもありました。
スタメンの座
ショート矢野が浅村の三遊間ヒットを捕れないのはまあいい。
ショート矢野がセカンドゴロを横取りしようとしてエラーするのはもっといい。次もやれ。
私は矢野が去年の成績に慢心して、2年目のジンクスに陥るようなやつではないと思っています。※参考記事
だから私は矢野雅哉を計算に入れている。出塁率が.350を超えれば打順1番で使いたい。
この時矢野がショートなら、小園がサードでセカンドはキクです。
つまり佐々木泰が今のワガママな打撃を継続するなら、佐々木はサードスタメンで出られないんですよ。
キクの打撃もかなりワガママですが、それでも「打率.230、本塁打10本」は期待できます。
加えてキクには守備力がある。キクヤノの二遊間は確かにお金が取れるし、ヒットも捕れる。ゲッツーも取れるし、GG賞まで獲れる。
佐々木泰がスタメンで出るなら、何かでキクか矢野に勝たないといけない。私は矢野に出塁率.350とお化け守備を期待している。キクには打率.230とエラーしない守備に期待している。
佐々木泰がキクヤノに勝てるポイントはやはりバッティングになるでしょう。今の打ち方はカッコ良くて雰囲気があるが、確実性は低いと思います。
言っときますが、内田湘大は確実性を急増させていますよ。私は内田に「一軍で打率.230、10本塁打」を期待しています。二俣には打率.270、12本塁打くらい期待している。
佐々木泰は今のままじゃ一軍で通用しない。走者なしではワガママに打っていいけど、走者ありでは人格を変えてコンパクトに打つべき。
二軍の話
最後に二軍の話。
阪神の新球場で教育リーグが行われ、阪神vs広島は5対5の引き分け。
目立ったのは 田中広輔 と 曾澤翼 です。
二人とも仕上がりが速く体もキレてる。アツの二塁送球は鋭かったし、田中のカットプレーも若手へのお手本でした。
一軍に上げてスタメンさせろとは言いませんが、アツと田中がベンチに控えていることは頼もしいよ。
カープ先発の杉田健。今年2年目。
足の上げ方を1球1球変えるスタイルを昨日は封印してました。チェンジアップも多投しました。
杉田がアツに5イニングもリードしてもらえるなんて、おそらく初めてのことではないでしょうか。
昨日は調子がよくありませんでしたが、アツに引っ張ってもらって5回2失点にまとめました。
杉田もいいものを持ってるんですが、先発のライバルは常廣や玉村。リリーフのライバルは河野佳や岡本駿。居場所がかぶるんだよなあ…
オリックスから人的補償を取らなかったのは杉田のためなんですが、さりとて一軍での使いどころも難しい。あと一球種増えれば面白いんだが…
中崎翔太。1回0失点。キレはまだ100%ではない。
ザキもついに32歳。3年連続胴上げ投手ってなかなかいないと思うけど、杉田と同じくそろそろがけっぷちだなあ。
阪神。
井坪。3打数3安打。この子まだ19歳。去年からずっと打ってる。
福島ケイン。9回裏に盗塁失敗。積極的なのはいいけど、カウント2-0から走ってアウト。この投球でカウントは3-0になり、結局次の球で打者は四球。ケムナが困ってる時にわざわざ走ってアウトになるのはアホみたいです。
コンスエグラ。5打数1安打。バットが長い。物干し竿。
佐野太陽。1打数1安打2打点1四球。1死満塁でストレートを右中間にタイムリー二塁打。この子は一軍でも打てそう。佐々木泰もこういう打撃をした方がいい。
門別啓人。4回無失点。良いタマは凄いけど、まだ長続きはしないかな。
百崎と山田。去年カープに欲しかった二人。山田は守備が上手い。