今年のバットはよく折れる?牛骨バットの話

2025.6.21(土) 

広島 8-3 楽天 マツダ 

2番ファビアンがツーラン2発。2打席連続。

実は3番小園がホームランの後に2打席連続ヒットしてます。

私は2番小園3番ファビアンがいいと思います。そうしたらファビアンのはツーラン2発じゃなく、スリーラン2発 になる計算だからです。

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ファビアンのバット

いや、本当はわかってるんですよ。

相手ピッチャーは1塁ランナーの大盛が気になってるとか、3番小園の前だから2番ファビアンに甘いタマが来るとかね。

 

ファビアンの1本目のツーランは2死1塁から初球の落ちないフォークを捉えたものでした。会心の一撃でした。

2本目のツーランは相手バッテリーがストレート攻めをしてきました。

5球連続ストレート。楽天の松井友飛君は強いストレートを投げる。

5球目のインローを打ったファビアンのバットが根元から真っ二つに折れました。バットは三遊間、打球は三塁線ファール。

 

今年ファビアンと末包がバットをたくさん折ってることがちょいちょい話題になりますが、マスコミも世間も

「こんなこともあるよね」

で済ませる場合が多い。

里崎に至っては里崎チャンネルの中で、

「たとえ故意ではなくても、折れたバットが内野手の守備を妨害すれば守備妨害を取ってあげるべきだ」

と語りました。

 

現行ルールでは折れたバットが相手側の守備者に当たっても守備妨害は宣告されません。インプレーです。

しかし折れてないバットが飛んで邪魔した場合は守備妨害を取られます。

この違いは何かと言うと「打者がワザとできるか、できないか」です。

たまに折れてないバットがすっぽ抜けて遠くに飛んでいくことがありますが、あれは打者がワザとやろうと思えばできます。

しかし折れたバットの先で相手の守備をワザと妨害できることはないだろうという前提のもと、現行ルールでは折れたバットの妨害はインプレーなのです。

こないだの西武戦で、末包の折れたバットがショート源田の邪魔をしてタイムリーヒットになったことがありましたが、現行ルールではあれは守備妨害ではないのです。インプレーです。

 

昨日の試合後、新井貴浩はファビアンのバットが頻繁に折れることについて、

「ボールをよく引き付けているからですよ。だからファビのバットは根元から折れるでしょ。だからファビは結果を残せている」

と語りました。日刊スポーツ

 

牛骨バット

ところで昨年の暮れに

「牛骨バットが44年ぶり解禁」

と話題になったことを覚えていらっしゃいますでしょうか?

 

なぜか開幕すると一切話題にならなくなりました。

宮本慎也は「牛骨バット=圧縮バット」と定義付けているようだけど、私のような50年来の野球ファンでも圧縮バットと牛骨バットは見たことが無いのですよ。

私はアマチュア野球しか経験がないので、木製バットを使用したことがほとんどありません。遊びで試してみた程度です。

自分で金出して買った木製バットは2本だけです。2本とも折れました。木製バットは本当にすぐ折れます。

 

でも小学生の頃に、ビール瓶でバットをしごいた経験はあります。バットの木目を詰めるとボールが飛ぶと言われていたからです。1980年代の話ですよ。

今考えると「木目が詰まるのはいいけど、バットが細くなるんじゃね?」とか思いますが、当時は現役のプロ野球選手が真剣な眼差しでバットをしごいていたので、子供たちも当然のようにそれをマネしてしごいたものです。

 

どこかに情報ソースは無いかなーと思って探すと、今浪チャンネル が牛骨バットをテーマに取り上げてくれていました。

こちらの動画によると

・今年はボールがよく飛ぶ

・変わったのはボールじゃなくて牛骨バット

・と言っても選手がバットをしごくわけじゃなく、メーカーさんが機械で木目を詰めたものを選手に提供している

・2025年のスタンダードが牛骨バット。選手がわざわざ指定しなくても、今年は牛骨バットが自動的に選手に届く

とのこと。

よって今年の現役選手はほとんど牛骨バットを使用しているらしい。

 

私は末包とファビアンだけが牛骨バットを使っていて、あとの選手のバットは去年と変わってないと思ってましたが、今浪の話によると、ほとんどの選手が自動的に牛骨バットを使っていることになるらしい。

へえ、そうなんだ。じゃやっぱりファビアンのバットがよく折れる理由は「てめえの腕」だってことなのか。

 

2018年のセリーグ防御率

牛骨バットに替わっても、今年のチーム防御率は軒並み2点台。

カープに限ってはファビアンとモンテロが加入したため、得点力が多少アップしたかなとは思うけど、順位は4位。

去年の今頃カープは32勝25敗4分で首位。2位に2.5ゲーム差を付けていました。※参考記事

2025年のカープは交流戦最終戦を前に32勝32敗2分で4位。チーム打率.246はセリーグトップ。牛骨バットのおかげかな?

 

ここで唐突に「2018年のセリーグ順位表」を貼ってみよう。

こちらは2018年シーズン終了後の最終順位です。

1位広島 82勝59敗2分 .582

2位ヤク 75勝66敗2分 .532 

3位巨人 67勝71敗5分 .486

4位横浜 67勝74敗2分 .475

5位中日 63勝78敗2分 .447

6位阪神 62勝79敗2分 .440

カープが3連覇を達成したシーズンですが、実はカープのチーム防御率は 4.12 でした。

私は「こんなんじゃ四連覇はアヤシイ」と感じていましたが、カープは打って勝ちました。721得点は2位に大差をつけてセ1位でした。DHのあるパリーグでも年間700得点は西武だけでした。600点台もソフトバンクだけ。残り4球団は500点台。

その中でDHのないカープが700得点。誠也もいたけど、丸佳浩が 39本塁打 したシーズンでした。

 

カープのチーム防御率4.12もセリーグ最下位ではありませんでした。

実はこれでもセリーグの 3位 でした。

1位は巨人の防御率3.79。2位阪神は4.03でした。

 

それから6年後、2024年セリーグのチーム防御率1位は巨人の2.49。

以下阪神2.50、広島2.62、中日2.99、DeNA3.07、ヤクルト3.64。

2025年も似た感じで推移しています。牛骨バットもあんま影響ないかもね。

 

本日のゲームプラン

森vs藤井。

交流戦の最終戦。勝てば9勝9敗。負ければ8勝10敗です。

昨日、滝田一希が一軍昇格してベンチ入りしましたが出番はナシ。

昨日は岡本駿が3連投回避のためベンチ外でした。岡本の枠に滝田が入りました。

今日は岡本がベンチ入りします。滝田はベンチ外どころか登録抹消される可能性すらあります。

 

「抹消するのは2試合連続失点の益田だろ!」

ええ。その可能性もありますが、私の見るところ、益田はそんなに悪いタマではありません。いいタマを投げてます。昨日はスライダーが良かった。フォアボールは余計だったけどね。

本日はおそらく益田か滝田が抹消されます。

私は二人とも残してブルペン9人でもいいと思いますがね。

 

楽天藤井は左投手。

だけどカープは昨日と同じオーダーで臨むでしょう。

昨日は楽天の投手がスカタンだったから8点取れましたが、カープ打線が機能しているわけではありません。キクと矢野はやっぱりカープの弱点です。

「昨日打ったじゃん!」

ダメ。相手がスカタンなうえ、打ったのは試合が決まった後です。5回までは2人合わせて4タコ3三振でした。

昨日のファビアンの2連発はともに2死無走者から出たものです。

7番矢野がチャンスに倒れて、次の回の先頭8番キクが出塁しないから、9番投手もアウトになって2死無走者で1番大盛なのです。

この交流戦、ずっとこの流れです。カープ打線は線になれていないのです。

 

今日の藤井がスカタンなら勝てる。好投されると負けます。

こんな野球は4位の野球です。

1位の野球は相手に好投されながら、接戦に勝利するしぶとい野球なのです。